〇SHIBUYA109
　　春の気配が漂う季節
　　これは、渋谷で起きた１日の出来事である
　　人気アイドルグループ【ミラクルプリン】
　　不動のセンター　朝倉ゆい
　　
　　と、その愛犬　チャチャ丸
朝倉　ゆい「朝のお散歩は気持ちいいな〜 ね！チャチャ丸！」
チャチャ丸「わん！」

〇渋谷のスクランブル交差点
　　散歩は続き

〇ハチ公前
チャチャ丸「わん！」
朝倉　ゆい「チャチャ丸はいつもハチ公に挨拶するね！」
朝倉　ゆい「そろそろ休憩しよっか」
チャチャ丸「わわん！」

〇ハチ公前
チャチャ丸「?」
　　（何やら声が聞こえる）
　　いつも挨拶してくれて、ありがとう
　　わしは嬉しいのじゃよ
チャチャ丸「わん！わん！」
　　わしはハチ公..この銅像の元となった犬じゃ
チャチャ丸「わん！」
　　一度は魂が天国が行ったのじゃが
　　人々の念や想いが、この銅像に集中してな
　　わしは、いまこの銅像の中に魂がある
　　なので、こうして
　　渋谷という街を見守っておるのじゃ
チャチャ丸「わおーん」
　　驚かせてすまない
　　今日のあいさつで1000回目じゃ
　　礼と言っては何じゃが、、
チャチャ丸「?」
　　わしの特殊能力を授けても良いぞ
　　【人間の言葉が分かる】
　　じゃ　どうじゃ？　いらぬか？
チャチャ丸「わわん！」
　　そうか！欲しいか！
　　それいっ！
チャチャ丸「わん！」

〇ハチ公前
朝倉　ゆい「チャチャ丸、吠えてどうしたの？ 今日はもう家に帰ろっ！」
チャチャ丸「わん！（理解できる！）」
　　言葉が分からない方がいい時もあるがな
　　上手に使うのじゃぞ
チャチャ丸「わん！（ハチ公さん、ありがとう）」

〇可愛い部屋
朝倉　ゆい「ただいまー！」
チャチャ丸「わわん！」
　　ピンポーン♪
朝倉　ゆい「あ！ちょうどきた！」
チャチャ丸「わう？」

〇玄関内
工藤　じゅん「よっ！」
工藤　じゅん「おじゃましまーすっ」

〇可愛い部屋
朝倉　ゆい「どうぞー！」
チャチャ丸「わん💢」
工藤　じゅん「おっと！ はじめましてだね」
工藤　じゅん「チャチャ丸！ いつも　ゆい　をありがとうね！」
チャチャ丸「がるる〜」
朝倉　ゆい「チャチャ丸　警戒してる！」
朝倉　ゆい「紹介するね 私にとって、１番大切な人！じゅんくん！」
チャチャ丸「（１番大切な人？）」
工藤　じゅん「ゆい！プリン買ってきたんだ！」
朝倉　ゆい「ありがとう♡だーいすき！」
チャチャ丸「（ゆいちゃんは僕だけのものじゃなかったんだ、彼氏がいたとは）」
工藤　じゅん「ほら！あーん」
朝倉　ゆい「ぱく！美味しい！ありがとう♡ こういうのやってみたかったんだ」
チャチャ丸「わん！」
　　その瞬間　チャチャ丸は猛ダッシュし
　　玄関先に向かった

〇玄関内
朝倉　ゆい「チャチャ丸？ いない」
工藤　じゅん「ごめん、鍵しめてなかったかも 外に逃げちゃったかな」
朝倉　ゆい「大変！はやく追いかけなきゃ！」
工藤　じゅん「必ず見つける！」

〇渋谷のスクランブル交差点
チャチャ丸「知りたくないことを知った」
チャチャ丸「思わず、飛び出しちゃった」
チャチャ丸「ハチ公さんなら話きいてくれるかな？ 誰かに話をきいてほしい」
栗木巡査「今日も、渋谷の街は平和っと 見回りするぞー」
栗木巡査「ん！わんちゃんが１匹！」
チャチャ丸「わん！（誰だ）」
栗木巡査「誰だってなんだよー！ 迷子犬かな 名前は？」
チャチャ丸「わん！（僕はチャチャ丸だ）」
栗木巡査「おれの言葉分かるんだな！」
チャチャ丸「?」
栗木巡査「チャチャ丸っていうのか！ よろしく！おれは栗木！ この街の警察官だ！」
チャチャ丸「わう？（僕の言葉も分かるの？）」
栗木巡査「うん！ハチ公に毎日あいさつしてたら 犬の言葉を理解できる能力もらったんだ！」
チャチャ丸「わん！（僕も、ハチ公さんからその人間バージョンもらったよ）」
栗木巡査「一緒だ　驚いた！ 1000回あいさつしたんだね」
チャチャ丸「なら、話を聞いて欲しい ゆいちゃんに彼氏がいたんだ！」

〇渋谷のスクランブル交差点
栗木巡査「ゆいちゃん？ご主人様のこと？」
チャチャ丸「そうだよ！凄く可愛いんだ！ そりゃ彼氏も出来るか、、」
栗木巡査「ゆいちゃん　偶然にもおれの生涯の推しの子の名前だ！」
チャチャ丸「ゆいちゃんはアイドルだけどねっ！」
栗木巡査「え？もしかして、 ミラクルプリンの朝倉ゆいちゃん？」
チャチャ丸「そうだよ！正解！ これ言っても良かったのかな」
栗木巡査「なんて偶然だ」
栗木巡査「ちょっと待ってくれ　ってことは そんなはずない！ ゆいちゃんは真面目で清楚な完全アイドルだ！」
チャチャ丸「そうだよ！ゆいちゃんは真面目だよ だから、驚いたんだ！」
栗木巡査「信じたくないな ひとまず、チャチャ丸は署で預ります！」
チャチャ丸「え！連れていかれるの」
栗木巡査「迷子犬として保護しないと きっと探してくれているよ」

〇SHIBUYA109
朝倉　ゆい「いないね、、」
工藤　じゅん「交番に助けてもらおう！」

〇交番の中
栗木巡査「はいご飯ですよ！」
チャチャ丸「ぱく！」
栗木巡査「かわいいなー」

〇交番の中
朝倉　ゆい「お巡りさん！すみません！ わんちゃんを探しているの！」
栗木巡査「わ！」
チャチャ丸「わん！（来てくれたっ）」
朝倉　ゆい「チャチャ丸！みつかった！」
工藤　じゅん「よかった！ お巡りさんが助けてくれたのかな！」
朝倉　ゆい「ありがとうございます！」
栗木巡査「はい！保護しました！ （この男が彼氏疑惑の）」
工藤　じゅん「ありがとうございます！ ゆい、よかったな！」
チャチャ丸「がるる〜」
朝倉　ゆい「チャチャ丸」
栗木巡査「この件なんですけど」
栗木巡査「信じてくれないと思いますが 僕わんちゃんの言葉が分かるんです」
朝倉　ゆい「え」
栗木巡査「チャチャ丸はお二人が恋人同士だと疑ってまして」
朝倉　ゆい「・・・」
工藤　じゅん「・・・」
朝倉　ゆい「わぁ」
工藤　じゅん「ハハハッ」
朝倉　ゆい「そんなこと思ってたの！」
工藤　じゅん「恥ずかしいな」
栗木巡査「え、まさか」
朝倉　ゆい「お兄ちゃんです！」
工藤　じゅん「兄の工藤じゅんです！」
栗木巡査「え、お兄さん？」
栗木巡査「でも、工藤って」
朝倉　ゆい「工藤ゆいです！」
栗木巡査「ミラクルプリンの朝倉ゆいさんですよね？」
朝倉　ゆい「朝倉は芸名です！お兄ちゃんに彼氏ごっこをお願いしたの」
栗木巡査「（よかった）」
チャチャ丸「わん！（ゆいちゃんが取られたと思ったのごめんよ）」
栗木巡査「そうだったんですね！失礼しました！」
栗木巡査「チャチャ丸が 「ゆいちゃんが取られたと思ったごめん」と言っています」
朝倉　ゆい「勘違いさせてごめんね！」
工藤　じゅん「ごめんな！チャチャ丸！」
チャチャ丸「わん！ （お巡りさんゆいちゃんの大ファンだって）」
栗木巡査「それは伝えないからな、チャチャ丸！」
朝倉　ゆい「ふふっ」
朝倉　ゆい「いつも握手会来てくれて、ありがとうございます！」
栗木巡査「覚えててくれてるんですか！ （さすが、スーパーアイドルだ）」
チャチャ丸「わん！ （僕が人間の言葉分かるってことは、伝えるなよ〜）」
栗木巡査「にこっ」
栗木巡査「これからも応援しています！無理せず頑張って下さいね！」
朝倉　ゆい「はいっ！ ありがとうございます！」
　　今日もこの街は平和であった