3 陽菜の相談(脚本)
〇教室
翌日。
朝比奈春樹「う〜ん、次は何作ろうかな・・・」
諸星陽菜「朝比奈君、お早う・・・」
朝比奈春樹「あ、諸星さんお早う・・・」
諸星陽菜「・・・・・・」
朝比奈春樹「あれ?どうかした?」
諸星陽菜「・・・昨日からずっと考えてたんだけどさぁ、」
諸星陽菜「あたし、やっぱり朝比奈君以外の人は考えられないの!あたしと付き合って!」
朝比奈春樹「いや、もうその話は良いでしょ・・・」
諸星陽菜「良く無いよ!寧ろどうしてそこまでして断るの!?」
朝比奈春樹「いやさぁ、1人だと色々と便利なんだよねぇ・・・自分でやりたいと思った事自分でやれるし、今こうしてゲーム作ってるのも、」
朝比奈春樹「自分でやりたいと思った訳だからさぁ・・・」
諸星陽菜「そ、そうなのね・・・巷で言う所の孤独は最強・・・群れを作れば馬鹿になる・・・」
朝比奈春樹「あ、分かってるじゃん・・・」
諸星陽菜「でも、一匹狼って実は甘えたがりとも言うし、まだチャンスはある・・・よね?」
朝比奈春樹「お〜い、もう話は終わったかぁ?」
諸星陽菜「え?あぁ!大丈夫よ!あたし行くね!」
朝比奈春樹「・・・まぁ、やっと集中出来るな・・・」
響タケル「よぉ英雄!その後どうよ?」
朝比奈春樹「あのなぁ、その呼び方止めろって・・・」
響タケル「そう言うなよ!お前はあの諸星に勝ったんだぜ!もっと胸を張れって!」
朝比奈春樹「う〜ん、タカがゲームなのにな・・・」
高木芳樹「そない謙遜する事ちゃうで・・・あの時ワイらもホンマスカッとしたわ!」
高木芳樹「せやけど、どないして告白断ったん?陽菜はんの目本気だったっちゅうのに・・・」
響タケル「あ、それは俺も気になってたな、何か理由あるのか?」
朝比奈春樹「理由も何も、俺は俺でやりたい事あるから・・・」
響タケル「へぇ、どんなんだ?」
朝比奈春樹「俺、ゲーム作りがやりたいんだ・・・今でもプログラミングや物語作り勉強しててさ・・・」
朝比奈春樹「最近は夜神に実況して貰ってて、割と評価は上々見たいで・・・」
響タケル「えぇ!マジか!?何でそれ早く言わなかったんだよ!」
高木芳樹「ホンマや!もし正規販売されたらワイら買うで!!」
朝比奈春樹「あはは・・・その時は宜しく!」
〇学校の廊下
柏木直美「男性の心の掴み方?」
諸星陽菜「はい!あたしどうしても振り向いて欲しい人がいるんです!でも告白しても断られて!」
柏木直美「なるほどね・・・そいつとはどんだけ絡んでるの?」
諸星陽菜「えっと、ごく最近・・・」
柏木直美「ちょっとちょっと!それでいきなり告白するのは無理があるって!あんた内らの学年でも有名だよ!学年トップなのに、」
柏木直美「そこの所疎いんだね!」
諸星陽菜「・・・ぐうの音も出ない・・・でも、だから柏木先輩に聞いて見たくて・・・柏木先輩こう言うの得意だって聞いて・・・」
柏木直美「あぁ、分かった分かった!そう言う事なら聞いてやるよ・・・」
諸星陽菜「あ、ありがとうございます!」
柏木直美「そうだね・・・そしたら、先ずは友達からだね・・・そしたら相手も困らないだろうし・・・」
柏木直美「ねぇ、質問だけど、あんたは料理が出来るかい?」
諸星陽菜「あ、出来ますよ・・・」
柏木直美「なら、その相手に弁当でも作って見たらどうだい?」
諸星陽菜「え?でもそれ、逆に相手を困らせませんか?」
柏木直美「かもね、でも何事も最初の一歩は怖いからね・・・それを踏み出せたら確実に変われるかさ・・・先ずはやって見る事だよ・・・」
諸星陽菜「・・・・・・」
柏木直美「ま、先ずはここからやって見な!進展したら教えてね!」
諸星陽菜「・・・やって、見ようかな・・・」