雪とピュア恋短編集❤

立坂雪花

第2話☆この光が消えても~雪とイルミネーション物語②(脚本)

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〇イルミネーションのある通り
  イルミネーションが消灯してしまう1時間前。
私(少し遅れるだけで、消灯するまでには来るかな?)
  ・・・
  ・・・
  ・・・
  待っていたけれど、なかなか来ない。
  最初は、空気の冷たさで鼻が赤くなったら嫌だと
  時々手で暖めていたけれど、そういうのはもうどうでも良くなってきた。
  21時。
  遂に会えないままイルミネーションの光は

〇黒
  ──消えた。

〇イルミネーションのある通り
  光の消灯と共に、寂しい気持ちになった。
  元々こっちから告白して、遊ぶ時もこっちから誘って
  会話している時も気だるそうな返事も多かったし。
  本当は年上の女の人がタイプだったりして
  私なんてどうでも良いのかも知れない。
私(もう、帰ろうかな・・・)
私(ううん、もう少しだけ)
私(待つ)

〇白
  数分おきにスマホを見て
  時間と、彼から連絡が来ていないかを確認した。
  こっちから何か送れば良いのだと思った。
  けれど、また既読マークだけ付いて返事が来なかったら
  切なすぎるなぁって考えると
  送れなかった。
  スマホを見る度に時間が数分進んでいるだけで、連絡は一切なかった。
  確認する度にあと5分だけ待つ気持ちになり
  遂にイルミネーションが消灯してから20分待っても来なかったから、帰ることにした。

〇イルミネーションのある通り
私(本当は別れたくない)
私「別れたくないよ・・・」
  彼の気持ちを確認したかったって事もあって
  別れるなんて言葉を送ってしまったけれど
  彼の心には少しも影響がないのかもしれない。
私「もう、絶対にこっちからは連絡しない」
  無意識に唇を強く噛んでいた。
  目の前の雪がとても苦くみえる。
  私が歩き出した時
  全力でこっちに向かって走ってくる人がみえた。
  彼だった。
彼「そこで待ってて!」
  彼がとても大きい声で
  普段見せない必死な表情で叫んだ。

次のエピソード:第2話☆この光が消えても~雪とイルミネーション物語③

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