エピソード2 太陽神の神託(脚本)
〇神殿の広間
エロスはアポロンに、頼みました。
エロス「と、言うわけなんだ」
アポロン「なるほどね」
アポロン「わかった、彼女の両親に伝えておくよ」
エロス「本当、ありがとう!」
アポロン「じゃあ彼女の両親に神託を下すね」
エロス「お願いします」
こうして、エロスの計画が始まった。
〇謁見の間
一方、プシュケの国はと言うと、姉の2人は結婚していましたが、自分だけまだ求婚する男性がいません。
プシュケ「・・・」
王妃様「誰も私の娘の求婚する男性はいないね」
王様「どうした?」
王妃様「あ、あなた・・・」
王妃は、王にプシュケの求婚相手がいないことを伝えました。
王様「なるほど、そうか・・・」
王様「ならばデルフォイの神託を聞けば良いではないか!」
王妃様「そうですね。その方法しかないですね」
王様と王妃様はプシュケの結婚のために、デルフォイの神殿に向かいました。
〇神殿の門
王様と王妃様はデルフォイの神殿に着きました。
デルフォイの巫女「王様と王妃様、ようこそ、デルフォイの神殿へ」
王様「おお、デルフォイの巫女か」
デルフォイの巫女「今日のご用件は何でしょうか?」
王妃様「実は私の娘のブシュケの求婚者が現れないの・・・」
王妃様「娘の結婚相手を知りたいの」
デルフォイの巫女「分かりました、ではこれより、アポロン様の神託を受けに参りましょう」
王様「よろしく頼むよ」
こうして、王様と王妃様、デルフォイの巫女と3人と共に神殿の中に入りました。
〇神殿の広間
王様と王妃様、そして、デルフォイの巫女も神殿の中に入りました。
デルフォイの巫女「ここでお待ち下さい」
デルフォイの巫女「偉大なる太陽神アポロン様、どうか神託を私たちに教えてください」
すると、一瞬で空気が変わった、すると目の前にアポロンが現れました。
アポロン「我を呼んだのは貴様か?」
王様「おーアポロン様! 実はお願いがあるんです」
アポロン「願いとは?」
王妃様「実は私の娘のプシュケの求婚者が現れないのです。 そして、不安になった私たちは、娘の未来の求婚者の男性を知りたいのです」
アポロン「そうか、なるほどな、では、お前たちに予言を与えよう」
王様と王妃様は太陽神アポロンの予言を聞きます。
それはとんでもない恐ろしい内容でした。
アポロン「プシュケは人間の男性と結婚できないだろう、結婚相手は山の奥にいる怪物だ」
王様「え・・・」
王妃様「えー!」
王と王妃はアポロンの予言を聞いて固まりました。
王様「なぜ娘の結婚相手が山の怪物なんだ?」
王妃様「そうですよ。教えてください」
アポロン「それは、結婚しなければ、あなたたちの国が滅んでしまうからです」
王様「国が滅ぶだと!」
王妃様「どうゆうこと?」
アポロン「山の怪物は、今でも怒り狂っている、お前たちの娘を生贄として差し出さなければ、国は滅んでしまうからだ」
王妃様「そんな・・・」
王様「・・・」
王様と王妃様は困りました、娘の結婚相手が山の怪物であり、しかも生贄を差し出さなければ、国が滅んでしまうことを知りました。
アポロン「さあ、どうする? 娘を守るか、それとも国を守るのか? どちらかを選べ」
王様「わかった娘を差し出す」
王妃様「あなた!」
王様と王妃様は、仕方がなく国民たちを守るために娘を差し出す決断をしました。
ヒィィー、
プシュケちゃん、自分では、何も悪い事してないのに、
可愛いそう過ぎ‼️
結末はアレで、まあ、お話としてはハッピーエンドなん
だけど、
これは実は、コッチの世界、つまり人間界では
2人は結ばれないし、
報われない、と言う意味の暗示、
つまり、人間は、現世では真に救われない、と言う
比喩の物語なんですよねー、ギャー❗️😱