Lv2の異世界転生者。「小鳥遊蒼汰」。(脚本)
〇怪しい部屋
「カチャカチャカチャ」
「暗い部屋にパソコンを打つ音だけが響いている」
小鳥遊蒼汰「(はぁ....ちょっとゲームやりすぎたな。コンビニ行って買い出しするか....)」
〇コンビニのレジ
店員「お会計500円でーす」
〇小さいコンビニ(軽トラあり)
小鳥遊蒼汰「(さて...帰えるか。帰ったらまたゲームの続きだ。)」
小鳥遊蒼汰「な、なんだ、これ?!?!」
小鳥遊蒼汰「うわああああ!!」
〇荒廃した国会議事堂の広間
小鳥遊蒼汰「うっ....どこだ...ここ、?」
???「成功したぞ!勇者が召喚された!」
王「これで我が国は救われるのか」
王「それではレベルとスキルを拝借させてもらおう」
王「私の手に手を置き目をつむるんだ」
小鳥遊蒼汰「っ....」
小鳥遊蒼汰「っ...!!」
王「こっ、これは....」
小鳥遊蒼汰「(なんだ?そんなに俺のLvがすごいのか?)」
王「Lv2だ....。勇者してはLvがあまりにも低すぎる」
小鳥遊蒼汰「(え?)」
王「珍しい失敗の仕方だ。仕方無い。無力な勇者は追放だ」
小鳥遊蒼汰「え、追放ー?!」
小鳥遊蒼汰「ちょっと待ってくれ王様!俺は勝手に召喚されたんだ!勝手に追放されてたまるか!」
小鳥遊蒼汰「う、わぁぁぁ!!」
〇海
小鳥遊蒼汰「どこだ、ここ....。海....か....?」
「何度見回しても海だ。見渡す限り海だ」
小鳥遊蒼汰「海ぃぃぃぃぃ?!?!いや海ってこれからどうするんだよ!!!」
小鳥遊蒼汰「(あーあ。魔法が使えたら転移魔法とやらでちょちょっとどっかの国に行けるのにな。)」
小鳥遊蒼汰「な、何だ、これ?!」
小鳥遊蒼汰「なんか...変わったか...?」
???「魔法を取得しました」
小鳥遊蒼汰「え?!」
小鳥遊蒼汰「魔法を取得したって事は転移魔法も使える....?」
小鳥遊蒼汰「...でも呪文知らねぇな....」
小鳥遊蒼汰「とりあえず適当に.....転移魔法、発動!」
???「首都 冒険者の楽園ミストリアに転移します」
小鳥遊蒼汰「う、うわぁぁ!!」
〇ヨーロッパの街並み
「ドンッ」
小鳥遊蒼汰「いったたた...」
???「あ!起きた?君!そこの君だよ、きーみ!」
小鳥遊蒼汰「誰...だ...?」
アベル「ねぇねぇ、大丈夫?」
小鳥遊蒼汰「白い紙に黄色い瞳....それと...」
小鳥遊蒼汰「獣耳ぃぃぃぃぃぃ?!?!」
小鳥遊蒼汰「(ついつい大声を出してしまった、周りの人に見られている...(半泣))」
アベル「おわぁぁっ、びっくりしたぁ」
アベル「でもよかった、起きたんだ!!」
「再び周りの人が歩き出した。俺は彼女をまじまじと見ている」
アベル「あ、これ?」
アベル「これはね、獣族のみが持つ、....まぁいわゆる君が言うケモミミってヤツだよ」
「彼女は得意げに言う。ちょっと可愛いな...」
アベル「君、そんなまじまじ見て私の顔になんかついてる?」
小鳥遊蒼汰「あ、えっと、いや」
アベル「あっ、そうだ私の名前言ってなかったね」
アベル「私の名前は、アベル!よろしくね」
「彼女はニコッと笑い俺に手を差し伸べた」
小鳥遊蒼汰「アベル、よろしく!」
「俺は彼女の手を取って言った。 それがすべての始まりだった___」
アベル「そういえば、君の名前は?」
小鳥遊蒼汰「えっと、俺の名前は、蒼汰。小鳥遊蒼汰」
小鳥遊蒼汰「(ずっと引きこもってたせいで人と話すのは久しぶりだ。言葉が途切れ途切れになってしまう....。)」
アベル「ソウタ、よろしく!」
小鳥遊蒼汰「えっ、ちょ、ななな何これ?!」
アベル「うふっ、私貴方のこと気に入っちゃった!」
小鳥遊蒼汰「どうなるんだ俺の異世界人生ー!!!」