バッドエンドレディ~悪役令嬢がデスループから抜け出す方法~

桜海(おうみ)とあ

25話 S1最終話(脚本)

バッドエンドレディ~悪役令嬢がデスループから抜け出す方法~

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〇レンガ造りの家

〇戦線のテント
リアリナ・シャルルド・グレイ「って、なんでミレーユ、泣いてるの??」
ミレーユ「リアリナ様は、どうしてこんなことをなさるんです?」
ミレーユ「人の家にテントを建てたり!  勝手に料理したり! 意味がわかりません!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「まあ確かに、やりたい放題すぎたわね?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ご、ごめんなさいね。ミレーユ」
ミレーユ「私のことが嫌いなんですね!」
ミレーユ「正直に言ってください! 怒らないから!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「うん、嫌い」
ミレーユ「正直すぎですう!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「正確には嫌いだったわ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「聖女というだけで人々にもてはやされるあなたが、妬ましかった」
リアリナ・シャルルド・グレイ「私が必死に努力して築き上げた友人関係を、」
リアリナ・シャルルド・グレイ「あなたはすぐに手に入れた」
リアリナ・シャルルド・グレイ「本当に見ていて腹立たしかったわ」
ミレーユ「リアリナ様・・・」
リアリナ・シャルルド・グレイ「でもそうよね」
リアリナ・シャルルド・グレイ「私にはあなたのような美しい心はない」
リアリナ・シャルルド・グレイ「だから、神様にも愛されるはずないんだもの」

〇血しぶき
  何度繰り返しても、訪れる未来で私は死んでしまう
  悪役令嬢のリアリナ。主役ではない私が幸せになんてなれるはずないのに
  それでも何度も願ってしまう。
  次こそは、幸せな明日が訪れることを、

〇戦線のテント
リアリナ・シャルルド・グレイ「ミレーユ 今まであなたをいじめてごめんなさい」
ミレーユ「リアリナ様」
リアリナ・シャルルド・グレイ「これからは仲良くしてほしいのだけれど」
リアリナ・シャルルド・グレイ「やっぱり無理かしら?」
ミレーユ「・・・」
ミレーユ「覚えていらっしゃいますか?」
ミレーユ「私が学園に入学した時のこと」
ミレーユ「最初に話しかけてくださったのは、リアリナ様だったのですよ?」

〇空

〇華やかな寮
ミレーユ「初めての学園生活、緊張するわ」
学園の同級生たち「ヒソヒソ・・・」
リアリナ取り巻き1「あれが、例の聖女様ですの?」
リアリナ取り巻き2「生まれは、ノルガス地方の平民らしいですわよ」
リアリア取り巻き3「平民の分際で貴族の学園に入学してきたの?」
リアリナ取り巻き1「くすくすくす」
ミレーユ「なんだか、あまり歓迎されてないみたい」
リアリナ「ねえ、そこの方」
ミレーユ「は、はい!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「あなたが聖女様ね?」
ミレーユ「ミレーユ・ヴァルフェルセンと申します」
リアリナ・シャルルド・グレイ「私はリアリナ・シャルルド・グレイよ」
ミレーユ「よ。よろしくリアリナ」
リアリナ取り巻き1「ちょっと! リアリナ様をいきなり呼び捨てにするなんて」
リアリナ取り巻き2「どんな教育を受けてきたのかしら?」
リアリア取り巻き3「さすがは平民出のご令嬢だわ」
リアリア取り巻き3「あははっ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「おやめなさい」
リアリナ・シャルルド・グレイ「人の失敗を笑うなんて、淑女じゃありませんわ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「聖女様は、これからこの世界を知る人です」
リアリナ・シャルルド・グレイ「あなた方、うかうかしていたらあっという間に追い越されますわよ」
ミレーユ「・・・」

〇戦線のテント
ミレーユ「リアリナ様は、とっても凛々しくてかっこよかった」
ミレーユ「あなたのようになりたいって思いました」
ミレーユ「だから、あなたに声を掛けられることが嬉しかったのです」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ほぼ嫌味と意地悪なことしか言ってなかったけれど」
ミレーユ「うふふ。それはリアリナ様の心配の種になれるほど成長したからでしょう?」
ミレーユ「ということは、他の方を追い越したのですよね?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「このこ・・・」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ええ、あなたは誰より素晴らしい淑女よ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「だから、嫉妬したのね」
ミレーユ「嬉しい」
ミレーユ「リアリナ様に褒められたわ!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「やはり、この王国の聖女ね。スタンが選ぶだけあるわ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「スタンを・・・よろしくね」
ミレーユ「よろしくって、どういうことです?」
ミゲル「・・・・・・むにゃにゃ。 もう食べられない・・・」

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