第1章 3話(脚本)
〇おしゃれな受付
ケイ「な、何だって!? それが本当ならマズいじゃん!」
アン「はい・・・なので私の代わりに取り返してもらえませんか?」
アン「あれを奪われた今の私では無力でどうしようもないのです・・・」
ケイ「・・・分かったよ、アン。 出来る限り努力して探してみるよ」
アン「ありがとうございます。 すみません、本当に何も出来ず・・・」
ケイ「そんなに気にしないで。 これぐらいは慣れてるからね」
ケイ「それじゃ行ってくるから待ってて!」
アン「あれさえ奪われていなければ・・・ケイさんに迷惑は・・・」
???「ただいま、アン」
リノン「ふぅ、大分遅くなったけど帰ってこれたよ」
リノン「・・・ってどうしたんだい? 随分悩んでるみたいだけど」
アン「あ、いえ大丈夫です。 お気遣いありがとうございます」
リノン「・・・まぁ、君が言いたくないならこっちも詮索しないけど・・・」
???「あ、兄さん!おかえりなさい!」
リノン「ただいまミハイル、今帰った所だよ」
リノン「いやー、最近魔物が異常に増えてきてるから大変だったよ・・・」
ミハイル「そんなに増えてきてるんですか? それは大変でしたね・・・」
リノン「まぁね。 さて今日の討伐作業も終わったし、ゆっくり紅茶でも・・・」
ミハイル「あの兄さん、ケイさん見てませんか?」
リノン「ケイならさっき外ですれ違ったけど?」
ミハイル「そうですか・・・。 ケイさんも色々大変ですね」
リノン「あー、確かにこんな遅くに必死な顔で出発してたからね」
リノン「・・・本当に彼は僕達より若いのに頑張っていると思うよ」
リノン「でも彼は一生懸命努力してるし、僕達も負けていられないかな」
ミハイル「そうですね、〈イビル〉討伐には全員の力を合わせなくてはいけませんからね」
ミハイル「さて気持ちを切り替えて、明日の討伐作業に備えて休みましょうか」
リノン「そうだね、休ませてもらうよ」
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