『訪れるシリーズ』先輩と後輩の母

八野なな

先輩 後輩の母 狙われてる?(脚本)

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〇開けた交差点
先輩「あっ! こんにちは」
りほ「あら、こんにちは。 最近よく会うわね」
先輩「そうですね。よく会いますね」
りほ「こんなに偶然が多いという事は・・・・・・」
先輩「食い気味に言っておきますが、違いますよ!」
りほ「これは運命・・・・・・そう言いたいのね?」
先輩「いえ、偶然ですね」
りほ「そうよね! また私ったら」
先輩「いえ、もう慣れてきました」
りほ「慣れてきた・・・・・・」
先輩「え?」
りほ「はっ!」
りほ「私の扱いに慣れてきた。 もっと俺の手の平で踊らせてやる・・・・・・そういう事ね」
先輩「どういう事ですか!? どちらかというと踊らされてる方ですが!」
りほ「あら、私ったらまた」
先輩「いえ、もう気になりません。 ところで、今日は買い物ですか?」
りほ「今日はね、友達と会ってたの」
先輩「そうだったんですね」
りほ「えぇ、それで家に帰る所なの」
先輩「そうでしたか」
りほ「用事がないならウチに寄って行く? なほかりこが居ると思うわ」
先輩「あ、急に行くのはご迷惑だと思うので遠慮しておきます」
りほ「そんな迷惑だなんて思わないわ・・・・・・」
りほ「はっ!」
先輩「どこに引っ掛かりました?」
りほ「なほとりこが居ない、二人きりの時に行きたい・・・・・・。 そういう事かしら」
先輩「そういう事じゃないです」
りほ「そうよね! どうかしてるわ、私」
先輩「自覚はあるんだ・・・・・・」
りほ「そちらは? お出かけかしら」
先輩「はい。本屋に行く所です」
りほ「そうなのね。 まぁ、水着グラビアが見たい日もあるわよね」
先輩「週刊誌を買いに行くわけではないですが」
りほ「はっ!」
先輩「今度は何か?」
りほ「本当は私の水着姿が見たい・・・・・・そうなのね」
先輩「そんな話はどこから?」
りほ「いけない、いけない! また私ったら」
先輩「はい・・・・・・」
りほ「水着姿を見せるのもいけないわ」
先輩「はい・・・・・・」
りほ「娘達のグラビアはそれぞれにお願いしてね!」
先輩「グラビアって・・・・・・」
りほ「はっ! ごめんなさいね。変な事言ってしまって」
先輩「気にしないでください。いつもの事です」
先輩「では、僕は行きますね!」
りほ「私を連れて行きたいって!?」
先輩「行きますとは言いましたが、連れてとは言ってませんけど!?」
りほ「言ってないけど、心の中で言ってしまった・・・・・・そうね?」
先輩「違います!!!」
りほ「その真剣な目・・・・・・本気なのね・・・・・・」
先輩「本気で違うと分かって欲しいという目です!」
りほ「本気なのは分かったけど・・・・・・ダメよ」
先輩「分かってないですよ」
りほ「あなたは将来(義理の)息子になる子だもの!!」
先輩「!?!?!?」
りほ「なほかりこ、もしくは2人共に怒られちゃうわ!」
先輩「何でそうなるんですか!?」
りほ「とにかく、私はダメよー!」
先輩「あぁ! ちょっと待ってください!!」
先輩「・・・・・・行ってしまった」
先輩「会う度に妄想が凄くなるな・・・・・・」

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