〇海辺
センター「人に告白するのが一番」
センター「それなくしちゃったら 別れちゃうからね」
江藤鉱（告白しないと 気持ち伝わらない？）
江藤鉱（したよ）
センター「何どうしたの 言ったんさい、おじさんに」
江藤鉱「告った」
センター「おお、いいじゃない で、どうだった？」
江藤鉱「うん、それがね・・・」
江藤鉱（まんざらでもないのか・・・）
　　センターちゃん。
　　傍から見りゃ
　　俺ら付き合ってるように見えるだろうな
　　（その場離れたところに
　　知り合いいるのに、親しげにして）

〇広い畳部屋
江藤鉱（あれ、俺全然記憶ない）
江藤鉱（ここどこ？ 何でここで寝てるの？）
江藤鉱（寝てる間に移動させられたのか）
　　民宿っぽい部屋の端に布団二つ敷かれて
　　その一つに寝かされて、
　　センターちゃんが隣にいる。
　　俺も一つふっきれたのか、
江藤鉱「何だおまえ」
　　とか敬語外れてる。
　　で、センターちゃんくっついてきて、
　　人の股を親指と人差し指でつまんできて、
江藤鉱「痛い、いてーよっ」
センター「あのね」
　　って話しながら口つけてくるわ
　　ぺた、ぺたって、
　　一ぺた一ぺた話しながらのせてくる
　　鼻も頬も触れて
　　唇、キスしてるし──
江藤鉱（親友？かませ犬だなー）
江藤鉱（何でも話せる でも好きな人じゃないんでしょ）

〇未来の店
折中珠未「いいんだよ両想いなんだから」
　　なんてあるわけないのにね
　　クリさんが
折中珠未「江藤くんはうちのこと好きなんだから」
　　なんて・・・

〇未来の店
　　──星羽さんと何人かいて
　　盛り上がってて、
　　その中に自分もいて、
　　何かそんな話になったのか。
　　そこにクリさん来て、
　　話し中断して、
　　仕事中なんで、
　　俺もお客さん来られたら会釈して
江藤鉱（やっぱ出入り口近くに）
江藤鉱（こういう商品ありますよって すすめられる人いた方がいいな）
江藤鉱（こんなおせんべいが、とか、うん）
江藤鉱（動きついでに店内巡回 一回いっといた方がいいかな）
江藤鉱（・・・・・・）

〇未来の店
　　クリさんがセロテープを
　　貼り合わせたようなもの指でつまんで
　　折り返して両貼り合わせ
　　両思い、なんて・・・

〇大衆居酒屋（物無し）
　　吏帆さん
　　向こうに吏帆さん、いる
　　吏帆さんの声がして、
　　自分も思わず口にしちゃったけど、
　　向こうに届く声じゃない。
　　赤の上着なんて、正装のつもりか俺は
　　飲み会か？どの面だ

〇広い厨房
一切利夫「日曜しか入ってない」
一切利夫「だから日曜は入れさせない、折中さんを」
　　一切さんがそうしてるのか。
　　だったら日曜だけとか
　　働かせなければいい（俺をさ）

〇大衆居酒屋（物無し）
「いらっしゃいませっ」
　　って、トレイ持って、何のバイトだ
　　（提供、居酒屋と混じってんな）
　　何がヤオバザだ。

〇広い厨房
　　新人のキッチンの子は、
「また違うことやってる」
「それはこっちでやんなくていいんだよ」
　　なんて言われてる（洗い物かな？）
　　てんで合ってない。