HIMAHAN-Z(ヒマハンズ)

君乃世界

エピソード26(脚本)

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〇宿舎

〇謎の部屋の扉

〇施設の廊下
  廊下の角に隠れて拷問室を眺める3人。
チャド「さすがに厳重警備ですね」
ギャロップ「残念だが、クリスはここでリタイアだな」
ケイト「え? 何言ってるんだよ」
ギャロップ「あいつはもうとっくにログアウトしてるよ」
ケイト「そんなの分からないじゃないか!」
ケイト「今もまだあの部屋にいるかもしれないよ」
ギャロップ「どっちにしてもだ。 ここをAGUAが制圧するまで、クリスとは合流できねえ」
ケイト「そんなの待ってられないよ。 さっきの拷問を見ただろ!」
ケイト「今すぐにでも助けてあげなくちゃ」
ギャロップ「んなこと言ったって仕方ねえだろ。 今下手に動いて騒ぎを起こしたら作戦に支障が出る」
ケイト「作戦だって? こんな時に作戦を優先させるっていうの?」
ギャロップ「当たり前だろ。 今はGHのポルティア襲撃のタイミングを押さえることが最優先だ」
ケイト「そんなのおかしいよ。クリスは仲間だろ?」
ケイト「あのままじゃ死んじゃうよ! 僕らで助けようよ!」
ケイト「ねえ? チャド!」
チャド「・・・残念ですが、それには同意しかねます」
ケイト「チャドまで・・・」
ケイト「みんな、どうかしてるよ。 僕は一人でも助けに行くよ」
ギャロップ「それは俺らが許さねえ」
ギャロップ「俺らは、お前のお守りと同時に、監視の役目も担ってるんでな」
ケイト「できるものならやってみればいいさ」
チャド「ケイトさん。 そう、感情的にならないでください」
チャド「それに・・・」
ケイト「?」
チャド「クリスさんはもう、おそらくは・・・」
ケイト「え? 何? 何だって言うの?」
ギャロップ「あの部屋は何かを吐かせるためにあるんじゃねえ」
ギャロップ「・・・情報を閉じ込めておくための部屋だ」
ケイト「よくわからないよ」
チャド「あそこは、人を殺すための部屋です」
ケイト「そんな・・・」
チャド「それに加え、クリスさんのギアはやっかいなことにβ版です」
チャド「あの部屋で出現するところをGHの兵士にでも見られたら、GHにβ版の存在を知られることになります」
チャド「ですから制圧するまではログインできません」
ケイト「・・・でも、まだ生きてるかも知れないだろ」
ケイト「だったら・・・」

〇謎の部屋の扉

〇施設の廊下
ケイト「あいつは!」

〇謎の部屋の扉
門番「今日の男はなかなかしぶとかったですね」
ジール「ひっひっひ。しぶとくなくては困るよ」
ジール「口を割らない男をただひたすらにいたぶる。いたぶっていたぶって、死ぬ直前まで追い込む」
ジール「その瞬間こそが、人間がもっとも美しく輝く瞬間なのだから」

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