エピソード6 三つの試練(脚本)
〇森の中
プシュケが気がつくと、あたりにあった宮殿がなくなり、森林に変わってしまいました。
プシュケ「一体どうなっているの?」
プシュケ「宮殿から急に森林に変わってしまうなんて・・・」
プシュケ「エロス様・・・」
プシュケは自分の過ちを悔いました。
そして、エロスを探す旅に出ました。
〇空
アフロディーテ「何ですって?」
アフロディーテ「よくも、うちの息子にそんなことを!」
一方アフロディーテは息子エロスの醜聞に激怒した。
アフロディーテ自らの接吻を与えるという懸賞までかけてプシュケを捕らえようとした。
〇雲の上
オリュンポス
ヘルメス「なあ、噂を聞いたかアレス?」
アレス「なんだよ。ヘルメス、騒がしいな」
ヘルメス「アフロディーテからの懸賞金があってね、プシュケという娘を見つけたら、接吻してくれるんだって」
アレス「なんだそれ、めちゃくちゃそそるような内容じゃないか?」
ヘルメス「アフロディーテの接吻・・・」
アレス「それじゃあ俺たちも、探そうじゃないか?」
ヘルメス「ああ」
アフロディーテの懸賞金は、神々に広がりました。さらには・・・
〇砂漠の基地
地上
モブ1「なあ、聞いたかおじさん?」
モブ2「なんだ?なんか面白い話でもあんのか?」
モブ1「その面白い話なんだけどさ、なんとねアフロディーテから懸賞金があって、プシュケという娘を見つけたら」
モブ1「女神アフロディーテ本人から接吻してくれるんだって」
モブ2「それはたまらねえな・・・」
モブ2「よし早くプシュケと呼ぶ娘を探そう」
モブ1「ああ・・・」
こうして神々の世界だけではなく、人々の世界までも、その噂は広がりました。
〇森の中
多くの人々がプシュケを探しました。
「プシュケを見つけろ!」
「おい、いたか?」
「いや、見つからん」
「早くプシュケという名の娘を見つけて、女神の接吻をもらうんだ!」
「ずるいぞ俺も、女神に接吻したい!」
一方プシュケは、隠れながら怯えていました。
プシュケ「どうしよう、見つかってしまう・・・」
プシュケ「何とかしなければ・・・」
プシュケはとある神殿に向かいます。
〇神殿の広間
プシュケは、とあるデメテルと呼ぶ女神像に祈りを捧げました。
プシュケ「デメテル様、どうか私に庇護してください」
すると女神デメテルが現れました。
プシュケはデメテルに庇護を求める
プシュケ「デメテル様お願いです。私に庇護をお願いします」
しかし、デメテルは拒否されました。
デメテル「アフロディーテとのつきあいがあるので無理ですわ」
プシュケは仕方がなく、他の神に祈りました。
今度はヘラと呼ぶ女神像に祈りを捧げました。
プシュケ「ヘラ様、どうか私に庇護してください」
すると女神ヘラが現れました。
ヘラ「私を呼んだのあなたですか?」
プシュケ「はい、女神ヘラ様」
プシュケはヘラに庇護を求める
プシュケ「ヘラ様お願いです。私に庇護をお願いします」
しかし、ヘラは拒否されました。
ヘラ「逃亡した奴婢をかくまってはならないことになっている」
プシュケ「そんな・・・」
女神ヘラは法律を理由に拒否した。
〇神殿の広間
かくして、愛を追いながらも世間のしがらみに行き場所をなくしたプシュケ。
観念してアフロディーテのもとに出頭した。
アフロディーテ「まあ堂々と抜け抜けときたもんだね!」
アフロディーテ「プシュケ・・・」
アフロディーテに平手打ちにされた、プシュケはアフロディーテに懇願しました。
プシュケ「お願いです。どうかあなたのエロス様と結婚させてください」
アフロディーテ「ならば、私はお前に3つの試練を与えてやろう」
アフロディーテ「それをクリアすれば、我が息子エロスとの結婚を許そう」
こうしてプシュケはアフロディーテによる3つの試練が始まりました。
〇小さい倉庫
アフロディーテ「1つ目の試練は、まずは大量の穀物の仕分けよ」
アフロディーテ「これを夜明け以内に、終わらなければ。 どうなるかわかるわね?」
プシュケ「はい・・・」
アフロディーテ「では始めてちょうだい」
アフロディーテは、倉庫の扉を鍵をかけました。
プシュケはこれらの大量の穀物を見て、仕分けるのが難しいと考えていました。
プシュケ「・・・」
プシュケが泣いていると、どこからともなく蟻がやってきて手助けしてくれました。
すると穀物が一瞬で仕分けることができました。
プシュケ「まあ、なんとか仕分けることができた」
〇小さい倉庫
翌朝
アフロディーテ「時間だ確認してもらうぞ」
プシュケ「終わりました」
するとすでに大量の穀物がすでに仕分けされていました。
アフロディーテは驚いていました。
アフロディーテ「なんとまあ!! 穀物がすでに仕分けされてるではないか!!」
アフロディーテ「エロスまたあの子の仕業ね・・・」
アフロディーテ「次の試練に行くぞ」
プシュケ「はい・・・」
〇原っぱ
アフロディーテ「2つ目の試練は、金の羊毛の羊を手に入れることだ」
アフロディーテ「ご存知の通り、黄金の毛を持つ羊たちは、皆凶暴である」
アフロディーテ「これをどう入手するかは、自分で考えなさい」
プシュケ「はい・・・」
アフロディーテ「では、始めなさい」
アフロディーテが去ると、プシュケは目の前の黄金の羊を見ました。
プシュケ「まぁ・・・何て美しい羊なの・・・」
黄金の羊の姿は、まるで太陽のように金色に輝いており、穏やかな雰囲気の様子でした。
プシュケ「でもここの羊は、アフロディーテ様からは凶暴だと言われるわ」
そこへ・・・
川から謎の美しい男性が現れました。
プシュケ「あっ、あなたは?」
河の神「俺はこの河に住む神だ」
河の神「何か困っている様子だね」
プシュケ「実は・・・」
プシュケは、河の神に黄金の羊の毛について詳細を話しました。
河の神「そうか・・・」
河の神「ならば方法がある!」
プシュケ「どんな方法ですか?」
河の神「彼ら黄金の羊は、時々枝に毛を引っかかってしまうことがある、枝を見てごらんなさい。彼らの毛が引っかかっている」
プシュケ「ありがとうございます!」
河の神「困っている子がいるから、助けるのは当然だ、では・・・」
河の神は、河に帰りました。
プシュケは早速、枝に引っかかっていた、黄金の羊の毛を採取することに成功しました。
〇神殿の広間
プシュケは、持って帰りたい黄金の羊の毛をアフロディーテに見せました。
プシュケ「アフロディーテ様、ご覧ください黄金の羊の毛です」
アフロディーテ「合格ね、では次に冥界に行きなさい」
プシュケ「冥界!」
アフロディーテ「そうよ、冥界よ」
アフロディーテ「冥界へ行き、冥界の女神ペルセポネから「美」を貰いなさい」
プシュケ「わかりました・・・」
プシュケは、冥界に行く準備をします。
〇小さい倉庫
プシュケは冥界行く方法考えていました。
プシュケ「冥界に行かないといけないか・・・」
冥界
それは死んだものが行く、いわばあの世である
プシュケ「やっぱり、死なないといけない場所なのね・・・」
すると・・・
ヘルメス「おや?お困りごとかい?」
プシュケ「ひゃ!あなたは誰なの?」
ヘルメス「俺か?俺はヘルメス、オリュンポスの伝令の神である」
プシュケ「ヘルメス様!」
ヘルメス「冥界に行きたいだって、安心しろ俺が案内してやる」
プシュケ「本当ですか?」
ヘルメス「本当だ、俺は冥界の案内役でもあるからな」
ヘルメス「それにはまず準備が必要だな」
プシュケ「準備ですか?」
ヘルメス「ああ・・・まずは往復の硬貨が2枚必要だ、これがなければカロンの船が渡れないからな」
ヘルメス「次に、肉を2枚必要だ。 冥界の入り口には、門番のケロベロスがいる。 その獣に、肉を与えなさい」
プシュケ「わかりました」
ヘルメスの指示により、プシュケは冥界に行く準備をしました。
そして、ついに冥界に行くことになりました。
〇渓谷
冥界の入り口に着きました。そして目の前に川がありました。
そこに渡し船のような人物がいました。
カロン「硬貨を出せ・・・」
プシュケ「あ──」
プシュケはへルメスの指示により、口の中に硬貨を渡し船の人に見せました。
カロン「乗れ・・・」
プシュケ「・・・」
プシュケは船に乗りました。
そして、冥界の奥底へ向かいました。
〇神殿の門
プシュケは冥界の最奥に着きました。目の前にはケルベロスが待っていました。
プシュケ「キャー!」
プシュケは急いで肉をケルベロスに渡しました。
ケルベロスが餌に夢中している隙に、奥へ行きました。
〇闇の要塞
宮殿に着きました。そして中に入りました。
〇謁見の間
宮殿に入るとそこには、冥府の主らしき人物が現れました。
ハデス「お前は人間だな・・・」
ハデス「お前は生きている、なぜここに来たんだ?」
プシュケはこう答えました。
プシュケ「申し訳ございません陛下、ペルセポネ様にお会いしたいのです」
ハデス「ペルセポネ」
ペルセポネ「何あなた?あら、お客さんですの?」
ペルセポネ「どのような用で、この冥府に来ましたか?」
プシュケ「すみません、ペルセポネ様、実は」
プシュケはペルセポネに対して、アフロディーテの試練について話しました。
ペルセポネ「まあそういうことだったの、私の美しさを分けてほしいということですね」
プシュケ「はい」
ペルセポネ「わかりました」
ペルセポネ「(アフロディーテめ、この前のアドニスの一件で、よくも美を分けようなんて、のうのうしていますね。)」
ペルセポネ「(美の代わりに密かに眠りに入れておこう。)」
ペルセポネ「では入れますね」
ペルセポネはプシュケが持っている箱の中に、密かに眠りを入れました。
ペルセポネ「これで美を入れたわ」
プシュケ「ありがとうございます」
ペルセポネ「ただし、その女神に渡すまでは絶対に開けないでくださいね」
プシュケ「わかりました」
こうしてプシュケはペルセポネから美(本当は眠り)を貰いました。
〇渓谷
帰りもへルメスの指示により、無事に冥界から出ることができました。
渡し船から降りた後、川の水面で自分の顔を見ました。
それは疲れていた顔でした。
プシュケ「どうしよう?このままじゃ、こんな顔であの人に会うことはできないわ」
プシュケは、箱に気になりました。
プシュケ「この箱を開ければ、ちょっとは美しくなれるかな?」
プシュケは箱の中から少しだけ美を分けようと開けてしまいました。
すると中から眠りが現れプシュケは倒れてしまいました。
プシュケ「あ、あ・・・」
プシュケは冥界の眠りにより倒れてしまいました。
〇雲の上
エロス「プシュケ──!!」
エロスはそれを察知しました。
エロス「今行くぞ!」
エロスは急いでプシュケのところに行きました。