2 朝比奈春樹(脚本)
〇教室
翌日。
朝比奈春樹「あぁ、昨日は酷い目にあったな・・・」
朝比奈春樹「でも困ったなぁ・・・諸星さんに勝ったってのは夢じゃ無かった訳だし、周りの男子が俺の事英雄扱いして来るし、」
朝比奈春樹「早く治まってくれれば良いけど・・・」
諸星陽菜「あ、朝比奈君お早う!」
朝比奈春樹「あ、も、諸星さん・・・」
諸星陽菜「どうしたの?そんな驚いた顔して?」
朝比奈春樹「あ、う、うん!昨日はどうも・・・」
諸星陽菜「こちらこそ・・・あの、昨日のお返事聞かせてくれる?」
朝比奈春樹「あぁ、やっぱ夢じゃ無かったのか・・・」
朝比奈春樹「ごめんなさい、無理です・・・」
諸星陽菜「う〜んどうしてかな・・・朝日奈君もあたしの事聞いてるよね?あたし学年トップで何でも出来るって話だし・・・」
朝比奈春樹「まぁ、それは分かるけど・・・俺は俺でやりたい事がある訳だし・・・」
諸星陽菜「やりたい事って?」
朝比奈春樹「あぁ、これなんだけど・・・」
諸星陽菜「これは?」
朝比奈春樹「もう直ぐ完成するんだけど、新しいゲーム作っててさ・・・完成したら夜神に実況して貰う予定で・・・」
諸星陽菜「えぇ!?自分でゲーム作ってるの!?」
朝比奈春樹「あぁ、そうだけど・・・」
諸星陽菜「えぇえ!!だからゲームもあんなに強かったの!?」
朝比奈春樹「あ、うん、君も初心者にしては適応力凄かったけど・・・」
諸星陽菜「や、やっばぁ・・・朝比奈君そう言うの行動に移せるの凄いよ!」
朝比奈春樹「それはどうも・・・」
諸星陽菜「なら、全部終わらせたらあたしと・・・」
朝比奈春樹「付き合いません・・・」
諸星陽菜「いや何でよ!?」
朝比奈春樹「いやさぁ、先ず俺と君とじゃレベルが違い過ぎるでしょ?そんなに男と付き合いたいなら、」
朝比奈春樹「頭が良くて、運動も出来て、それこそ優しくてイケメンな人を捜した方が良いよ・・・」
諸星陽菜「いやいや、何そのハードルの高さ・・・」
朝比奈春樹「まぁそう言う事だから、何より今はゲーム作りたいから・・・」
〇男の子の一人部屋
放課後。
夜神浩一「いやぁすまねぇな!態々来て貰っちゃって!」
朝比奈春樹「良いよ、どの道ゲーム返して貰って新しいのやって貰うつもりだったし・・・」
夜神浩一「あぁ!一番の目的はそれだからな!」
俺は夜神に貸していたゲームを返して貰い、今日出来たばかりのゲームを貸し出すのだった。
朝比奈春樹「前のはどんな感じだった?」
夜神浩一「あぁ!めっちゃ楽しかったぜ!アクションも爽快で、自分の攻撃で物を壊した時の快感よ!」
夜神浩一「只、装備出来る武器が2個だけってのがちょっと物足りなかったかな?選んだら選んだらで凄く偏りが目立ってな・・・」
夜神浩一「攻めて4つ位ならまだやり易かったかな?」
朝比奈春樹「なるほどな・・・やり易さを重視したつもりだったが・・・」
夜神浩一「まぁでも、俺は好きだぜ!今度はどんなの作ったんだ?」
朝比奈春樹「あぁ、今度は中世時代を舞台にしたバトルアドベンチャーをやって見たんだ・・・今度の奴は年齢制限掛かるかもだが・・・」
夜神浩一「おぉ!またマニアックなの突いて来たな!早速やって見るわ!」
夜神が実況を始める中、夜神がとある質問をして来た。
夜神浩一「あ、そう言えばさ、その後どうなのよ?」
朝比奈春樹「ん?その後って?」
夜神浩一「諸星さんだよ!実の所どうなんだ?」
朝比奈春樹「あぁ、流石に断ったよ・・・」
夜神浩一「えぇ、お前はそれで良いのか?」
朝比奈春樹「周囲に取って諸星さんが喉から手が出る程だってのは分かるんだけどさぁ、俺に至ってはそこまで関わって無いし・・・」
朝比奈春樹「今はゲーム作ってる方が楽しいから・・・」
夜神浩一「なるほどな・・・俺から見ても勿体無いが、邪魔するのも良く無いな・・・」
朝比奈春樹「かもな・・・それはそうと、ゲームの触り心地はどうだ?」
夜神浩一「あぁ!いやもう、やり易いぜ!後は感覚さえ覚えれば!」
その後俺は夜神と共に自作ゲームを楽しみ、その日はお開きとなった。