バッドエンドレディ~悪役令嬢がデスループから抜け出す方法~

桜海(おうみ)とあ

S2第3話(28) (脚本)

バッドエンドレディ~悪役令嬢がデスループから抜け出す方法~

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〇けもの道
リアリナ・シャルルド・グレイ「やっぱりこうなるのね!!」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「リアリナを離せ!!」
アインス「王子よ、お前が選んだ選択は正しい」
アインス「この世には、聖女が必要だ」
アインス「悪魔を倒すためには、聖女がいなければならない」
リアリナ・シャルルド・グレイ「あなたたちは異国のデビルハンター・・・でしょ?」
アインス「聡明な淑女よ。 其方の命を奪うのは口惜しいな」
アインス「だが、これも運命、抗い——」
リアリナ・シャルルド・グレイ「抗いようがない定めだから、もう一回生き直せって?」
アインス「・・・なぜそれを?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「運命ね・・・」
リアリナ・シャルルド・グレイ「あなたたちが何者か、ようやく答えに辿り着いた気がするわ」
アインス「ほう?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「あなたたちは、私を悪魔だと思って殺しに来たのではない」
リアリナ・シャルルド・グレイ「欲しいものがあるのでしょう?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「地位でも名誉でもお金でもない。たった一つしかない宝物」
リアリナ・シャルルド・グレイ「私なら、あげられるわ」
アインス「・・・なんだと?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「どこにあるか、教えてあげましょうか」
アインス「っ・・・知っているのか?」
ツヴァイ「兄貴! 耳を貸すな!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「殺さないと約束してくれるなら、教える」
ツヴァイ「やはりこの女、悪魔だ!」
ツヴァイ「惑わそうとするな!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「あなたたちを操っている人間は誰?」
アインス「操っているやつだと?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「教えて、誰に命じられてここに来たの?」
アインス「・・・」
リアリナ・シャルルド・グレイ「答えなさい」
アインス「・・・だまれ。悪魔よ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「悪魔じゃないってば!」
アインス「首を切る。準備をしろ。ツヴァイ」
ツヴァイ「おう!!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ちょっと! ちょっと!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「何でもかんでも首切るの、おかしいでしょ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「私に人権はないの?」
アインス「悪魔に人権はない。さっさと膝をつけ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「だから悪魔じゃないってば!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「いたた! いたいってば!」
ツヴァイ「うるせえ! さっさと頭を下げろ!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「あのね! これでも一応、ストーリーの中じゃ主要キャラなんだけど!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「てか悪役令嬢って、めっちゃポジション上だから! モブじゃないから!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「なのに、なんなのこの雑な扱い!」
アインス「口を塞げ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「待って! 話を!!! ・・・!!」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「貴様ら、リアリナを跪かせるなど!  無礼であるぞ!」
リアリナ・シャルルド・グレイ(ツッコミ、そこ?)
アインス「王子よ。かつてこの国に繁栄をもたらした兵器が、今は、其方の国を蝕んでいる」
リアリナ・シャルルド・グレイ(お願いだから死亡フラグを立てないで!)
アインス「悪魔は増え続け、いつかこの国を滅ぼす」
アインス「だから俺たちデビルハンターがこの国へとやって来た」
アインス「大事なことから目を背け、放置してきたのはお前たちだ」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「悪魔がこの国に蔓延していることと。 リアリナは関係がない!」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「悪魔になどなっていない!」
リアリナ・シャルルド・グレイ(そうだそうだー!)
アインス「その言葉を信じたい・・・だが悪魔になってからでは遅いのだ」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「違う! リアリナは人間だ! 痴れ者が!」
リアリナ・シャルルド・グレイ(ちょ、煽っちゃダメ!!)
アインス「なら確認してやる」
リアリナ・シャルルド・グレイ(やっぱりいい!)
アインス「答え合わせの時間だ!!!」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「やめろおおお!」

〇黒背景
  最悪・・・
  もう。あと一歩だったのに
  首を切られたのに、まだ意識が残っているのね
「リアリナ! リアリナ!!」
  ミレーユの叫びが・・・
「・・・」
  スタンの声が・・・
  聞こえるじゃない・・・

〇黒背景

〇華やかな裏庭
リアリナ・シャルルド・グレイ「はあ・・・、 また戻ってしまったわ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「私が、悪魔?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「って、どこ情報よ!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「どっかの誰かさんのせいで、私デビルハンターに狙われてるってわけ?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「そんな指名、嫌すぎなんですけど!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「とか、言ってる場合じゃない」
リアリナ・シャルルド・グレイ「あの状況じゃ、悪魔だって証明することは100パー無理そうだし」
リアリナ・シャルルド・グレイ「彼らはどこまでも追いかけてくる」
リアリナ・シャルルド・グレイ「なら完璧な防壁が必要よ!!!!!」
テオフィル・ベフトン「リアリナ様、いかがなさいましたか?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「テオ、お願いがあるわ」

〇ヨーロッパの街並み

〇西洋の城
王宮騎士団兵1「ここから先は王宮となる! 通行書を拝見する!」
テオフィル・ベフトン「グレイ侯爵家。リアリナシャルルド・グレイ嬢である」
テオフィル・ベフトン「本日は王妃の生誕のための、祝いの品を届けに参った」
王宮騎士団兵1「生誕祭は明日である。明日参られよ」
テオフィル・ベフトン「そういうわけにいかない」
テオフィル・ベフトン「これは明日披露するため、今日運び込まなければならないのだ」
王宮騎士団兵1「箱の中には何が入っているのだ? 開けて見せろ」
テオフィル・ベフトン「構わない」
王宮騎士団兵1「なんだ? ガラス玉?」
テオフィル・ベフトン「それは生誕祭を彩るために必要な小道具だ」
王宮騎士団兵1「このガラス玉が?」
テオフィル・ベフトン「明日になればわかることである」
王宮騎士団兵1「もしやガラス玉の爆弾か??」
テオフィル・ベフトン「なっ!」

〇黒
  ──

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