第1章 6話(脚本)
〇古い洋館
翌朝
〇田舎の病院の病室
医務室
ケイ「す〜、す〜・・・」
ケイ「ん・・・? あれ、ここは・・・医務室?」
???「ケイさん!」
ミハイル「よかった、無事に意識が戻ったんですね!」
ケイ「ど、どういう事!? 僕はストーンケイブの奥にある花畑にいたはずじゃ・・・!?」
ミハイル「お、落ち着いて下さいケイさん・・・! 今から説明しますから!」
ケイ「う、うん・・・」
ミハイル「あなたはブラックさんとメカドラさんに、ここまで運ばれたんです」
ミハイル「そして花畑はその時見た幻覚だと思います。あの洞窟の奥に花畑はないですからね」
ケイ「そっか、幻覚にやられてたんだ・・・。 ただ僕はバトルチップを取り戻しに行っただけなのに・・・」
ミハイル「バトルチップ?なんですかそれは?」
ケイ「アンが戦う時に必要な物らしいんだけど・・・詳しい事は良く知らないんだよね」
ミハイル「それは随分大事そうな物ですね。 だから昨日あんな遅くに・・・」
ケイ「あっ、それで思い出した! 早くバトルチップを取り戻さないと!」
ミハイル「あ、ちょっと待って下さい!」
ケイ「うっ・・・」
ミハイル「ケイさん!大丈夫ですか!?」
ケイ「だ、大丈夫・・・でもちょっと目眩が・・・」
ミハイル「えっ!?なら休んだ方がいいですよ!」
ケイ「出来るならそうしたいけど・・・取り返すって約束しちゃったし・・・」
ケイ「だから苦しくても・・・行かなきゃ・・・」
ミハイル「そんな状態で行ったら危険ですよ・・・! お願いしますから止めて下さい!」
ケイ「離して・・・! 大丈夫だから、僕は行かなきゃ・・・!」
ミハイル「・・・」
ミハイル「駄目です!どんな理由でも絶対に行かせられません!」
ケイ「・・・!!!」
ミハイル「あっ・・・! すみません、つい怒鳴ってしまって・・・」
ケイ「いや、謝るのは僕の方だよ。 無茶しようとしてごめんね」
ケイ「ただアンの事が心配だったんだ。 最近元気なさそうだったから・・・」
ミハイル「その気持ちは分かります。 少しでも皆さんには元気でいて欲しいですからね」
ミハイル「だからこそ僕はケイさんにも無理しないで欲しいんです」
ケイ「うん、ありがとう。 これからは無理しない様にするよ」
ケイ「それにしてもミハイルは優しいね」
ミハイル「そ、そんな事ないですよ。 ただ僕は皆さんが元気でいてくれたらそれで・・・」
ミハイル「とにかく今は十分休んで下さい。 薬は投与しましたし、明日には回復すると思います」
ケイ「分かった。じゃあお言葉に甘えて、もう少しだけ休むよ」
〇山の中
ティアナ「うーん、まずはストーンケイブを調べた方がいいのかな」
ティアナ「アンの話が本当なら絶対あそこに何かあるだろうし・・・」
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