第伍話 龍使いだよ全員集合! 後編(脚本)
〇白い校舎
矢口朱童「お前たちは皆尽く我が網にかかっているのだ!」
空の色が変わり、
「!!!!!!!!!!」
「!!!!!!!!!!!?」
「!!!!!!!?」
校舎が、塀が、物置が、植木が、グニャリと歪む。
矢口朱童「この結界こそ我が捕り網!」
矢口朱童「まとめて取り込めてくれる!」
結界内の構造物の形が崩れ、無数の縄が飛び出してくる。
縄をかわせば他の縄と結びつき、弾けばまた別の縄と絡みついて立体的な網の檻を形作っていく。
草薙由希「このっ!」
流れるような薙刀捌きと巧みな体捌きで縄を避けていく由希。
しかしそれは、由希を取り囲む網の檻を自ら補強しているだけだった。
橘一哉「なんだこれ!?」
切っても切ってもきりがない。
切り落とした欠片を他の縄が絡め取り、融合していく。
矢口朱童「無駄だ無駄無駄!貴様ら全員絡め取り、我が糧としてくれる!」
飯尾佳明「苦手なんだよ、この類いは!」
佳明は双鞭剣で迫りくる縄を払い、
辰宮玲奈「もぉ!」
玲奈は何度も弓弦を弾き鳴らし、発生する振動で弾き続ける。
矢を番える余裕がない。
梶間頼子「うっっざ!」
頼子は雷を四方八方に放って縄を焼き弾く。
古橋哲也「このっ!!」
哲也は土塁を盾にして縄を止め、斧で叩き切る。
穂村瑠美「ああもう!」
瑠美は斧槍に炎を纏わせて焼き切っていく。
姫野晃大「この!」
晃大も刀に光を纏わせて応戦する。
そして、
〇荒地
いつの間にか学校は跡形もなく消え去っていた。
見渡す限りの荒野の中。
様々な太さの縄が縦横無尽に絡み合って出来上がった、歪で不規則で不揃いな、巨大なジャングルジム。
しかも、縄が分裂して龍使いたちに四方八方から襲いかかり、迎え撃っても再生と融合を繰り返して間断無く攻めかかる。
三人と三人と二人に分かれてまとまっていたはずが、分断され孤立していた。
矢口朱童「我が蜘蛛の巣を貴様らの墓標としてやろう!」
朱童は内部を素早く駆け抜け、
矢口朱童「まずは君からだ!」
朱童の一撃を捌き、間合いを取る晃大。
姫野晃大「やっぱり俺かよ・・・」
薄々予想はしていた。
龍使いで一番未熟なのは自分だ。
光龍の声で死角からの攻撃を教えられたり、光龍に一時的に身体を動かしてもらって漸く対応できている。
覚醒翌日だし、自分が戦い慣れていないのは確かだ。
しかし、それを差し引いても光龍が力を出し切れていないのがはっきりと感じ取れる。
最も未熟な自分を狙うのは、理にかなっている。
姫野晃大「ただじゃあ、やられねえぞ」
光龍がいる。負けはしない。
そんな心強さはある。
しかし、怖いものは怖い。
一哉と朱童の曲芸じみた戦いを見たばかりだ。
あんな動きができる相手に、自分は勝てるのだろうか。
悩んでいる暇は無かった。
朱童が縄付き分銅を繰り出す。
晃大はそれを弾こうとしたが、
姫野晃大「な!?」
分銅が後方に戻り、晃大の刀は空を切った。
朱童は分銅を手の内に納めつつ素早く間合いを詰め、貫手を繰り出す。
指先にキラリと光るものが見えた晃大は横っ跳びに避けた。
姫野晃大「あっぶねえ・・・」
これも遠目に見えたのを覚えている。
峨嵋刺だ。
何が仕込んであるか分からない。
近付かれたら一巻の終わりだと思っていた方がいい。
だが、
姫野晃大「っ!!」
晃大と朱童を囲む網の檻から縄が飛び出して晃大に迫る。
それも何とか切り払ったが、
矢口朱童「さあ」
背後に朱童が。
矢口朱童「!!!!!!」
眩い光が晃大の右腕から発せられた。
晃大自身を包み込んだ強い光に、朱童は飛び退いて距離をとった。
矢口朱童「おのれ光龍・・・!!」
単なる輝きだけではない。
文字通り『光に押されて』、朱童は下がらざるを得なかったのだ。
矢口朱童「光の物質化を・・・」
武器形成と同じ要領で、超高密度の光を放ったのだ。
姫野晃大(どうする・・・?)
腕前だけならおそらく龍使い一と思しき一哉が倒しきれなかった相手だ。
勝機を如何にして見出すか。
矢口朱童「龍の助けを借りて何度も命拾いをしているが、」
矢口朱童「流星錘に飛爪に縄鏢、どこまでかわしきれるかな!!」
朱童は袖から縄付きの錘を出し、
矢口朱童「まずは流星錘!」
鈍い唸りと共に晃大目掛けて飛ばした。
姫野晃大「だぁっ!!」
それを晃大が叩き落とすと、
矢口朱童「そら、縄鏢だ!」
棒手裏剣の付いた縄が、横合いから弧を描いて晃大の側頭部目掛けて襲いかかってきた。
顔を伏せて身をかがめて避けると顔を上げたが、
姫野晃大「!?」
朱童がいない。
???「上がガラ空きだぞ!」
頭上から声が響き、制服の襟に爪を引っ掛けられた。
姫野晃大「うわっ!!」
強い力でグイッと上に引き上げられて腰が浮く。
矢口朱童「はっはぁ!」
顔を上げると朱童は天井の網に逆さまに立っており、
矢口朱童「そおら!」
晃大は勢いよく放り投げられた。
晃大は正面にできていた網に頭から突っ込む形になり、網から伸びた縄に手足を絡め取られてしまった。
姫野晃大「くそっ・・・!!」
咄嗟に身を翻して網に背中を預ける形になっていたのと、武器は手にしっかり握られているのは不幸中の幸いだった。
矢口朱童「とどめだ!」
峨嵋刺を構え、朱童が再び晃大に迫る。
姫野晃大「!!!!!!」
晃大の右腕が光り、拘束する縄が消滅した。
姫野晃大「でやあああぁっ!!!!!!」
右から左へ、力一杯刀を振り抜く晃大。
朱童は咄嗟に掌を構え、峨嵋刺で晃大の横薙ぎを受けながら後方に跳んだ。
姫野晃大「くっ!!」
しかし晃大も腿に痛みを感じて呻いた。
矢口朱童「皮一枚がやっとか・・・」
舌打ちする朱童。
晃大のズボンに穴が空いていた。
穴から除く太腿は赤くなっている。
矢口朱童「龍め、宿主を何が何でも守るか・・・」
姫野晃大(どうする・・・?)
朱童の立ち回りに翻弄されるばかりで攻め入る隙がない。
姫野晃大(どうすれば、みんなみたいに戦えるんだ・・・)
どうすれば、他の龍使いのように龍の力を操ることができるのか。
このままでは埒が明かない。
姫野晃大(どうすれば・・・)
姫野晃大「どうすりゃいいんだ!!!!!!」
思わず叫んでいた。
「イメージしろ!!!!!!」
遠くから声が響いた。
橘一哉「自分の武器じゃない!光龍の力を武器に変えろ!!!!!!!!」
声の主は一哉だった。
昨夜や今朝のような、おどけた口調ではない。
よく通る明朗な声音、簡潔で短い言葉。
分かりやすく、何の疑いも抱かせない説得力があった。
焦っていた晃大を落ち着かせるには充分な言葉だった。
姫野晃大「よし」
一も二もなく晃大の心身は反射的に、無条件に、一哉の声に従って動いた。
光龍の力の流れを感じ取り、力が流れ出すのに任せる。
姫野晃大(光龍の力の流れを、そのまま)
余計なものを加えず、素直に形をイメージしていく。
光が真っすぐ伸びて形を成していき、
姫野晃大「これが、俺と光龍の力だ!」
光の中から現れたのは、剣だった。
〇荒地
橘一哉「やったなコウちゃん!」
一哉が歓声を上げる。
姫野晃大「これが、光龍の本来の力・・・」
さっきまで使っていた日本刀とは比べ物にならない程の力が湧き出てくる。
姫野晃大「光が、満ちる・・・」
体の芯から光が湧き出て心身を満たしていくイメージが感じられる。
軽やかさと力強さが、体の隅々まで満ち渡る。
鋭い音が飛んできた。
晃大は反射的に手を伸ばし、掴み取る。
掴んだのは、朱童が放った縄鏢だった。
湧き出る力に任せて思い切り引っ張る。
矢口朱童「んな!?」
朱童の体がよろけた。
同時に網の檻が大きく傾く。
矢口朱童「負けるか!」
朱童は崩されまいと抵抗するが、
矢口朱童「うおっ!?」
晃大が手にする剣の眩さに目が眩み、動きが止まった。
同時に網の檻の結び目が急速に緩んでいく。
矢口朱童「なんだこれは!?」
おかしい。
晃大の剣の光に曝された途端に、身体から力が抜けた。
矢口朱童「えぇい!」
朱童は手をかざし、袖口から無数の縄鏢・流星錘・飛爪を繰り出す。
更に網の檻からも幾つもの縄を晃大目掛けて飛ばして動きを封じようとしたが、
橘一哉「いけ、コウちゃん!」
姫野晃大「おお!!」
晃大は剣をかざし、
姫野晃大「てやああぁっ!!!!」
縦横無尽に剣を振るった。
剣が軽い。重さを感じない。
身体も軽い。自由に動く。
前後左右に体を翻し、無我夢中で剣を振るった。
切り散らされた縄は次々と光の粒子になって消えていき、晃大は朱童に肉薄していた。
姫野晃大「くらえ!」
渾身の一撃を打ち込む。
矢口朱童「ちぃっ!!」
貫手を繰り出し、手の内の峨嵋刺で晃大の軌道を逸らす朱童。
しかし、
晃大は止まらない。
その場で踏ん張り、連続で剣を振る。
朱童も負けじと手を動かし、晃大の剣戟を捌く。
橘一哉「おお、やるねえ」
自らに襲い来る縄を捌きながら、一哉は目を丸くした。
速い。
橘一哉「光速に届きそうな勢いだ」
黒龍「それはまだキツいだろうな」
橘一哉「そんなもんかね」
黒龍「今はまだ、器がな」
橘一哉「あー、そうか」
黒龍との会話は呑気なものだが、その動きは現在の晃大と同等以上の凄まじいものだった。
体捌きが尋常ではない。
四方八方から不規則に迫る攻撃に対し、
深く足を開いて体を伏せ、潜り抜けながら起き上がって切り上げたり、
刀の峰に片手を添えて受け流しつつ足を交差して腰を落とし、身体を回しながら方向転換したり、
溜めもなくフワリと跳躍して躱したり、
着地して深くしゃがみ込みながら太刀を地面スレスレまで切り下ろす。
さながら殺陣か演武を見ているかのように錯覚してしまう。
橘一哉「朱童さんも頑張るねえ」
一哉は呟いた。
朱童は晃大以外の七人を分断して足止めしながら、晃大と打ち合っているのだ。
今、この時も。
橘一哉「おそろしい奴だ」
矢口朱童という男の力量の高さを改めて実感する。
が。
矢口朱童「ぐっ!!」
晃大の剣が朱童の腕を掠った。
姫野晃大「おおおっ!!」
気付いているのかいないのか、晃大は尚も剣を振るい続ける。
遂に朱童の皮膚が斬り裂かれた。
徐々に、しかし確実に、朱童の反応の遅れが目立ち始め、晃大の刃が届く回数が上がっている。
晃大の動きがどんどん加速し続けているのだ。
矢口朱童「はあぁ!!」
朱童も気力を振り絞る。
しかし、晃大の方が速さも回数も上回っていた。
光の残像が幾つも幾つも見え、朱童の身体に少しずつ切り傷が増えていく。
そして、
朱童の両手が大きく弾かれた。
姫野晃大「トドメだあっ!!!!」
ついに、晃大の剣が朱童の体に食い込んだ。
朱童は光に包まれ、無数の細かな光の粒子となって消滅した。
朱童の消滅に合わせて、張り巡らされた縄や網も光の粒に変わり、消えていく。
姫野晃大「やった、のか・・・」
古橋哲也「やったね、姫野くん」
穂村瑠美「お手柄ね、コウ」
姫野晃大「やった・・・!!」
〇白い校舎
「よくやったな、晃大」
晃大の右腕から光龍が姿を現した。
「私の力を形にしてくれたこと、とても嬉しく、そして有り難く思う」
「これでお前は、名実ともに私の使い手だ」
それだけ告げると、光龍は晃大の右腕に戻っていった。
姫野晃大「名実ともに、か」
なんだか感慨深いものがある。
周りの風景が、荒野から晃大たちの学校の運動場に戻っている。
結界を張った術者である朱童が倒されたことで、元に戻りつつあるのだろう。
飯尾佳明「やっぱり形を変えたな」
姫野晃大「君は?」
飯尾佳明「飯尾佳明、緑竜使いだ。特性は金属、武器は・・・俺は双鞭剣と呼んでる」
佳明は両手に持った得物を見せた。
先端の尖った金属製の角柱に鍔がついている。
一見すると剣のようだが、よく見ると刃は付いていない。
姫野晃大「変わった武器だな」
飯尾佳明「刃物は刃こぼれが気になるからな。鈍器なら、そんな心配する必要もない」
彼なりの合理性を追求した結果、ということか。
姫野晃大「姫野晃大、光龍使いだ。よろしく」
飯尾佳明「ああ、よろしく」
姫野晃大「変わった、って、どういうことだ?」
飯尾佳明「龍の属性と使い手の資質による武器の最適化、とでも言えばいいか」
姫野晃大「属性と資質?」
飯尾佳明「そう」
飯尾佳明「龍の属性を発揮しやすく、なおかつ使い手の資質に見合ったもの」
飯尾佳明「それが使い手の武器になる」
梶間頼子「最初は皆、日本刀だったんだよね」
梶間頼子「あ、あたしは梶間頼子。紫龍使い。属性は雷で武器はこれ」
頼子は手に持った物を晃大に見せた。
姫野晃大「手裏剣?」
梶間頼子「惜しい。これは金剛杵。発祥の国ではヴァジュラって名前で、雷神の武器なんだってさ」
梶間頼子「ほら、あたしたちって日本人じゃん?」
梶間頼子「だから、武器といったらまず最初にイメージしちゃうのは日本刀だよね」
姫野晃大「それは確かに」
飯尾佳明「でもさ、微妙な違和感を感じただろ?」
姫野晃大「ああ」
初めて魔族を倒した昨夜は無我夢中だったので、感じ取る余裕は無かった。
しかし、
姫野晃大「刀の時は、光龍の力を出しきれてない感じがした」
飯尾佳明「それは、姫野が使う『武器』の『特性』と光龍の『属性』の特徴にズレがあったからだ」
姫野晃大「ズレ、か」
梶間頼子「光は直進し、あらゆる方向に等しく広がる」
飯尾佳明「日本刀は片刃で反りがあり、形状に偏りがある」
日本刀の刀身の反りと、光の直進性や拡散の対称性は合わない、ということか。
飯尾佳明「一方、剣は真っ直ぐで対称だから、光の特性と似ている」
姫野晃大「だから、光龍の力をイメージしたら剣になったのか」
梶間頼子「そういうこと」
辰宮玲奈「あたしなんか接近戦がからっきしでね、」
辰宮玲奈「これに落ち着いたんだから」
玲奈が割って入ってきて弓と矢を見せた。
姫野晃大「弓矢もありなのかよ!?」
辰宮玲奈「あ、私は辰宮玲奈。白龍使いで特性は風。よろしくね」
飯尾佳明「ま、自己イメージと実際の自分には微妙なズレがある、ってことさ」
草薙由希「自分の内側に素直になれると、色々と楽になれるわよ」
姫野晃大「あ、はい」
草薙由希「なんか余所余所しくない?」
古橋哲也「先輩は有名人ですから」
草薙由希「本当にそれだけ?」
由希はジト目で哲也を見る。
古橋哲也「それだけですよ」
流石に泣く子も黙るような恐怖の存在であるとは口が裂けても言えない。
橘一哉「あらためて、おめでとうコウちゃん」
橘一哉「これでコウちゃんも龍使いの仲間入りだね」
姫野晃大「ああ、そうだな」
晃大は一哉の腰の物に目をやり、
姫野晃大「お前はずっと日本刀なのか?」
橘一哉「うん」
橘一哉「ただ、定寸から野太刀に尺は延びてるけどね」
姫野晃大「じょう?のだち?しゃく?」
橘一哉「長くなってる、ってことさ」
姫野晃大「そうなのか」
姫野晃大「でも、長くなってるだけで日本刀のままなんだよな?」
橘一哉「その通り」
姫野晃大「黒龍の特性って、何なんだ?」
橘一哉「闇」
姫野晃大「闇?」
橘一哉「光の逆だね」
姫野晃大「逆?」
橘一哉「機能としては停止、かな」
橘一哉「さっきも使った」
姫野晃大「空中を登ってったアレか」
橘一哉「そう。浮遊物に生じていた運動エネルギーをひたすらゼロにし続けて足場にした」
姫野晃大「なんか難しい話だな」
橘一哉「中学・高校レベルの物理の話なんだけどなぁ」
草薙由希「カズ、その辺にしときなさい」
草薙由希「姫野くんの頭がパンクしちゃうから」
橘一哉「へーい」
橘一哉「そうそう、刀のまんまなのは黒龍のアドバイスでね」
姫野晃大「黒龍の?」
橘一哉「最初にそれを選んだなら、とことん突き詰めてみろ、って言われてさ」
姫野晃大「それって属性とか資質とか関係が無いような」
草薙由希「まあ、黒龍って変わり者だし」
姫野晃大「どんな風に?」
草薙由希「やりたいようにやらせて、全面的に協力を惜しまないタイプ」
「随分な言われようだが、俺はカズに合わせてるだけだ」
橘一哉「おはよう黒龍」
一哉の左腕から黒い龍が出てきた。
「カズの覚醒は早かったからな、最初に手にした得物に順応するのも早かった」
「剣道の資質もあったのでな、得物は変えなくて良いと最初の頃に話した」
「だから、属性と資質による武器の最適化についてはコイツは参考にはならんぞ」
そう言って黒龍は一哉の左前腕に戻っていった。
姫野晃大「うーん・・・」
晃大は何となく一哉に違和感を覚えた。
しかし、はっきりとした言葉にはならない。
姫野晃大(まあ、そのうち分かるだろ)
詮索は一旦やめることにした。
橘一哉「さ、打ち上げ行こうか、打ち上げにさ」
辰宮玲奈「どこに行くの?」
橘一哉「いつもの所でいいっしょ」
姫野晃大「いつもの所?」
橘一哉「そう」
姫野晃大(どこなんだろう)