変とか飛び越えてチョー変だぞ(脚本)
〇教室
優弥「一緒帰ろ〜」
詩織「う〜 家に帰るのも学校に残るのも嫌だなぁ」
優弥「じゃあ家来る? お袋がスナックやってる」
優弥「カラオケしようぜ ストレス発散だ〜」
詩織「え〜 あまり夜遅くまで帰らなかったら親が・・・」
優弥「そりゃそうだ うーん・・・」
優弥「俺がそちらに挨拶に行くので問題ない」
詩織「えっ」
優弥「娘さんをお嫁にくださいと」
詩織「はやい ノリノリすぎる」
優弥「たのしい」
詩織「遊ばれてるのかな」
優弥「とても真剣だ」
詩織「面白すぎる」
優弥「俺について来いよ」
詩織「そうね 悩んでるのがアホらしくなってきたわ」
優弥「いい調子!」
〇スナック
優弥「お袋〜 ただいま 嫁さん連れてきたのでカラオケしていい?」
お袋「あら〜 優弥がまた女の子連れてきてる」
詩織「えっ 二股? 三股? キープされてる?」
優弥「俺はモテすぎるのでおもしれー女が好きだ」
詩織「うっざ」
お袋「そんなだとまた女の子にふられるわよ〜」
優弥「詩織はしっかりものだから俺は図に乗ることができない」
お袋「女の子に甘えてちゃだめでしょーが!」
優弥「クッ・・・・・・」
優弥「甘えたい ぎゅーしたい 詩織〜〜〜」
詩織「女だったら誰でもいーんでしょ」
優弥「違う 詩織じゃないと嫌だ」
詩織「ダウト じゃーね」
優弥「寂しくてしんでしまう」
詩織「優弥はいつも人に囲まれてるし寂しくないでしょ」
優弥「・・・俺に寄ってくるのなんてたかが知れてるぜ」
優弥「孤独だ」
詩織「変態の周りには変態しか寄ってこないのね」
優弥「詩織も変態だろ?」
詩織「ちゃうわ」
お袋「優弥は特別変態だわ 誰に似たのかしら」
優弥「んだよ寄って集って俺のこと変態変態って ほんとに変態になってしまうぞ〜?」
詩織「いやだ〜」
お袋「もしもしポリスメン?」
優弥「うーーー!! 泣く」
優弥「ぐすんぐすん」
優弥「くそー! ヤケ飲みカラオケだ! お袋! ジンジャーエール!」
お袋「優弥は自分でとんなさい 詩織ちゃんは何か飲む?」
詩織「・・・お茶で」
お袋「はーい♪」
優弥「俺の歌で詩織の心を射止めるぜ」
詩織「やってみろし」
優弥「燃えるぜ!」
詩織「うたうま」
お袋「はじめっからすごい情熱的ね」
優弥「ビビッときたら一直線だ!」
お袋「詩織ちゃんは何歌う?」
詩織「ヤンデレの女の人の歌にしよ〜」
優弥「ゾクゾクする! はあはあ」
優弥「あ! 親父」
親父「ただいまー」
優弥「おかえりー」
詩織「お客さんじゃなかった」
親父「そちらの子は?」
優弥「お嫁さん・・・にしたい人 詩織ちゃん」
親父「変な女じゃなさそうだな」
詩織「変・・・」
親父「優弥はよく変な女を捕まえるからな」
優弥「詩織を傷つけるやつは実の親でも許さない!!」
優弥「詩織は変とか飛び越えてチョー変だぞ」
詩織「あ? おめーはチョーチョー変態だろうが」
優弥「うふふ 俺たちは変態同士・・・これは運命だよ」
詩織「変態と一緒にせんでほしい」
お袋「ほほえましい〜」
親父「仲良しだなあ」
親父「詩織さん さっきは疑ってごめんね」
詩織「いえいえー」
親父「夜遅いし家まで送るよ」
詩織「ありがとうございます」
優弥「俺もついてこ」
〇教室
詩織「優弥のお父さん 迫力あるね」
優弥「え? そうかなあ カーチャンの尻に敷かれたり孫にデレデレだったりするぜ」
詩織「人間、いろんな面があるね」
優弥「そそそ」
優弥「またスナックに遊びに来てよ 親父もお袋も詩織と話したいって言ってたよ」
詩織「うん!」