ツクモノボヤキ(脚本)
〇部屋の扉
そうさ。
僕だって頑張ってんだ。
高望みなんてしない。
ただ穏やかに。ただ慎ましく。
〇白
ただ『いいね』が欲しかった。
〇渋谷の雑踏
だからパクることにした。
これから・・・ず~っと。
ところでBGMはこんな感じだったよな。
〇田舎の公園
取りあえず猫を探す。
ちょっと面倒臭いが無言で探す。
今回は『・・・』も使えないから風で場を繋ぐ。
いた!
ふむ。
一匹じゃ心もとないか。
あ!
もう一匹確保!
う~ん。念の為にあと一匹。
お!
この際、こいつでいいや。
こら!やめろ!喧嘩せず仲良くたべ・・・
〇黒
〇公園のベンチ
・・・痛(った)いのうコラ。
さて気を取り直して猫だ。猫どこだ?
てか今となっては動物全般OKだ。
動物と触れ合わねば。
そして切なく別れるのだ。
動物・・・動物・・・動物・・・
風エフェクト!間を繋ぎなさいよね!
おお!いたいた!動物!
もう、こんなんでいいや。
もう一匹。
よおし!次はこれだ!
ほらほら~食べろ~
可愛く食べろ~
なんかおぞましいな、おい。
あと、どうするんだっけ?
触れ合いか?
う~ん、こういうのはどうかね?
まず三匹をこの壺の中に入れる。
そして互いに食らい合わせる。
しかる後、最後に生き残った一匹こそが
戒める天パ「オッサン。何やってんすか?」
乞う七三「うああああああああ!」
乞う七三「しゃべったああああ!」
戒める天パ「はあ?」
き、貴様ああっ!喋ったなああっ!
ぶち壊しだ!何もかもぶち壊しだああっ!
戒める天パ「鬱陶しいんで普通に会話して貰えますか?」
乞う七三「『いいね』だよ『いいね』 グッドボタンのことだよ!」
戒める天パ「ちょっと何言ってるかわかんないです」
乞う七三「知らないのかい?夜空の星をコンテスト!」
乞う七三「あれに出たら おもっくそみんな読んでくれるんだぞ!」
乞う七三「我々が一年以上かけて稼いだいいねが、 一日くらいで追いつかれたんだぞ!」
戒める天パ「稼いだとか言わない!」
乞う七三「だから僕もこうやって、 一生懸命動物を愛でてるんじゃないか」
乞う七三「せっかく今、感動を巻き起こす 最後の別れのシーンだったのに・・・」
戒める天パ「蠱毒の製造過程を見せられて、 誰が泣くって言うんですか」
乞う七三「僕は欲しいんだよ! 湯水のように『いいね』が欲しいんだよ!」
戒める天パ「乞うな浅ましい! 大体アンタは、 長期連載主人公としてのプライドが」
乞う七三「無い!」
戒める天パ「食い気味で否定するな!」
「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」
乞う七三「年末だというのに、 何をやってるんだ我々は・・・」
戒める天パ「ほら。遊んでないで連載に戻りますよ。 ただでさえ進行状況滞ってるんだから」
乞う七三「あ、最後に星空見ないと」
〇宇宙空間
出ませんよ、コンテスト。
・・・チッ。
ジャッジメントヤブニラミ女「・・・」
そういうことでしたか(納得)
三匹のカエルがスロットみたいで個人的にツボでした。