プロローグ(脚本)
〇荒廃した遊園地
コーラルパーク跡地
ケイ「わー、ここが遊園地だった場所? 見たことない物がいっぱいあるね」
ブラック「あぁ、そういえばケイは見たことが無かったな」
ブラック「もし〈イビル〉関連の異変が片付いたら、ちゃんとした遊園地に連れてくが・・・行きたいか?」
ケイ「うん!ブラックがオススメするなら行きたいな!」
ブラック「そうか、ならその為にもまずはここの調査を・・・」
クレイ「あれぇ? まさかお客さんが来るなんて思わなかったよぉ」
ケイ「え、何これ!?」
ブラック「気を付けろケイ。 奴から異常な魔力を感じる」
クレイ「えー?ボクはただお客さんに楽しんで欲しいだけだよ?」
クレイ「・・・まぁ、せっかく来てくれたんだし面白い事してあげるよ♪」
ケイ「あー・・・ちょっといいかな。 ちょっと僕達仕事中だから・・・」
ブラック「ケイの言う通りだ。 今なら見逃してやるから立ち去れ」
クレイ「じゃあ、まずはボクからキミたちへの挨拶代わりに・・・」
ケイ「聞いてないし・・・。 あの、僕達の話を──」
ブラック「下がれケイ! 奴から危険な物を感じる!」
ケイ「え!?う、うん分かった!」
ブラック 「動かれる前にお前を討伐させて貰うぞ! 『ダークフォース』!!」
〇荒廃した遊園地
ブラック「な、何だこれは・・・? 奴の身体が破裂したかと思ったら白い煙が・・・」
ブラック「だ、駄目だ・・・意識が遠く──」
ケイ「ブラック!? ねぇしっかりしてよ、ねぇってば!」
ケイ「どうしよう、全然起きないや・・・。 このままじゃブラックが・・・」
ケイ「う、でも眠くなってきちゃった・・・。 早くここから離れなきゃいけないのに・・・」
ケイ「・・・ごめんブラック・・・僕もうダメかも・・・」
〇田舎の病院の病室
翌朝
ケイ?「・・・う、うぅ・・・」
ケイ?「あれ、僕何が・・・」
ミハイル「あ、起きたんですねケイさん!」
ミハイル「・・・いえ、ケイさんでいいんですかね? 凄く違和感がありますが・・・」
ケイ?「え、ミハイルどういう事? 僕に何か起こったの?」
ケイ?「いやまぁ、気付いたら医務室だった時点で何かあったんだろうけど・・・」
ミハイル「知りたいですか? ならこの鏡を見て下さい」
ケイ?「鏡?どれどれ・・・」
ケイ?「・・・!?!?!?」
〇古い本
ブラック(ケイ)「え・・・嘘!? 僕ブラックの身体になってる!?」
ブラック(ケイ)「というかブラックは!? 気を失うまで近くに居た筈じゃ!?」
〇田舎の病院の病室
ミハイル「ブラックさんですか? 先程アミレーさんと一緒にまた調査に行きましたよ?」
ブラック(ケイ)「タフだなぁブラックは・・・。 僕がこんな状態って事はブラックも入れ替わってる筈なのに・・・」
ミハイル「はい、ケイさんの想像通り現在ブラックさんも入れ替わっていて──」
〇森の中
アミレー「あー・・・ケ、いやブラック? 本当にその身体で調査に行って大丈夫なのか?」
ケイ(ブラック)「あぁ大丈夫だ。 奴を倒したか確かめないといけないからな」
アミレー「いやそういう話では無く・・・その違和感とか感じないのか?」
ケイ(ブラック)「問題ない。 ダークエルフに変異した時に比べれば対した問題では無いからな」
アミレー「それならいいが、もし調査中無理だと判断したら私に言うんだぞ・・・?」
ケイ(ブラック)「分かった、肝に銘じておこう」
アミレー(本当に大丈夫だろうか・・・? 身体が入れ替わったというのに全く動じていないのだが・・・)