Xヒーロー

語り部

第87話 共に時間を過ごした変化武器(脚本)

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〇ダブルベッドの部屋
  2021年 イリノイ州 ピオリア郡 ピオリア市内 とあるホテルの一室
斎王幽羅「えーと···じゃあつまり元の変化武器の時の記憶がなくて、記憶があるのはフェードが日本に来た頃からで」
斎王幽羅「俺達の事を知ったのは数年後、そこから俺達の旅の様子を肌で感じながら今まで過ごしていたと···」
クロノス「そうだよ、聞きたい事終わり?じゃあクイーンと至福の時間を過ごさせて」
鸞「ダメだ、1つ気掛かりがある」
鸞「キングの話だとお前『隕石から作られた変化武器』だそうだな?しかも元の能力は『時間操作』」
鸞「単に時を止めるだけでなく、加減速や巻き戻し、スキップも可能だとか」
鸞「『なぜ能力が変わっている?』」
クロノス「知らねえよ。ていうかそっちの方がクイーンの役に立てるからボクもそっちが良かったし」
クロノス「変幻自在の時の中で正常な流れに乗ってるのはボクとクイーンだけ···ボクとクイーンだけの時間···♡」
フェード「私からも聞きたいことがある。なぜ私を『クイーン』と呼ぶ」
クロノス「クイーン『ムーラン』に憧れてるよね?中国の一国の女王でかっこいいよね···女性騎士で、様々な武器を得意としたって」
クロノス「だからクイーンって呼んでるんだ。嫌なら直ぐに変えるよ?ボク、クイーンの嫌な事したくないし···」
フェード「お、お前そんな事まで···なんで知って···!」
クロノス「おぐふっ!クイーン可愛い···!あぁヤバい!クイーンのその顔もっと見ていたいよ···」
フェード「う、うるさい!とにかく···お前はまだ皆の事を知らないし、皆はお前の事を知らない」
フェード「皆がお前を信用できるよう努めろ。私からの命令···『聞けるよな?』」
クロノス「勿論だよ!クイーンの言う事なんでも聞くよ?クイーンの声素敵だし、いっぱい聞きたいな···♡」
  フェードはグイグイ来るクロノスに苦笑を浮かべながらキングに目線を送る。しかしキングは『首を横に振って』返した
  そして皆で今後の行動について話し合いが成された

〇ダブルベッドの部屋
  数時間後··· ··· ···
斎王幽羅「ひとまず次の行先だけどシャルルさんがいる街に行くけど···」
鸞「場所がわからない、シャルルの組織の名前も知らない、組織のユニフォームもわからない···か」
キング「あいつ用心深いからな···んで、ひとまずマリアに連絡して返答があったが」
キング「シャルルから送られてきた『暗号解読待ち』で、現状俺らは何もできねェと···」
斎王幽羅「手詰まりだね···まぁクロノスの事知るいい機会じゃない?変化武器の時の記憶ないって言うなら皆で色々教えてあげようよ」
キング「お、いいな!じゃあ俺ウマいメシ教えてやるぞ!」
凪園無頼「じゃあ俺面白ぇー遊び教えるー!」
クロノス「どうでもいいんだけど···まぁクイーンの仲間なら付き合うよ」
クロノス「髭ヅラ、ガキ。連れてけ」
斎王幽羅「これ仲良くなれるかな···?悪い感じはしないんだけどなぁ···」

〇諜報機関
  テキサス州 ラボック 廃棄済み空軍基地内
代表「聞こえるか?セルゲイ、ヨンスの『目線』が見れなくなった。無源弾を撃たれたか『ガイアの吐息』によって一時的に」
代表「能力を無効化されている可能性がある。GPSは反応しているから生きてはいると思うが」
代表「用心はしておいてくれ」
セルゲイ・ライノヴィッチ「了解だ。しかしヨンスを生け捕りにするとはな···流石は『恋敵』って所かな?」
代表「君の『ではない』けどね?それで···氷帝とその傘下達は未だ動きなしか?」
セルゲイ・ライノヴィッチ「あぁ。コンキスタドール建設、ロックフォード商業組合、失楽園の天使達、ワールド・インパクトそして···」
セルゲイ・ライノヴィッチ「『聖人の灰(セイン・アシュ)』も未だ動きなしだ。工場に侵入された様子は無いが···怪しすぎる」
代表「奴らの動きはこちらでも掴めない。十分に用心してくれセルゲイ」
セルゲイ・ライノヴィッチ「了解···じゃあ通信切るぜ代表」
  男は自身の座っている椅子に深く腰かけ、1つの大きなため息を吐く
代表「··· ··· ···」
  男は幾つかある内のモニターに目を移した
  そうした後、男は『カラーバー』が表示された画面を見つめた
代表「恋は焦燥的では無かった。時には奥手になって周りを見れば」
代表「気づける変化もあったはずだ。ヨンス、良い勉強になったな?だが心配するな」
代表「君のコピーは『2つ』ある。既にビデオに『記憶』は焼いておいた」
代表「この声が聞こえているかは定かではないが、君には『帰還命令』を出す。帰還時期は何時になっても構わない」
代表「焦らず、落ち着いて、ゆっくり『帰ってくるんだ』」
  To Be Continued··· ··· ···

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