1日目 後半(脚本)
〇木造の一人部屋
サクラの部屋
サクラ「ぐんぬぬぬぬぬぬ・・・!!!」
ティアナ「危ないってサクラ! どうしてそんなに棚壊れてるの!?」
サクラ「ごめん、最近暴走しそうな悪霊を抑えてる影響で所々壊れててさ・・・」
サクラ「・・・っ!手が滑ってそっちに!!!」
ティアナ「キ、キャアァァァァッ!!!」
〇黒
???「・・・二人とも危ないよ!」
〇木造の一人部屋
ブラック(ケイ)「ぐ、これ結構重い・・・!」
ティアナ「ブ、ブラック!? 助けに来てくれたんだ!」
サクラ「いや、違うかも・・・。 これ中身が入れ替わったケイだよ!」
ティアナ「え?どうして分かるの?」
サクラ「巫女だから魂の事には詳しいんだよ。 それで中身について──」
ブラック(ケイ)「あ、押さえようと思ったら勢いあまって壊しちゃった・・・」
サクラ「あ、あー・・・そっかー・・・。 入れ替わってるから力の制御が難しいんだね・・・」
サクラ「まぁいいや! とにかくケイのお陰で助かったし!」
ティアナ「そうだよ、ケイが居なかったら今頃棚の下敷きになってたんだしそんなに落ち込まないで」
ブラック(ケイ)「・・・二人共ありがとう。 少し心が軽くなったよ」
〇おしゃれな廊下
ケイ(ブラック)「よし、何とか無事に解決したみたいだな」
ケイ(ブラック)「それにしても・・・まさかケイがここまで俺の身体を使えるとは思わなかった」
ケイ(ブラック)「並大抵の奴なら入れ替わった状態ではまともに動けない筈だからな」
リノン「確かにそうだよね。 一体何でなんだろう?」
ケイ(ブラック)「まぁ後でケイに聞いてみるさ。 本人が分かっているのか心配だが・・・」
〇一人部屋
その日の夜・・・
ブラック(ケイ)「え?何であの時動けたのか、だって?」
ブラック(ケイ)「うーん、良く分からないけどこの身体だと何でも出来そうな気がするから、かなぁ」
ケイ(ブラック)「そ、そうか?」
ブラック(ケイ)「うん、だってブラックは僕にとってカッコよくて強くて頼りになる恩人だし──」
ケイ(ブラック)「そ、そんな言われると照れるな・・・。 別に俺は対した者では・・・」
ブラック(ケイ)「そうかなぁ? こないだの異変でも活躍してたじゃん」
ブラック(ケイ)「僕あの後アミレーがブラックの事褒めてたの聞いたし」
ケイ(ブラック)「あ、あれはお前が倒れたから仇討ちとして早期討伐しようとしただけだ!」
ブラック(ケイ)「は、はぁ・・・」
ブラック(ケイ)「・・・あ、そうだ。 話は変わるんだけど、明日この身体で採取行ってきてもいいかな?」
ブラック(ケイ)「ちょうどサイカーに誘われてたし、行こうと思ってたんだよね」
ケイ(ブラック)「あぁ、構わないぞ。 俺も別で討伐作業に行こうと思っていたからな」
ブラック(ケイ)「え?その身体で大丈夫? あまり無理しない方がいいよ?」
ケイ(ブラック)「大丈夫だ。 お前の個性は大体把握しているからな」
ブラック(ケイ)「そっか、それなら安心だね! じゃもう遅いし寝ようか」
ブラック(ケイ)「お休み、ブラック!」
ケイ(ブラック)「あぁ、お休みケイ」