銀世界にとじこめて(脚本)
〇郊外の道路
一緒にいたい
彼女じゃなくて
あたしを見て
〇コンビニのレジ
長井昂世「お疲れーッス!」
長井昂世「や〜、車のエアコンぶっ壊れててキツいわ〜」
長井昂世「店ん中あったけ〜!」
長井昂世「今日は二人きり?」
羽村のの「そ、そうですね」
長井昂世「ラッキー!」
長井昂世「羽村さんといると癒されるんだよね!」
羽村のの「私は癒されません」
〇コンビニのレジ
羽村のの「そういえば」
羽村のの「在庫切らしてたドーナツ入ってましたよ」
長井昂世「まじ!?」
長井昂世「休憩のときに食うわ」
羽村のの「いらっしゃいませー」
長井昂世「あーもー クソさみぃ・・・」
長井昂世「詰めよう」
長井昂世「こういうときは身を寄せ合おう」
羽村のの「ちょっ!!」
長井昂世「若い子のとなり〜!!」
羽村のの(ニヤけちゃだめ!)
長井昂世「お、ここだ」
長井昂世「ここが一番温かい風来るよ」
長井昂世「こっちだって」
羽村のの「!?」
羽村のの「なっ」
羽村のの「この浮気者!!」
羽村のの「女の子にこんなにくっついていいと 思ってるんですか!?」
羽村のの「彼女さんに言いますよ!!」
羽村のの「防犯カメラ見せつけますよ!!」
長井昂世「ええー?」
長井昂世「許して 僕、寒がりなのガチで」
羽村のの(長井さんの)
(ばか)
〇コンビニのレジ
長井昂世「お気をつけて〜」
羽村のの(大学生かぁ)
長井昂世「大丈夫ですか!?」
羽村のの(大人だなぁ・・・)
長井昂世「いらっしゃいま──」
長井昂世「んだよ〜 来たのかよ」
咲本佳那「友達んちで飲み会」
咲本佳那「近くに来たから寄っただけ」
羽村のの「・・・」
店長「羽村ちゃん、知ってる?」
店長「あの子 長井くんの彼女なんだよ」
(彼女がいるのに)
(どうして優しくするのよ)
〇白
(きれいだった)
(あたしより何倍も)
〇水の中
(考えちゃだめだ)
(こんな気持ち)
叶わないのに
〇コンビニのレジ
羽村のの「休憩いただきます」
長井昂世「揚げたてだよー」
羽村のの(長井さんと一緒・・・)
羽村のの(違う)
羽村のの(断じてストーカーとかじゃないから)
羽村のの「あのピンクのください」
長井昂世「はいよ」
羽村のの「え?」
長井昂世「うわー!ごめん! やっちゃった!」
長井昂世「大丈夫!?」
長井昂世「僕が払うからいいよ」
羽村のの「・・・」
羽村のの(なんか変じゃない?)
羽村のの(いつもの長井さんじゃないみたい)
羽村のの(話聞いたら迷惑かな)
羽村のの(彼女じゃないのにお節介かな)
羽村のの「・・・」
〇コンビニのレジ
長井昂世「大丈夫 僕もよくミスるよ」
長井昂世「よくクビになんねーと思うわ」
〇コンビニのレジ
羽村のの「長井さん!」
羽村のの「あたしで良かったら話聞きますよ」
羽村のの「好きなだけ愚痴っていいですよ」
長井昂世「あはっ」
長井昂世「あははは」
長井昂世「たいしたことないじゃないよ」
長井昂世「僕ね」
長井昂世「就職が少し怖いの」
長井昂世「働いたら負けじゃん?」
長井昂世「だからおまじないとかしてんのに」
長井昂世「全然時が止まってくれねぇんだわ」
羽村のの「そりゃあ・・・」
長井昂世「やっていけるかな」
羽村のの(怖いなら)
〇黒背景
あたしといようよ
長井さん
ねぇ
長井さん
〇コンビニのレジ
羽村のの「ず、ずっとここにいてください!!」
長井昂世「だめだね」
長井昂世「彼女が許してくんないんだわ」
長井昂世「卒業したら一緒に住むから」
長井昂世「部屋決めてんだ」
長井昂世「遊びには来るぞ!」
長井昂世「この店大好きだしな」
羽村のの「あたしも・・・です」
長井昂世「みんないい人だしな」
長井昂世「どした!?」
長井昂世「ドーナツそんな美味かったか!?」
長井昂世「もっと食え!」
長井昂世「僕のおごりだ」
〇幻想
ごめんね 彼女さん
今だけは この時だけは
長井さんをください
あたしだって欲しかったよ
ずっと一緒にいたかったよ
〇コンビニのレジ
羽村のの「お客様来ちゃったじゃないですか」
羽村のの「食べるの手伝ってもらいますからね」
長井昂世「喜んで!」
羽村のの「好きです!」
〇空
「ありがとう」
報われない片想いが切ないーーー😭私のめっちゃ好き系のお話でした✨
ののちゃん可愛いし、長井センパイがさりげなくてカッコ良かったです。これ、モテるタイプの男だ~😭
そしてななんさんのイラストが素敵でした😍
少女漫画みたいですごいです✨
切ないです😭
好きな人がいて、でもその人は恋人が居て、諦めなきゃ…応援しなきゃ。でも、その人の事を諦められなくて…というもどかしさ、ツラいですね😓
どうか、のの に素敵な男性と出逢えますように🙏🏻✨
甘い筈のドーナツが塩辛く感じてしまう。
彼女の淡い片思い。切ないですね……。😔