〇野球場の座席
　　体育館の観客席みたいなところに
　　折中さんと大花さんと一緒にいて、
江藤鉱（折中さんは まぁシカトだろうな）
　　くらいに思ってて、
　　実際にそんな感じだったんだけど
　　何かわかんないことでもあって
　　隣にくっついてきて、
　　もたれかかってきて
　　腿が直に触れて、
江藤鉱（そのままでいいの？）
　　ちょっと打ち解けたと思って

〇国立競技場
　　──そのあと、そのホールの外
　　出入り口のガラス扉越しに
　　わ、巨人族だっ
　　女性の方めっちゃデカい
　　２ｍどころじゃないっ
　　体操男子選手の着るような
　　白上下ウェアで、
　　足何か装着してるのか高長脚で
　　（一枚下駄か道化師の一本棒靴か）
　　驚いて大花さんに話振って、
　　マンガの巨人族っているじゃんね、違う？
　　言いながら、チラと珠未さん気にして
　　話せるかな直接、なんてさ、
　　折中珠未さんと、
　　大花さん介してだけど
　　かかわれたからうれしいんだ
　　しょうがねーな

〇事務所
折中珠未「江藤くんにいいもの見せてあげます」
江藤鉱「うわーすごいっすね」
江藤鉱「こんなのあるんすね」
　　書類をとじるファイルなんだけど、
　　キリで開けるくらいの小さい穴二つ開けて
　　それを囲むように４つ角丸くした長方形で
　　カット入れて（上辺などを）はさめる
江藤鉱（何でこんなグッズ知ってんだ）
江藤鉱（前職事務系の扱ってたりした？）
江藤鉱（自分で好きなのかね、折中さん）
　　ものを書く、日記っぽい感じで
　　学校の課題かな、それとともに
　　俺の台本書いてるっていう影響が
　　ちょっとあるみたい
江藤鉱（それはうれしい）
　　その用品見せてくれるとき、
　　その書類に折中さんの住所
　　書いてあるっぽかったけど、
　　目に入ったときぼやけて見えて、
　　焦点合わせんのは
　　プライバシーだからやめといた。

〇ライブハウスの入口
　　──ライブハウス辺り、
　　高校男女４人、
　　２：２で前後歩いて
　　尾沢さん付き添い？
尾沢吏帆「江藤、好きですっていうの」
尾沢吏帆「好きです　好きです」
江藤鉱（え、何、前の２人 女性の１人にいうの？）
江藤鉱（誰に？）
江藤鉱（九宝、折中の、折中に？）
江藤鉱（相手にされないよ）

〇未来の店
　　折中珠未さんが寄ってきて、
　　左腕にワシッ握ってくっついてきて
折中珠未「もうこういう感じになったから」
折中珠未「10日の食事会もなしで」
折中珠未「その旨を大花さんにも伝えてくれる？」
江藤鉱（もう何もないからって）
江藤鉱（それでくっついてきて ・・・はーあ）
　　大花さん入口で受付なのか立ってる。
　　でもそこで言うのはＮＧだな、
　　距離がまわりの人と近い、聞こえちゃう
江藤鉱（試験前でみんな勉強してんのかな）
江藤鉱（あんぱんジューシーあんこもれる）
江藤鉱（もう投げやりだ 話できたって）
江藤鉱（こんなかたちになっちゃったら 皮肉なもんだ）

〇居酒屋の座敷席
　　折中珠未さんが、寝ぼけてるのか
　　寝返りうって抱きついてくる。
江藤鉱（おいおい、口ついちゃうよ）
　　と思ってる間に唇がついて
　　（おちょぼ口）
江藤鉱（起きたらことだな）
　　と、何事かボソボソつぶやくので
　　それをうんうん聞いてると、
　　唇ゆるめて口あけて
　　もうディープキスしちゃう
江藤鉱（うわー、珠未さん寝くせ悪いな）
江藤鉱（役得っちゃー役得だけど 素面でしたいわ）