猫のモモと犬のゴンによるショートギャグです。(脚本)
〇電車の座席
『ゲームに夢中』
モモ「電車で座ってたら、 隣の人が夢中でゲームやってるの」
ゴン「おるなぁ、そんなヤツ」
モモ「それが・・・ 動きが激しくて荒っぽいの」
ゴン「迷惑なやっちゃ」
モモ「あんまり激しいもんだから、 わたし、頭にきちゃって・・・」
ゴン「キレたか?」
モモ「必殺技でKOしてやったわ!」
ゴン「対戦ゲームか!」
(つづく)
〇田舎駅の改札
『小さな旅』
モモ「いつもより一つ手前の駅で降りてみたの」
ゴン「気分転換?」
モモ「うん。 ひと駅違うだけで、なんだか新鮮な気分よ」
ゴン「景色も変わるしなぁ」
モモ「かわいいカフェを見つけて まったり過ごしたの・・・」
ゴン「へーっ、よかったやん」
モモ「おかげで、 すっかり遅刻しちゃった」
ゴン「アカンやろッ!」
(つづく)
〇カウンター席
『お忍び』
モモ「行きつけのお店に 有名人がお忍びで来てたの」
ゴン「へーっ、誰?」
モモ「あまりメディアに出ない マイナーなひと」
ゴン「どんな感じやった?」
モモ「サングラスにマスクをして・・・ 帽子を深くかぶってたわ」
ゴン「それで、よう有名人って分かったな」
モモ「勘よ!」
ゴン「妄想やろッ!」
(つづく)
〇スーパーの店内
『レジの行列』
モモ「スーパーのレジに並んでたら、 後ろのオバサンがカートで押してくるの」
ゴン「押してきよんねん、 オバハンは・・・」
モモ「嫌な感じだから、 先に行ってもうらおうかと・・・」
ゴン「それがえぇわ」
モモ「『お先にどうぞ』」
ゴン「スマートや」
モモ「・・・って、前の人に言われちゃった」
ゴン「アンタもかいッ!」
(つづく)
〇おしゃれなレストラン
『シェフの気まぐれサラダ』
モモ「レストランに「シェフの気まぐれサラダ」っていうメニューがあったの」
ゴン「あぁ、ようあるな」
モモ「シェフに「どんなサラダですか?」って、聞いてみたの」
ゴン「そら、気になるわ」
モモ「そしたら・・・」
モモ「「5種類の有機野菜に朝獲れの海鮮をのせて、ナッツと焦がしにんにくの手造りドレッシングと粉チーズをかけてます」って」
ゴン「えらい、キッチリした気まぐれやなぁ」
モモ「でも・・・」
モモ「「今日は作りたくない」って・・・」
ゴン「そっちかッ!」
(つづく)
〇コンビニのレジ
『お箸はお付けしますか?』
モモ「コンビニで プリンとヨーグルトを買ったの」
ゴン「で?」
モモ「店員さんが 「お箸はお付けしますか?」って」
ゴン「何で箸が要んねん。 その店員さん、新人やな」
モモ「だから 「結構です」って言ったら・・・」
モモ「「温めますか?」って・・・」
ゴン「えぇ! プリンとヨーグルトやぞ」
ゴン「店員さん、 完全にパニクってるやん!」
モモ「そうなの。 でも、わたしも思わず・・・」
モモ「「はい」って・・・」
ゴン「何でやッ!」
(つづく)
〇店の入口
『シェフ自らが・・・』
モモ「すごい売りのレストランを見つけたの!」
ゴン「どんな売り?」
モモ「シェフ自らが・・・」
ゴン「釣ってきた魚?」
モモ「ううん、 シェフ自らが・・・」
ゴン「育てた野菜?」
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とっても面白い。モモのボケとゴンのツッコミが最高に受けました。日常の会話の中にユーモアとエスプリを織り交ぜていて、笑いが止まりません。
なんだかすごくどうでもいい話ばかりなんですけど、サクッと読めて、すごく面白かったです。この2人の話、隣でずっと聴いていたいですね。笑
ちょうどいい脱力具合に、定期的に何度も読み返してくなります。
ゴンとモモが可愛いので、シニカルな内容でも毒っ気がなく気分良く読み進められます!