40面 水車、鞍替え、天使(脚本)
〇ハート
ためておきましょう
今月はとってもハッピーです
白に赤でレコードつくって
(中に赤いハート、そのまわりが白の)
ハートはむつまじく
チカの耳のついたハートと寄り添って
なんてね
〇屋根の上
江藤鉱「何で降ってきちゃうかなー」
屋根の上に2人でいて、
2人ともパジャマかな。
俺はうっすら黄緑がかった
布地に細い縞柄。女性は不定。
と、ポツポツジワジワ、72くらい
屋根にシミが滲み浮いてきてる。
誰か女性「じゃあここで 水車しよ」
と、女性が裸で巨大化して、
江藤鉱(すげーな珠未さん)
江藤鉱(誰かタマミタマミタマミタマミ 連呼してたな・・・)
江藤鉱(俺が言いたいよ)
〇テーブル席
何、豹変するの?
普通ご飯食べさせて、
お腹いっぱいになったら
満足して落ちつくもんだけど、変な子。
でも一般的にいってもかわいい顔立ちの子。
まずは一回、誰とでもなのかしらんけど
食事に行くんだって。
で、そのあと胸ぐらつかんできて、
佐野有里沙「私の観たいのにいくんです 文句あります?」
その子の観たい映画にいくって。
俺はむしろそっちの方がいいけど。
自分が観たいものなんて変わんないから
人の好みでいけばどんなのか楽しみじゃん
ショートカットで
(肩にかからないで毛先そろえてる)
小柄で、少し肌あれてて、
歯並び悪いわけじゃないけど
歯と歯の先の間が
少しずつ開くような印象。
佐野有里沙「事務所通してもらっていいですか」
なんて言ったりして、変わってる。
いちいち言い回しがおかしくて、
佐野有里沙「こちらのあらせられる御仁が」
とか(俺のことか)そんな類のこと、
何いってるの?
と突っ込まれると、
佐野有里沙「あー悔しいですね」
でもごく丁寧、
佐野有里沙「二百人劇場というのがありまして」
佐野有里沙「行こうと思ったんですが 九宝さんが行かれたそうで」
佐野有里沙「それがまた三田の方に 二百人劇場ができまして」
じゃあ君そっち行きなさい、そっち
佐野有里沙「はいっ」
ジーッと横顔見てみる。
別にゆがんでない、整った顔立ちしてる。
大きめのトートバッグを肩にかけて、
紫色使って柄が点々と、持ち手の帯にも
HAPPY?
また別の熊が描かれて(等身の高い)
俺は鞍替えしよってか、佐野さんに。
〇勉強机のある部屋
一切さんからTELあって、
今日入ってるけど、何で来ないの?
と、留守電が入ってて、
折り返し電話して
江藤鉱「入ってないっすよね俺、日曜」
はーぁ
江藤鉱(解体、しなくちゃいけなかったから?)
江藤鉱(バラバラにする、飛行船パズルをさ)
江藤鉱(甲板やらバラバラ? 良い方向だと思うけど)
江藤鉱(佐野さんが手伝ってくれるの?)
〇飛空戦艦
──飛空艇の甲板のようなところ
ハジュラ(みんな天にかえったかしら)
一人とり残されたハジュラは
自分ですることがないので
人の頼みを聞いてまわることにしました
彼は炎の天使だったのです
(赤モヒカンの私は)