マフユとカスミ 〜你暂时禁止出入〜(脚本)
〇警察署の食堂
オカダ巡査「うーん・・・・・・」
アヤキ巡査「どうしましたオカダさん?」
オカダ巡査「この前出現した謎の怪物なんだが・・・・・・」
アヤキ巡査「あー、ネットでも色々な憶測が飛び交ってますね」
オカダ巡査「魔法少女のお陰で対処は出来たが、また出現したら俺達はどうするか悩んでいたんだ」
アヤキ巡査「我々も対策を考えないといけませんね」
オカダ巡査(頂き女子の被害に遭った男性を詳しく検査しても異常無し)
オカダ巡査(どうしたら良いんだ・・・・・・)
警察官「君達、ちょっとこれを見てくれるかな」
「私人逮捕の男達が氷漬け・・・・・・!?」
オカダ巡査(これは魔法少女というより・・・・・・)
オカダ巡査(ゆ、雪女・・・・・・!!)
〇散らかった研究室
ロン毛(ふっ、これでほぼ完成だな)
???「入っても良いかい?」
ロン毛「姐さん! どうぞ、お入り下さいませ」
花魁「どうだい薬の進捗は?」
ロン毛「ええ、順調です」
ロン毛「試作品で足りなかった記憶消去の力を強めました」
ロン毛「飲めば心無き兵器も同然です」
花魁「ははっ、それは傑作だねぇ」
花魁「完成したら、あたしの職場にいるゴミに飲ませようか」
花魁「あいつらうだうだしてて、うざいから」
ロン毛「姐さんの職場にいる、あいつらは確かにゴミ!」
ロン毛「社会の役に立たない! 人に頼らなければ生きられない!」
ロン毛「ならば兵器にするまで!」
花魁「完成を楽しみにしてるよ」
ロン毛(姐さんの期待には応えなくちゃな)
〇総合病院
〇シックなカフェ
カスミ「嗨! スミレ!」
スミレ「カスミさん、こんにちは」
スミレ「マフユさんは?」
カスミ「さっき連絡が来たアル」
カスミ「『迷子を見つけたから交番に行ってる』」
カスミ「きっと遅れてくるヨ」
スミレ「肝心のマフユさんが居なければ、話を伺う事が出来ませんね・・・・・・」
カスミ「・・・・・・氷漬けの件ついてカ?」
スミレ「そうです。仲裁を容認しましたが、あそこまでする必要は無い筈ですよ」
カスミ「スミレ・・・・・・」
カスミ「待ち時間が惜しいアル。何か欲しいネ」
スミレ「では、いつものアイスコーヒーを作りますね」
カスミ「お願いアル」
カスミ(きっと理由があって氷漬けにしたアル)
カスミ(我の店で起きた、あの日を思い出すアル・・・・・・)
カスミ(確か1年前・・・・・・)
〇中華料理店
酔った後輩「せんぱーい、まだ酒いけるんすかー」
酔った先輩「しょうがねぇだろ。この店の美味しそうな香り嗅いだら止められないし」
酔った先輩「おーい、店員! 早く来てー!」
酔った先輩「注文するから早くー!」
店員「は、はい!」
酔った後輩(あれ・・・・・・。この子もしかして・・・・・・)
酔った先輩「あっ、お前は・・・・・・!」
店員「・・・・・・・・・・・・!?」
店員(あ、あの人だ・・・・・・)
店員(顔を見ただけで、色々と思い出す・・・・・・)
酔った先輩「久しぶりだねぇ。まさかこんな店で働いてるなんて」
酔った先輩「俺達の職場と今の職場、どっちが快適だ? 面接じゃないんだし、すぐ答えられるよな」
店員「そ、それは・・・・・・」
カスミの母「な、何だいあのお客様は! うちの店員になんて態度を・・・・・・!」
カスミの父「あの子から、昔の職場について色々と聞いていたアル」
カスミの父「あの人達がそうなのかもしれないネ」
カスミの母「あの子が可哀想じゃないか! 文句言ってやるわ!」
カスミの父「騒ぎになったら色々と面倒アル」
カスミの母「面倒になっても、あの子を助けるの! あんたも一緒に来なさい!」
カスミの父「明白了〜」
カスミの妹(また店内でトラブル・・・・・・。うんざりアル)
カスミの弟(こんな時に姉貴は買い出しに行ってるし・・・・・・)
カスミの弟(俺達にはどうしようもないよ・・・・・・)
マフユ「・・・・・・・・・・・・」
店員「職場の事よりも、早く注文をお願いします」
酔った先輩「あぁ!? こっちは先輩かつ客だぞ!」
酔った先輩「俺の注文は、お前が職場に馴染めてるかどうかの質問!」
酔った先輩「早く答えろよ!」
店員「うっ・・・・・・」
カスミの母「お客様。業務の支障になるので、店員を困らせる行為はお控え頂けますか?」
カスミの父「周りのお客さまのご迷惑になりますので・・・・・・ネ」
酔った先輩「何だよ、客に向かって! 迷惑なのはこっちなんだよ!」
酔った先輩「突然、辞表を提出されてさ! スケジュールが狂っちまったんだ!」
酔った後輩「彼女の分の仕事引き継ぐの、大変だったんすよ〜」
酔った先輩「どうせこの店でも上手く仕事出来てねぇんだろ!」
「・・・・・・・・・・・・!!」
カスミの母「あの子は真面目に仕事してるよ! 部外者に何が分かるんだ!」
カスミの父(あぁ、ママの営業スマイルが消えたアル・・・・・・)
カスミの母「店員を侮辱するなら、警察に通報するわよ!」
酔った先輩「何だとこのババア!」
店員「もうやめて下さい! 私はこの店が大好きです!」
店員「貴方達の職場よりもずっと良い職場ですから・・・・・・!」
〇清潔なトイレ
マフユ(酒に酔った人達から見える悪意が強まってる・・・・・・)
マフユ(美味しい料理を台無しにするような人達、見過ごす訳にはいかない)
〇氷
〇中華料理店
酔った先輩「俺達の職場が劣ってるだと・・・・・・!」
酔った先輩「ふざけんな!!」
店員「きゃっ!」
酔った先輩「うっ・・・・・・! 手に何か当たった・・・・・・!?」
酔った後輩「先輩! 氷柱が飛んできましたよ!」
酔った先輩「氷だと・・・・・・?」
酔った先輩「な、何だ・・・・・・。急に眠気が・・・・・・」
酔った先輩「・・・・・・・・・・・・」
店員「えっ、先輩!?」
カスミの母「酔い潰れたのかしら?」
酔った後輩「ちょっと先輩! 起きて下さいよ!」
酔った後輩「寒気が・・・・・・」
マフユ(雪女の姿)「暴力沙汰になる前に食い止められたよ」
酔った後輩「どちら様!?」
カスミの父「冷気を操る力、そしてその姿・・・・・・」
カスミの父「您はまさか青女様アルか!?」
酔った後輩「え? せい・・・・・・じょ?」
カスミの父「雪を降らす女神様の事アル!」
カスミの父「氷柱でお客様が眠ったのも、きっと神様の力アル!」
マフユ(雪女の姿)「神様・・・・・・じゃないよ。僕は妖怪」
マフユ(雪女の姿)「今使ったのは昏迷の氷柱。刺さったら眠くなる」
マフユ(雪女の姿)「しばらくすれば起きるから」
カスミの母「・・・・・・・・・・・・」
カスミ「我回来了〜」
カスミ「ってこれは何事アル!?」
マフユ(雪女の姿)「あっ、君は同じ1年の・・・・・・麗霞(リーシャ)君?」
カスミ「ええっ、何故我の名を!?」
マフユ(雪女の姿)(あ、この姿を見せるの初めてだったっけ・・・・・・)
〇シックなカフェ
カスミ(そんな訳で、我はマフユに恩義があるヨ)
カスミ(眠った酔っ払いをタクシーで送り出した時は面倒だったアル)
カスミ(でも家族や店員を守ってくれた事実は変わらないアル)
カスミ(だからこそ真実を話してくれればヨロシ)
カスミ(麗霞から霞。転じてカスミ)
カスミ(我はマフユから貰ったニックネームが大好きアル)
スミレ「あ、来ましたね」
マフユ「遅れてごめん」
スミレ「いえいえ」
マフユ「・・・・・・・・・・・・」
〇シックなカフェ
マフユ(笑みを浮かべているけれど、本当は怒っているな)
マフユ(原因はもちろん、あの事について・・・・・・だよね)
〇シックなカフェ
マフユ「アイスコーヒーを1つ。それと・・・・・・」
マフユ「僕の出生について聞いて欲しいかな」
マフユ「最後まで聞いてくれる・・・・・・?」
スミレ「氷漬けの件と深く関係するなら、ですよ」
確かに酔っ払いは嫌ですね。何言っても全否定だから。中国系をやれるとは凄いです。しかも中国語まで採用してるし。主人公的な枠が増えて色々と廻りそうな感じがして来ました。
マフユの氷は麻酔弾のような力があるのですね、カッコイイ😆
カスミは「麗霞(リーシャ)」が本名で、マフユに愛称で霞(カスミ)と呼ばれているのでしたか✨てぇてぇです!
カスミの家族に和みました☺️
それにしても酔った勢いでも元部下に今の職場と比較させ、挙げ句に乱暴しようとするのは客や上司(元)の立場を悪用した卑劣な行為ですね…成敗!
マフユの出生、そしてハッカーと花魁の陰謀が気になります…!
アイドルグループがたくさんあるように、ヒーローグループも複数いるんですね。
彼女たちの活躍も楽しみです!!