オーラオラクル

黙々倫敦(もくもくろんろん)

十三話 オープンヘッドズ ②(脚本)

オーラオラクル

黙々倫敦(もくもくろんろん)

今すぐ読む

オーラオラクル
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇廃ビル
  啓がすごいスピードで廊下を走っていく
雷戸 啓「くっそー、一体どこまで追ってこれるんだ」
  啓の背中にオープンヘッドズの手が迫る
雷戸 啓「ていうかこれ、まずいんじゃないのー!?」
雷戸 啓(どんどん本体から離れさせられてるけど、どうにか手を潰さないと)
  クルっと後ろを振り返り構える
雷戸 啓「「シードル」!!」
雷戸 啓「うぉぉぉぉぉぉーーーーーー!!!」
  啓の手に電気が帯びられていく
  まず右手が迫ってくる
  オープンヘッドズの右手にパンチが炸裂する
雷戸 啓「そして!!」
  啓は迫りくる左手に蹴りをお見舞いした
  蹴りの勢いをもろにくらって壁に左手が打ち付けられた
雷戸 啓「どうじゃい!!」
  右手は動く様子がない
雷戸 啓「!?」
  壁に打ち付けられた左手が再び動きだそうとしていた
雷戸 啓「なるほど、動き出すか、」
  床から起き上がろうとしていた左手に上から電撃パンチをお見舞いしてやった
雷戸 啓「・・・」
雷戸 啓「なるほどな」
雷戸 啓「俺の電撃パンチには・・・」
雷戸 啓「少なからずスタン効果があるみたいだな・・・」
雷戸 啓「すげー成長してるって感じだ」
雷戸 啓「こんまま本体のとこまで戻ってぶん殴ってやるぜ」

〇荒れたホテルの一室
梅景 朱人「所詮はただのジジイだろ!!ぶん殴って解決だ!」
岸田 克明「それはどうかな」
  部屋の家具たちが朱人に向かって飛び込んできた
梅景 朱人「なに!?」
  飛んでくる家具を影で跳ね返す
岸田 克明「この部屋にあるものは全て操れる」
岸田 克明「さていつまで耐えられるかな」
岸田 克明「!?」
岸田 克明(なんだ・・・手に痺れが)
岸田 克明「まあいい。問題はないからな」
岸田 克明「このまま押しきらせてもらうよ」
梅景 朱人「クソッ!!」
梅景 朱人(家具を壊してもそれがまたこっちに飛んで来やがる)
梅景 朱人(これじゃあいつまで経ってもあいつに近づけない!!)

〇廃ビル
オープンヘッドズ「グギャス」
「おーい」
雷戸 啓「戻って来てやったぜ?」
雷戸 啓(スタンパンチ入れながら戻ってくるのは結構疲れたぜ)
オープンヘッドズ「ゴキャナジ」
雷戸 啓「何言ってッか」
雷戸 啓「わかんねぇーよ!!」
  顔面にきれいに一髪入った
オープンヘッドズ「ギギャァァィーーー!?」

〇荒れたホテルの一室
梅景 朱人「ッッ!!」
岸田 克明「グゥオァァァァァ!?!?!?!?!?」
  突然岸田がぶっ飛び後ろの壁に打ち付けられた
梅景 朱人「!?」
梅景 朱人「なんだ!?」
岸田 克明「グッ・・・」
  それと同時に朱人への攻撃も止まった
岸田 克明「ど、どうやらオープンヘッドズがダメージを受けたらしいな」
岸田 克明「向こうでなかなか苦戦しているようだよ」
梅景 朱人「なに?」
梅景 朱人「ということは・・・啓と戦っているのか」
岸田 克明「それが君のお友達の名前かい」
岸田 克明「・・・」
岸田 克明「まあいい、予定とは違うが・・・」
岸田 克明(まずはあいつの養分から頂くとしよう)

〇廃ビル
雷戸 啓「ほれほれ、どうした?立ち上がって・・・」
オープンヘッドズ「グギャス」
雷戸 啓「!?」
  オープンヘッドズがものすごい勢いで走り始めた
雷戸 啓「おい!!逃げる気か!!待ちやがれ!!」

〇廃ビル
オープンヘッドズ「グギャスギシユコメ」
オープンヘッドズ(この扉の先にあいつがいる部屋がある)
オープンヘッドズ(そいつから養分を奪って一気にとどめをさすんだ!!)
オープンヘッドズ「ギギ」ュヂシ」
  奥の部屋の扉が開く
  扉の先には啓たちと同年代くらいのがたいの良い男がいた
オープンヘッドズ「ガガガガ」
雷戸 啓「やばい!!人が」
  オープンヘッドズの手が男に触れる
日向 弥助「俺が気絶してるかどうかも確認せずに近づくなんて・・・迂闊なことしちまったな」
オープンヘッドズ「!?」
日向 弥助「ヴィクトレオン」
  手を振り上げると手に何か紫色のものを握っていた
日向 弥助「SAY!!!!!!!!!!」
  それをオープンヘッドズの胴体に見事命中させた!!
雷戸 啓「うぉマジ!?」
  オープンヘッドズは啓と男の間に倒れこんだ
日向 弥助「おい!!あんた誰だ!!」
雷戸 啓「俺!?俺は雷戸啓・・・」
日向 弥助「そうか、俺は日向弥助だ!!」
日向 弥助「話はそいつぶっ潰してからゆっくりしようぜ」
日向 弥助「お前もなんか力もってんだろ」
日向 弥助「俺のは自転車のパーツを出す能力だ」
日向 弥助「お前は!?」
雷戸 啓「俺!?俺は電気出せます!!」
日向 弥助「よっしゃ、それじゃあボコボコにするぜ、こいつ!!」
雷戸 啓「わかった」

〇荒れたホテルの一室
岸田 克明「ガァァァァァァ!?」
岸田 克明「今度はなんなんだ!!」
岸田 克明(まずい!!なんだか知らんが養分吸いとれてない!!)
岸田 克明(これは一旦私の身の安全を確保しなくては──)
岸田 克明「こうなったら」
岸田 克明「オープンヘッドズ!!!!!!!!」
  今度は何が起こるかと身構える朱人
梅景 朱人「!?」
梅景 朱人「うぉあっ」
  なんと部屋が回転した
梅景 朱人「!?」
梅景 朱人「まずい!!」
  啓が転ぶ先にはベランダへの窓
梅景 朱人(このまま回転すると・・・窓から落ち)

〇荒れたホテルの一室
岸田 克明「ふん、養分にしたかったから外には出したくなかったが・・・」
岸田 克明「これであいつのことは気にしなくて良くなったな」
岸田 克明「これでオープンヘッドズの操作に尽力できる」
  岸田が壁という床を歩き、窓の下を覗き込む
岸田 克明「!?」
岸田 克明「貴様!!」
  そこには身体中に切り傷のある朱人がかろうじてベランダの手すり捕まっていた
梅景 朱人「おい!俺がこんなので脱落すると思ったか!?」
岸田 克明「だが、その怪我ではもう自力で上がってはこれまい」
梅景 朱人「・・・」
梅景 朱人「たしかに・・・そうだな」
梅景 朱人「でもよ」
梅景 朱人「ひさびさ!!『シャドウバインド』!!!!」
岸田 克明「がっ!?」
  朱人が影で岸田をがっしりと掴みこんだ!!
岸田 克明「お前・・・まさか!?」
梅景 朱人「ここ・・・3階か4階だな・・・こんな場所から落ちたらお前、一溜りもないだろ」
岸田 克明(こいつ!!覚悟が決まり過ぎてるだろ!?)
岸田 克明「なぜそこまでできる!!!!」
梅景 朱人「高校行って初めての友達、見殺しにはできねぇだろ」
岸田 克明「ぐっ」

次のエピソード:十四話 オープンヘッドズ ③

成分キーワード

ページTOPへ