コンカフェ嬢の流儀2.0 〜竹ちくわの絆〜

ぽんたろう

第6話『モンスター石井とサイトー』(脚本)

コンカフェ嬢の流儀2.0 〜竹ちくわの絆〜

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〇電器街
サイトー「ここがニホンってところなのか」
  サイトー
  魔王の手下。アホの子。
サイトー「久しぶりに ふれてんに行きたいから来たけど 人間に変身するの忘れてた」
通行人A(コスプレかな)
通行人B(コンカフェの衣装かな)
サイトー「まあ、みんなスルーしてるからいいか」

〇メイド喫茶
月「石井さん、お久しぶりです」
モンスター石井「久しぶり」
  モンスター石井
  以前までコンカフェ界隈の嫌われ者だったが、月によって改心し、ふれてんの常連になった。
モンスター石井「最近、ふれてん流行ってるようだね」
モンスター石井「良い評判を聞くよ」
月「はい! おかげさまで!」
月「誰かご帰宅かな?」
サイトー「こんにちは!」
月「えっ!? サイトーさん!?」
月「その格好で来ちゃったんですか!?」
モンスター石井「・・・・・・」

〇ハート
  モンスター石井の脳内のサイトー

〇メイド喫茶
モンスター石井「可憐だ・・・・・・」
月「えっ?」
モンスター石井「月さん」
モンスター石井「あの方に、ジュースを贈ってください」
月「はい」
月「サイトーさん」
サイトー「はい?」
月「あちらのご主人様から」
サイトー「何ですか、これ!?」
月「あちらのご主人様から贈り物です」
サイトー「では、お返しに」
サイトー「あちらにも同じやつを贈ってください」
月「かしこまりした」
月「石井さん」
月「あちらのお嬢様から」
モンスター石井「えっ?」
モンスター石井(どういうことだ?)
モンスター石井(まさか、一種の受取り拒否?)
モンスター石井(確かに、突然知らない男から 飲み物を送られても困るな)
モンスター石井「しかし、まだ諦めないぞ」
モンスター石井「月さん、あちらに何かフードを」
月「はーい」
月「サイトーさん、あちらのご主人様から」
サイトー「また贈り物ですかー??」
サイトー「じゃあ、お返しです」
サイトー「同じやつを贈ってください」
月「はーい」
月「あちらのお嬢様から、お返しです」
モンスター石井「まさかの贈り返し!?」
モンスター石井「これは、もしかして、僕に興味が?」
モンスター石井「では、さらにお返しだ!」
月「はい!」

〇電器街
???「全く困ったものだ」
???「サイトーめ 私に黙ってこっちの世界に来るなんて」
みか「うわー、イケメン」
???「以前は仮装ということで済んだが」
???「目立たぬように人間に化けているが 何か負けた気分だ」
???「そんなことよりもサイトーが先決だ」
???「どうせ、目的地は分かっている」

〇メイド喫茶
モンスター石井「カツサンド注文後」
モンスター石井「さらに、デザートを追加!」
モンスター石井「これを受けたものは 高カロリーと糖分を摂取する」
サイトー「むむむ、やりますね」
サイトー「では、こちらは」
サイトー「ツーショットチェキを発動」
サイトー「これを受けたものは キャストさんとチェキを撮らないといけない」
モンスター石井「残念でしたね」
モンスター石井「こちらはシャンパンです」
モンスター石井「これを受けたものは キャストたちと乾杯をしないといけない」
サイトー「むむむむ」
月「何という贈り合い」
月「もはや、どちらも引けなくなっています」
モンスター石井(こうして、普通の女の子と話すのは どれぐらいぶりだろうか)

〇教室の教壇
女子生徒A「石井君、宿題のノート回収したいんだけど」
モンスター石井「はい」

〇教室の教壇
女子生徒B「石井君、ご飯友達と食べたいから ちょっと席貸して」
モンスター石井「分かりました」
モンスター石井「僕はトイレで食べますね」

〇グラウンドの水飲み場
モンスター石井「ボールか」
女子生徒C「ボール拾ってくれて、ありがとう」
モンスター石井「はい」

〇電器街
ビラ配りの女性「クーポン券でーす」
モンスター石井「どうも」

〇メイド喫茶
サイトー「今、凄い悲しい気持ちになりました」
月「はい」
モンスター石井(今思えば、悲しい青春生活をしていた)
モンスター石井(しかし、今、僕は女の子と戯れている)
モンスター石井「凄い進歩じゃないか」
月「あ、ご主人様かな」
???「すまないが、うちのサイトーが来てないか?」
月「おかえりなさいませ、ご主人様」
月「あれ?」
月「どこかでお会いしたことありました?」
サイトー「ま、魔王様!?」
月「えーーーー!?」
月「魔王さん!?」
  魔王
  以前、月と天海にボコられて改心した。
  異世界でコンカフェを経営している
魔王「その通り」
月「人間の時ってこんな姿なんですね」
月「素敵です」
サイトー「かっこいいです」
魔王「それはありがとう」
魔王「そんなことよりも、サイトー」
魔王「勝手にこっちの世界に来て ダメじゃないか」
サイトー「だってぇぇ、ふれてんに行きたくて 仕方なかったんです」
サイトー「ごめんなさい」
月「相変わらず、仲良いですね」
サイトー「でしょー?」
魔王「お前なぁ」
モンスター石井(な、何者なんだ? このイケメンは!?)
モンスター石井(僕とサイトーさんの仲を妨げるなんて)
モンスター石井(許せない)
魔王「サイトー」
魔王「さっきからこっちを見てるこの人は?」
サイトー「ふれてんの常連さんの石井さんだそうです」
魔王(ふれてんの常連なら挨拶はしておくべきだな)
魔王「私はサイトーの上司の魔王だ」
モンスター石井「上司?」
モンスター石井(なーんだ)
モンスター石井(上司なら部下を迎えに来ても 不思議じゃないな)
モンスター石井「石井です。よろしくお願いします」
サイトー「私の未来の旦那様です」
モンスター石井「旦那様!?」
魔王「何を言っている!」
魔王「私は妻と離婚しとらんぞ」
魔王「石井さん、すまない」
魔王「こいつは頭おかしいんだ 気にしないでくれ」
モンスター石井「そうなんですね」
モンスター石井(なんだ、冗談か)
サイトー「でもー、主従関係を結んでるから 結ばれてるのと一緒ですよ」
モンスター石井「それって雇用関係では?」
魔王「その通り。ただの雇用関係だ」
サイトー「何言ってるんですか」
サイトー「もう後には引けない主従関係じゃないですか」
魔王「確かに、約定は結んでいるが その言い方はどうなんだ」
モンスター石井「えっ!?」
サイトー「ご主人様❤️」
魔王「お前なぁ」
モンスター石井「そ、そんなぁぁ」

〇怪しげな祭祀場
魔王「さっきは、よくも恥をかかせてくれたな」
魔王「お仕置きだ」
サイトー「ごしゅじんさまー」
魔王「まずはスクワット1000回」
サイトー「許してえぇご主人様ぁぁぁ」

〇メイド喫茶
モンスター石井「・・・・・・」
月「なんか、卑猥なイメージが伝わってきました」
サイトー「私と魔王様で変な想像しないでほしいです」
サイトー「どうせなら もっと卑猥な想像にしてください」

〇雲の上
天使様「さて、帰るか」
天使様「来やがった」
モンスター石井「ちきしょぉぉぉぉ」
モンスター石井「スッキリした」
モンスター石井「じゃあ」
天使様「・・・・・・」
天使様「天国をストレスの捌け口に利用すんな!」

〇メイド喫茶
モンスター石井「・・・・・・」
モンスター石井「ここは!?」
月「おはようございます」
モンスター石井「あの2人は?」
月「帰られましたよ」
モンスター石井「そ、そうですか」
モンスター石井(せっかく仲良くなれたのに)
月「ちなみに、石井さんのお支払いは 魔王さんが済ませていきましたよ」
モンスター石井「えっ!?」

〇メイド喫茶
魔王「お詫びとして」
魔王「その石井さんの分の支払いを サイトーに支払わせてくれ」
サイトー「魔王様!?」
月「いいんですか?」
魔王「構わない」
魔王「勝手にここに来た罰だ」
魔王「あとお近づきの印の贈り物だ」
月「分かりました」
サイトー「魔王様ああ」

〇メイド喫茶
月「だそうです」
モンスター石井「それは実質サイトーさんが 払ってくれたのでは?」
月「まあ、そうとも言います」
月「でも、大丈夫かな、サイトーさん」

〇ファミリーレストランの店内
  魔王のコンカフェ『マオー』
魔王「私からの贈り物だ」
魔王「罰として20連勤を贈ってあげよう」
サイトー「こんな贈り物いらないよぉ」

〇メイド喫茶
  次回予告
  モンスター石井の悲しい過去が明らかになり
  いたたまれない気持ちになった月たち
  そんな月に、ある感情が芽生える
  次回『月の嫉妬』
月「ご主人様同士で仲良くするが一番ですけど」
月「キャストのことも忘れないでくださいね」
月「次回も、もえもえてん!」

次のエピソード:第7話『月の嫉妬』

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