〇地球
　　全人類の命運がかかってないと耐えられないと感じた──
　　長男出産から数年後の、次男出産のお話です

〇病院の診察室
産婦人科医「お腹の子順調に育ってるね〜」
悠蒼「良かったです」
産婦人科医「君は一人目の時に36週での出産だったから──」
産婦人科医「今回の場合も早産になる傾向があるかもしれないね」
悠蒼「そうなんですね・・・」
産婦人科医「ある程度の週数に入ったら、早産防止の注射を打つようにしようか」
悠蒼「はいっ！」

〇黒

〇病院の診察室
助産師「先生の言っていた週数になったので──」
助産師「早産防止の注射を、毎週打っていきますねー」
助産師「お尻出してください」
悠蒼「はい」
悠蒼「思っだよりいたいっ！」

〇黒

〇幻想
悠蒼「仕事仕事ー！」

〇病院の診察室

〇幻想
悠蒼「仕事仕事仕事ー!!」

〇病院の診察室

〇幻想
悠蒼「仕事仕事仕事仕事ー！」
悠蒼「ってあれ？」
悠蒼「なんかお腹痛ーい」

〇病院の診察室
産婦人科医「入院するほどではないけど・・・」
産婦人科医「自宅安静の方が良さそうだねー」
産婦人科医「仕事お休みで！」
悠蒼「わかりました・・・」

〇ファンシーな部屋
悠蒼「絶対安静・・・」
うみ「まま♡あしょぼ♡」

〇病室
　　数週間後・・・切迫早産で入院になりました
産婦人科医「37週入ってからの出産を目指すから──」
産婦人科医「それまでは、張り止めの点滴やるよ」
悠蒼「はい・・・あと５日くらいありますね・・・」
悠蒼（早産防止の注射していたのに、結局入院かぁー・・・）
悠蒼（けどきっと、注射してなかったら、もっと早くになっちゃってたのかも！）
悠蒼（プラスに考えよーっと！）
助産師「悠蒼さーん！」
助産師「張り止めの点滴（陣痛が進まないように）するねー！」
悠蒼「お願いします〜」
助産師「あっ！ごめんなさい！（１回目失敗）」
悠蒼（針に刺されてばっかり・・・）

〇病室
産婦人科医「明日が37週だから、今から点滴はずすよー」
悠蒼「・・・ということは産まれるんですよね？」
産婦人科医「んーそれはわからないねー」
産婦人科医「基本的には点滴外すと、”張り返し”があって痛くなるんだけど──」
産婦人科医「そのまま出産になる人もいれば、痛みが引いていく場合もある。その場合は退院だね」
悠蒼「わかりました・・・」

〇病室
悠蒼「・・・」
悠蒼「痛くなってきた」
悠蒼「もう今回産みたい・・・」
悠蒼「ソフロ◯ジー（呼吸やら思考で痛みを散らす方法）って効くのかな・・・」
悠蒼「なんでも良い！前のが辛すぎたから試す！」
悠蒼「すーーーーはーーーー」
悠蒼「イメトレ・・・」
悠蒼「痛くないイメージ・・・」

〇病室
　　数時間後──
悠蒼「痛いんだけどぉ！けど絶対張り返しぃ！」
悠蒼「長男の時よりはまだまだ！でも」
悠蒼「いったーい!!」
悠蒼「いけない！イメトレ・・・」
悠蒼「呼吸をして・・・」
　　その瞬間目に入るグループメッセージ
　　とある狼のアニメの話題になっていました
悠蒼「狼のアニメ今テレビで放送してるんだ〜」
悠蒼「へぇ〜」
悠蒼「じゃなくて！いたたたた!!」

〇田舎の病院の病室
　　うるさくて大部屋から異動になった悠蒼
悠蒼「眠ってられない！」
悠蒼「けどこれ長男の時の痛みの三分の一くらい！」
悠蒼「くぅ！もう出てきて大丈夫だよーっ！ （お腹の子にアピール）」
悠蒼「ハッ！イメトレ！」
　　不意に思い出す先ほどのグループメッセージ

〇荒地
狼「・・・・・・」
悠蒼（狼って、どうやって出産するのかな）
狼「・・・・・・」
悠蒼（狼偉い・・・）
悠蒼（大自然の中で出産って絶対大変じゃん・・・）
　　※悠蒼はこの時、長男出産時の痛みトラウマand今回の不安により──
　　よくわからない思考回路になっております。
悠蒼（狼・・・周りに医者もおらず・・・ 孤独の中出産するんだ・・・）
悠蒼（場所はどこでするんだろう？洞窟とか？）
　　この後も狼に思いを馳せている悠蒼なのですが、長くなるので割愛します。

〇田舎の病院の病室
悠蒼（私は狼、私は狼・・・ （ソフロ◯ジーどこいった））
助産師「あれぇ？悠蒼さんこれ陣痛になってるかもね」
悠蒼（私は狼、私は狼・・・）

〇病室の前
　　なんやかんやで数時間後──

〇水玉2
悠蒼「やっぱりかっわいー!!!!!!!」
悠蒼「だいすきだよー！」
悠蒼「生まれて来てくれて本当にありがとう」

〇水玉2