ビンダーパープル

但馬感象

35面 用済み(脚本)

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〇教会の中
  空になってはじめて
  人間は最後に持つ
江藤鉱(ウェディングケーキやら荷物やらを?)
江藤鉱(あきらめきれない)
江藤鉱(でも俺とかかわるとき 笑顔じゃない)

〇教会の中
  タマと呼びたい~
江藤鉱(この歌うたう運命って 決まってたってことか)
江藤鉱(いや、俺がうまくやらなかったから・・・)
  変装、傘の差した中で
  やらかすのも犯罪者は容易
江藤鉱(・・・わからん)
  あなたのハートこれ以上
  育美にかてますか?
  ゴミ山の中に大きいハートが1つ
  なあんだ 僕はひとりになるんだ
  難しいことは風がさらってくれるから

〇ライブハウスの入口
  折中さんの耳片方に火がついて
  水・・・かえって強くなるんだっけ?
  水タオルがいい?
  火小さかったら水でいいか・・・
  ──何かもたもたしてたら
  バンドの人が介抱してつれていった
  そんなときにも
  かかわりたいとか考えてた俺
  作曲のセンスなんてないだろうけれど
  楽器店に通って自身でテクニックも
  磨いてやる子もいるんだよな

〇ライブハウスのステージ
  全裸の女性が前掛けエプロンだけつけて
  置物のように座っている。
  横から見て胸大きくて
  お尻は割れ目見えてて触りたいなー
  美人で、珠未さんキレイにして
  髪長くしたような感じかな。
誰か女性「来ていいですよ」
  ギター自分で今さら始めたって
  テンションちげーなおいっ

〇謎の扉
  もう用済みだって
  タマミをシューターに落とす
  魔王天使、ヤスキ。
  やめろくそ、タマミ助けないと──
  (俺が消したやつ、まほうつかい)

〇勉強机のある部屋
  🐻❤️
江藤鉱(恋の予感ってな)
江藤鉱(めでたいねこりゃこりゃ)
江藤鉱(・・・今さらな男だこと)

〇事務所
  ファイルを消すのを
  折中さんに教えてもらう。
  最後に画面にバーッとランダムに並ぶ
  角の丸い長方形の札をいちいち
  指でなぞっては消してたら訝しがって、
折中珠未「いつもこうやってんすよ」
江藤鉱「これは、できないのか」
折中珠未「合ってますね」
折中珠未「・・・いや、こっちでできます」
  メニューで最後の灰じゃなくて
  クリーム色の選んで、イチゴ?
江藤鉱(ファイル名入力すれば ・・・できんの?)
江藤鉱(いちいち一つずつ確かに しちめんどくせーもんな)

〇稽古場
江藤鉱(ボクシングエアロっぽいレッスンやんの?)
江藤鉱(じゃあ俺もやるかな、最後に思い出に)
江藤鉱「えっ、グローブないと駄目なの?」
江藤鉱「じゃあやーめたっ、持ってないもん」
  と、折中さんが
  緑の受ける側用のを
  ふらふら手に持って見せてくれて、
江藤鉱(それで代わり?いいのかな)
江藤鉱「じゃあそれでやるか」
  俺、折中さん、宵山さんか。
  まず宵山さんから。
宵山安樹「何すかっ?!」
江藤鉱「いや、見たいじゃないっすか」
江藤鉱「どんなかなって人の どれくらいやんのか」
江藤鉱(空手やってらしたんだっけ、宵山さん)
  準備運動がてら背丸めて
  低く構えてウェービングとかして
  (背中が床と平行になるくらい)
  で、そのあと打ち込みか。
江藤鉱(俺剣道やってたから サウスポーでもいいけど)
江藤鉱(破壊力はどうかな 右手でジャブでこなすのも強いかな)

〇走る列車
妖精「え、コウは何もしないの?」
妖精「どう?ふしぎなことを どんどんおぼえていく──」
  ・・・他のみんながね

〇廃列車
  わかれとじげんでむげんにふえる
  エネミー ゾンビものの
  パニック映画みたいなのかな
  助けにのり込んだら、
?「もう来るな!」
  ──くらいに諦める絶望
  俺は同伴者かな。

次のエピソード:36面 棚見

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