十四話 オープンヘッドズ ③(脚本)
〇空
岸田 克明「ガァァァァァァ!!!!!!」
岸田 克明「クソガキが!!!!離しやがるんだ!!!!!!」
梅景 朱人「絶対に離さねぇ」
二人が4階から地面に落ちる
岸田 克明「アァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」
〇荒廃したビル
ガサガサッ
二人は一度木に引っ掛かってから地面に落ちた
梅景 朱人「グッ・・・」
梅景 朱人(途中で減速しなかったらまじで死んでたんじゃなかったか・・・)
梅景 朱人「・・・」
朱人はゆっくり立ち上がった
梅景 朱人(骨折は・・・わからねぇがどっかわしてんだろうな・・・)
梅景 朱人「ていうかここ・・・どこだ?」
〇廃ビル
二人がオープンヘッドズに同時に攻撃する
日向 弥助「おい!!こいつダメージあんのか!?」
雷戸 啓「わかんない!!でもとにかく攻撃するしかない!!」
日向 弥助「だな!!あとこいつ!!手のひらで触れられたらそれで力吸収されるから気を付けろよ!!」
雷戸 啓「了!!」
雷戸 啓「解!!」
日向 弥助「はぁぁぁぁぁ!!!!」
日向 弥助「SAY!!!!!!!!!!!!!!」
日向 弥助「いっ!?」
突然オープンヘッドズが消え、弥助の攻撃がからぶった
雷戸 啓「!?」
日向 弥助「なんだ!?どこに・・・」
雷戸 啓「・・・」
雷戸 啓「多分、操ってるやつが気絶したんだと思う」
日向 弥助「そういうもんなのか?」
雷戸 啓「多分ね」
啓が近くにあった扉を開け閉めしてみた
雷戸 啓「・・・」
雷戸 啓「でもこの空間はまだ直ってないみたいだ」
雷戸 啓「見て、開け閉めすると奥の部屋が変わる」
日向 弥助「・・・ということはこれはそいつに「解除」 させないといけないってことか」
雷戸 啓「多分」
日向 弥助「さっきから多分ばっかだな」
雷戸 啓「仕方ないだろ、俺もよく知らないんだから」
雷戸 啓「ところで・・・」
雷戸 啓「さっき自転車を出す能力って言ってたけど、あれってどういうこと?」
日向 弥助「ああー『ヴィクトレオン』?」
雷戸 啓「そうそれ」
雷戸 啓「なんか見た感じ全然自転車じゃないもの出してた気がすんだけど」
日向 弥助「ああ、自転車を出す能力じゃなくて、自転車のパーツを出す能力だからな」
雷戸 啓「・・・それって何が違うの?」
日向 弥助「自転車のパーツを呼び出して組み換え溶かし全然違うものにもできる」
日向 弥助「だからさっきはバットみたいにしてブン殴ってた」
日向 弥助「もちろん全部呼び出して自転車として使うこともできる」
雷戸 啓「それ・・・」
雷戸 啓「汎用性ヤバいな」
日向 弥助「だろ!!」
〇荒廃したビル
梅景 朱人「・・・こいつ気絶してるのか」
梅景 朱人「・・・」
梅景 朱人「てか待って」
朱人がスマホを取り出した
梅景 朱人「・・・」
梅景 朱人「よっしゃ電波ある」
梅景 朱人「てことは」
梅景 朱人「華月先生からもらったこれ、使えるな」
朱人は華月仁一からもらっていた緊急時に連絡が行く発信器を使った
梅景 朱人「これで助けはくる」
梅景 朱人「あとはそれまでにどうなるかだな」
〇散らかった職員室
華月 仁一「・・・」
華月 仁一「ん」
華月 仁一「福岡から信号?」
華月 仁一「なんで関東担当の俺に福岡から信号来るんだ?」
華月 仁一「・・・梅景からか」
華月 仁一「はぁ・・・」
華月 仁一「まあもうすぐ昼休みだし、行ってやるか」
〇荒廃したビル
梅景 朱人「グッ・・・と」
梅景 朱人「やっぱ無理に動くのはよくな」
梅景 朱人「!!」
岸田が目を開いた
梅景 朱人(クソッ起きてきたか!?)
岸田 克明「なかなかやるじゃないか」
岸田 克明「その根性は」
そしてゆっくりと起き上がる
岸田 克明「認めてや・・・ろう」
岸田 克明「だが・・・まだ負けてはいない」
岸田 克明(私が気絶したということはオープンヘッドズの方も消えているはず・・・)
岸田 克明(ということはだ)
〇廃ビル
日向 弥助「おい!!にしてもどうやって出りゃいいんだ」
雷戸 啓「それを探してんだろ」
日向 弥助「お前!!後ろ!!」
雷戸 啓「え」
再び現れたオープンヘッドズ
向かう先は・・・
〇廃ビル
オープンヘッドズ(最後の力を振り絞れ!!!!)
オープンヘッドズ(あいつからはまだ何も吸っていない!! 吸収すれば完全回復だ!!)
20メートルほど先のドアが開く
オープンヘッドズ(クソッ運が悪い!!遠いだろうがよ!!!!)
白井 舞衣「あ、開いた」
〇廃ビル
雷戸 啓(やばい)
啓は時間をゆっくりに感じていた
雷戸 啓(このままじゃ舞衣がやられる!!)
雷戸 啓(でもこの距離じゃ走っても追い付けない)
日向 弥助「ヴィクトレオーーーン!!!!!!」
雷戸 啓(いや!!こいつの、この能力なら)
弥助が自転車に乗り空中を走り出した
雷戸 啓(ダメだ・・・無理だ)
雷戸 啓(遠すぎる・・・)
雷戸 啓(なんとか俺が・・・一瞬でもあいつの動きを止められれば・・・)
雷戸 啓「どうにか・・・」
雷戸 啓「いや!!」
雷戸 啓(俺のこの電気を流す能力なら!!)
啓が手を前に突きだし、言いはなった
雷戸 啓「シードル!!!!直線18m!!EMP攻撃だッ!!!!」
〇廃ビル
オープンヘッドズ(捕まえ・・・)
オープンヘッドズ「ググググググググググググ!?!?!?!?!?!?!?」
オープンヘッドズの動きが電撃とともに止まる
白井 舞衣「何!?」
オープンヘッドズ(ぐぐぐ・・・何をされ)
日向 弥助「追い付いたぜ!!!!」
空中で自転車を分解し、バットのような形にする
日向 弥助「SAーーーーーーーーY!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
自転車で走った勢いのまま、後頭部を思いっきり殴る
〇荒廃したビル
岸田 克明「!?」
岸田 克明(動けん!?)
岸田 克明(またこれ・・・)
岸田 克明「が!?」
岸田にもダメージのフィードバックが来る
梅景 朱人「ウォーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
朱人が影と拳を出す
梅景 朱人「ハァァァーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
岸田 克明「グガァァァァァァァ!?!?!?!?!?!?」
岸田が後ろにぶっ飛び、倒れる
梅景 朱人「・・・」
梅景 朱人「クソ野郎が」
〇廃ビル
白井 舞衣「えぇぇぇ!?何!?」
日向 弥助「大丈夫かい?お嬢さん」
雷戸 啓「二人とも!!大丈夫だった!?」
日向 弥助「おう、お前が止めてくれなかったら危なかったぜ」
日向 弥助「ん・・・なんだ!?」
雷戸 啓「多分、元に戻るよ。ここの支配者が『負け』を認めたんだと思う」
〇廃ビル
日向 弥助「・・・」
雷戸 啓「・・・」
白井 舞衣「・・・」
白井 舞衣「何か変わった?」
雷戸 啓「外出てみるか」
日向 弥助「あ、俺もついてくぜ」
〇お化け屋敷
店員「またのご来場お待ちしてまーす」
日向 弥助「・・・」
雷戸 啓「戻ってきた・・・」
白井 舞衣「そうみたいね・・・」
日向 弥助「・・・」
日向 弥助「どこだここ?」
〇荒廃したビル
梅景 朱人「・・・」
梅景 朱人「先生いつくんだ?」
華月 仁一「おう、来てやったぞ」
梅景 朱人「おい遅せえよ」
華月 仁一「仕方ないだろ、関東から九州まで来るのに俺のハイトでぶっ飛ばしても20分かかったわ」
梅景 朱人「・・・九州?」
華月 仁一「なんだその反応は」
梅景 朱人「えここ九州なんですか!?!?!?!?!?!?!?」