美女と野蛮人

夏目心 KOKORONATSUME

4 入社の経緯(脚本)

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〇アパートの台所
  数日後。俺は何度か赤木さんと交流する機会が増えて、今では一緒に食事に行く程の仲となって、連絡先も交換した。
  今日は休日で、俺は自宅でゲームのシナリオを描いていた。
葛城真司「良し、先ずは一段落かな?」
葛城真司「でもまぁ、もう直ぐとは言え作成会議って初めてだからな・・・皆で話し合うからどんなのが出来るかな・・・」
葛城真司「ん?誰だ?」
葛城真司「はい、葛城です・・・」
スマホ「あ!お早う葛城君!」
葛城真司「その声、星川さんですか?どうしたんです?」
スマホ「あぁ、うん!その後調子どうかなって・・・」
葛城真司「あ、そうですね・・・自分なりに良さげなアイディアは幾つか考えてまして、まだまだ荒削りですが・・・」
葛城真司「実際見て貰うまではまだ何とも言えません・・・」
スマホ「まぁ、そこは仕方無いね・・・誰でも最初はこう言うの緊張するからね・・・でも、仮に選ばれなかったにしても」
スマホ「何かしらの形で技術採用はされるから、当日はリラックスして挑んで大丈夫だよ!」
スマホ「只・・・」
葛城真司「只、何です?」
スマホ「内らの部長の独り善がりで決められる可能性もあるから、そこの所はね・・・」
葛城真司「あぁ、確かにあの人なら可能性ありますね・・・全部自分1人の案を押し通しそうですし・・・」
スマホ「そうなんだよね・・・ともあれ、僕も色々考えたり社長に相談したりしてるから、何かあれば報告するつもり・・・」
スマホ「だから当日はリラックスして大丈夫だから、じゃあ、何かあったら言ってね!」
葛城真司「はい、ありがとうございます・・・」
葛城真司「さて、俺も頑張るか・・・」
葛城真司「ん?誰だろう?」

〇アパートの玄関前
葛城真司「はい、葛城ですが・・・って・・・」
赤木瀬奈「あ、先輩お早うございます!」
葛城真司「あれ?赤木さん?今日はどうしたの?自分から住所教えたのは本当だけど・・・」
赤木瀬奈「はい、これからやる作成会議であたしも幾らか案を出して見たんですが、良かったら先輩に見て貰って意見とか欲しくて・・・」
葛城真司「あぁ、そう言う事・・・分かった、話聞くよ・・・家ではお茶位しか出せないけど・・・」
赤木瀬奈「気にし過ぎですよ、お邪魔します!」

〇アパートの台所
  それから俺は赤木さんを家に招き、赤木さんが持って来た資料を見せて貰う事に。
葛城真司「ふむふむなるほどね・・・」
赤木瀬奈「ど、どうでしょうか・・・」
葛城真司「舞台は海で、人魚とはまた違ったデザインのキャラ・・・騎士っぽいけど、これって魔法使い?」
赤木瀬奈「あ、はい・・・魔法使いと騎士の両方を意識して見たんです・・・外見は騎士に近くしたり、一番強くて魔法使いを」
赤木瀬奈「イメージして見たんです・・・」
葛城真司「なるほどね・・・海に住んでる騎士の様な魔法使い・・・中々良いと思うよ・・・これを使った物語も見てみたいかも・・・」
赤木瀬奈「え?本当ですか!?アイディア纏まったら絶対作りますね!」
葛城真司「あぁ、楽しみにしてる・・・」
赤木瀬奈「はい!」
赤木瀬奈「あの、良かったら先輩がやろうとしてる奴も見せて貰って良いですか?」
葛城真司「え?あぁ、俺も俺で自信は無いけど、こんな感じ・・・」
赤木瀬奈「どれどれ・・・・・・これは・・・」
赤木瀬奈「先輩、これって、ロープレの案ですか?」
葛城真司「あぁ、5人一組のチームで冒険するRPGをやって見たくてさ・・・最近こう言うのに嵌まってて・・・」
赤木瀬奈「へぇ、5人一組って、戦隊とかですか?」
葛城真司「まぁ、それに近い感じはあるね・・・チーム戦が好きと言うか・・・」
赤木瀬奈「そうなんですね!」
赤木瀬奈「あの、ちょっと聞きたいんですが・・・」
葛城真司「ん?どうしたの?」
赤木瀬奈「先輩はどうしてゲーム作りをしたいって思ったんですか?あたしは創作が好きで、自分の物語を色んな人に」
赤木瀬奈「見て面白いって思って貰ったり、開けて見て楽しいって思って貰える物が作りたくてゲーム作り始めたんです・・・」
葛城真司「そうなんだ・・・俺もそうだよ・・・自分が作った物を誰かに見て貰いたい・・・自分の作品を知って貰いたい・・・」
葛城真司「まぁ、こう言うのは簡単じゃ無いけど、一人でも良いから、その作品を見て楽しんで欲しい・・・まぁ一番の理由は、」
葛城真司「自分の力で何か作りたいって事かな?」
赤木瀬奈「わぁ!同じ考えなんですね!」
赤木瀬奈「お互い大変だと思いますが、2人共落ち着いたらコラボ作品とかやって見たいですね!」
葛城真司「コラボか、考えた事無かったけど、確かにやって見たいね!」
葛城真司「でも、具体的に何したら良いんだろう?」
赤木瀬奈「まぁ、それは追々考えれば良いかと・・・」
葛城真司「・・・そうだな・・・」
  それから俺達は、各々が思ってる事やこれからどうしたいかを話し合いながら、会議に向けて案を纏めるのだった。

次のエピソード:5 部長の横暴 前編

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