バッドエンドレディ~悪役令嬢がデスループから抜け出す方法~

桜海(おうみ)とあ

24話 戦いのあと(脚本)

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〇黒

〇西洋の住宅街

〇西洋の住宅街
「は???」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「な、何を言っている! 母になるつもりか?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ええ。孤児を引き取るには、正式な保護者になるしか方法がないもの」
リアリナ・シャルルド・グレイ「だから、私がその子の母になるわ」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「婚姻の前に養子にもつなど、しかも獣人の子供だぞ! 前代未聞だ!」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「そんな戯れ、王が認めるわけがないだろう!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「子持ちで結婚したらダメなの?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「それともスタンと結婚したら、獣人が王女になるからダメってこと?」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「当然だ。どうして敗戦国の種族を王女に迎えるのだ?」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「そんなことをすれば、王権に傷がつく!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「あったま、かったあ!」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「はあ?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「殿下がそんなんだからいつまで経っても古ーい価値観に民衆が沼ってんのよ!」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「なんだと?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「とにかく、誰がなんと言おうとあの子を引き取りますんで!」
リアリナ・シャルルド・グレイ(どうせ、明日婚約を破棄されるのなら、子供1人引き取っても問題ないもの)
スタンスラス・ブラン・エレオノール「み、認めない! 認めないからな!」
テオフィル・ベフトン「殿下。リアリナ様」
テオフィル・ベフトン「ひとまず、その子供にお逢いになりませんか?」

〇幼稚園の教室
ミゲル「ひっく・・・」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ミゲル!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「こんなに泣いて可哀想に」
リアリナ・シャルルド・グレイ「もう大丈夫よ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「私がず〜っと一緒にいてあげる!」
ミゲル「・・・お姉さん。私のこと助けてくれた人・・・名前・・・」
リアリナ・シャルルド・グレイ「リアリナよ!」
ミゲル「助けてくれてありがとう。 リアリナ・・・」
ミゲル「これって運命?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ええ。そうよ。運命ってやつね!」
ミゲル「わあっ! おとぎ話みたい!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「テオ!  このこ、もう連れ帰っていいかしら!」
テオフィル・ベフトン「前のめりすぎです。リアリナ様」
テオフィル・ベフトン「すまないが、悪い人に連れ去られる前のこと話してくれるかな」
ミゲル「んとね。 私、パパたちと一緒にこの国に来たの」

〇地図
  パパは悪い人をやっつけるお仕事をしてて
  いろんな街を旅してるの

〇西洋の街並み

〇怪しげな酒場
  宿でご飯を食べて

〇西洋の街並み

〇牢獄
  目が覚めたら
イグリッド「おい!! おきろ!」
  あの緑の怖い人がいる牢屋にいたの

〇幼稚園の教室
テオフィル・ベフトン「その緑色の男は、イグリッドです。先ほど逮捕しました」
ミゲル「本当? でもおじさん、緑のに、似てる」
テオフィル・ベフトン「どこがです?  こんなに可愛らしいお兄さんですよ?」
ミゲル「( ゚д゚)っ・・・」
リアリナ・シャルルド・グレイ「お父様は旅をしながら悪い人をやっつけているの?」
ミゲル「そうなの! とっても大きくて強いの!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「どんな顔をしているの?」
ミゲル「ちょっと待ってて・・・はい!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「これが、そうなの?」
ミゲル「うん! かっこいいでしょ?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「お名前は?」
ミゲル「えと・・・うーん」
リアリナ・シャルルド・グレイ(この人たち・・・)
スタンスラス・ブラン・エレオノール「よし、国中に号令を出し、両親を探すとしよう」
ミゲル「ありがとう! おじさん!」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「・・・スタンだ」
ミゲル「スタンおじさん! ありがとう!」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「・・・うむ。まあよい」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「とにかく至急見つけよう」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「そうしなければ、我が婚約者が馬鹿なことをしでかしかねん」
ミゲル「???」

〇海辺の街
リアリナ・シャルルド・グレイ「だいぶ時間を使っちゃったわ!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「急いで聖女様の家に行かなくちゃ!」

〇レンガ造りの家
ミレーユ「いらっしゃい! スタン!」
ミレーユ「と、リアリナ様?」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「すまない。どうしてもミレーユのところへ連れて行けというものだから」
リアリナ・シャルルド・グレイ「お邪魔するわね」
ミゲル「こ、こんにちは、聖女様」
ミレーユ「あら可愛いお嬢さん」
リアリナ・シャルルド・グレイ「色々あって私が保護しているの」
ミレーユ「そうなんですね。 ちょっと、失礼しますわ!」

〇華やかな広場
ミレーユ「ちょっと! スタン! どういうことなの?」
ミレーユ「まさか、明日のことがバレたの?」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「それはない」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「それはないのだが・・・」
ミレーユ「どうしたの?」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「ミレーユ。計画を中止にはできないだろうか」」
ミレーユ「一体どうして? ずっと前から決めていたことじゃない」
ミレーユ「これは、リアリナ様のためでもあるの」
ミレーユ「覚悟を決めて!」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「わかっている。リアリナのためだと」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「だが、本当に防げるのだろうか」
ミレーユ「え?」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「いっそリアリナに全てを打ち明けてしまえば」
ミレーユ「ダメよ!」
ミレーユ「リアリア様に話したら、すべて水の泡だわ」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「しかし! これが本当に最善なのか?」
ミレーユ「これが最善の選択よ。 これ以外方法はないの」
ミレーユ「しっかりして!  あなたがブレたら全て台無しになるわ」
ミレーユ「リアリナ様を救いたいのでしょう」

〇レンガ造りの家

〇レンガ造りの家
ミレーユ「な、何をしてらっしゃるんですか! リアリナ様!!!」

〇戦線のテント
リアリナ・シャルルド・グレイ「今夜はここに泊まろうと思って!」
ミレーユ「そんな! 困ります!」
ミレーユ「夕食のご用意もありませんし、」
リアリナ・シャルルド・グレイ「気になさらないで、夕食の準備はこちらでいたしますから」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ミゲル。 今夜は星を眺めながら眠りましょう」
ミゲル「わあ、楽しそう!」
ミレーユ「で、でも殿下も外というわけには」
リアリナ・シャルルド・グレイ「殿下は、聖女様にお任せしますわ」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「何を言う。私は城へ帰る」
ルネ「お嬢様、夕食の準備が整いました」
スタンスラス・ブラン・エレオノール「ん? なんだ? この香ばしい匂いは?」
ルネ「お嬢様に伺ったレシピ通り作ってみました」
ルネ「どうぞご賞味ください」

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