第4話『魔王の手下来襲!』(脚本)
〇闇の要塞
魔王四天王サイトー「見た目はいつもの魔王城なのになぁ」
魔王四天王サイトー「中はどうなってるんだろ」
魔王四天王サイトー「変装した方がいいのかな」
魔王四天王サイトー「まあ、いいか」
〇メイド喫茶
月「最近、大忙しです」
えるる「とっても繁盛してるから オーナーも大喜びっち」
月「良かった」
えるる「だけど、魔王城にお店があるせいか こっち側のご主人様はあまり来ないっちね」
月「そうですね」
「おかえりなさいませ お嬢様」
魔王四天王サイトー「お嬢様!? 私のこと!?」
月「そうですよ」
えるる「当店に来てくださる女性の方は 皆さんお嬢様ですっち」
魔王四天王サイトー「へえぇ」
魔王四天王サイトー「楽しそう」
〇魔界
魔王「ちょっと待て」
魔王「あいつ、何をはしゃいでるんだよ」
〇メイド喫茶
魔王四天王サイトー「じゃあ、オススメのお酒ください」
月「かしこまりました」
えるる「ただいまご用意します」
〇広い厨房
フレン「ついに魔王の手下が来ちゃった」
妖精さん(本物)「どうしよう」
妖精さん(本物)「見つからないかな」
フレン「気配も消してるから 多分気付かれないと思うけど」
妖精さん(本物)「一応、日本に逃げとく?」
フレン「みんなを放っておけないよ」
フレン「何かあった時は私が何とかしないと」
妖精さん(本物)「でもさ・・・・・・」
妖精さん(本物)「もし、フレンが魔王に見つかったら」
妖精さん(本物)「結婚させられちゃうよ」
フレン「・・・・・・」
えるる「ドリンクオーダーお願いっち」
えるる「何かあったっち?」
フレン「いえ、何でもないです」
フレン「ドリンクですね はーい」
〇メイド喫茶
月「変わった格好をされてるんですね」
月「とっても可愛いです」
魔王四天王サイトー「本当ですか? 嬉しいです」
魔王四天王サイトー「でも、魔王様は褒めてくれないんだよなぁ」
月(魔王様?)
月「差し支えなければ ご職業とかお聞きしてよろしいですか?」
魔王四天王サイトー「魔王様の配下しています」
月「そうなんですね! すごーい!」
月(こんな軽いノリで来るんだ)
魔王四天王サイトー「一応、四天王なんですよ」
月「凄いですね!」
魔王四天王サイトー「そんなことないですよ」
魔王四天王サイトー「といっても、四天王1人だけなんですけどね」
月「四天王をお一人でやられてるんですか?」
魔王四天王サイトー「そうなんです 人を雇う余裕があまりないんです」
魔王四天王サイトー「私の前には ちゃんと4人いたらしいんですが みなさん辞められてしまって」
月「良かった 亡くなったわけではないんですね」
魔王四天王サイトー「はい、みなさん 今は隠居生活を送ってます」
月「理由は何です?」
魔王四天王サイトー「以前、勇者にボコられたらしくて」
魔王四天王サイトー「それで自信喪失したみたいです」
月「うわぁ、それは大変ですね」
魔王四天王サイトー「それで、私が 四天王の後継に選ばれたわけです」
月「凄いですね」
魔王四天王サイトー「そんなことないですよ」
魔王四天王サイトー「・・・・・・」
月「どうかしました?」
魔王四天王サイトー「私、悩んでるんです」
月「良ければお聞かせください」
えるる「ドリンクお持ちしました」
魔王四天王サイトー「このシュワシュワしたものは何ですか?」
月「ビールっていいます」
魔王四天王サイトー「飲んでみますね」
魔王四天王サイトー「・・・・・・」
魔王四天王サイトー「ぷは〜」
魔王四天王サイトー「おいしぃ〜」
えるる「酔っちゃった?」
魔王四天王サイトー「ねえねえ、聞いてくださいよ〜」
月「はい」
魔王四天王サイトー「魔王様ったら どんなにアピールしても 全部スルーするんです」
えるる「鈍感っちね」
魔王四天王サイトー「私が髪切ったり ネイル変えてみても無関心だし」
魔王四天王サイトー「きわどい服着ても イヤらしい視線の一つもしないんです」
月「それは良い上司さんのような気も」
魔王四天王サイトー「そんなんだから 奥さんに逃げられるんですよ」
えるる「魔王って奥さんに逃げられるんだ」
月「鬱憤が凄いですね」
魔王四天王サイトー「当たり前じゃないですか」
魔王四天王サイトー「飲み会の時も、酔ったふりをしたのに お持ち帰りせずに しっかり介抱してくれたし」
えるる「それ本当に魔王? まったく邪な(よこしま)気持ちないんだ」
魔王四天王サイトー「赤の他人の方に こんなお話ししてすみません」
月「いいんですよ」
月「もっとお話ししてください」
魔王四天王サイトー「なんていうオーラ」
魔王四天王サイトー「聖母様!?」
魔王四天王サイトー「じゃあ、この際だから もっと聞いてください!」
月「はい」
えるる「泣き上戸だったっち」
〇魔界
魔王「・・・・・・」
〇メイド喫茶
魔王四天王サイトー「ということがあったんですよ」
魔王四天王サイトー「魔王様酷くないですか!?」
月「それは、ひどいです」
えるる「ちょっと魔王さん見損なったっち」
月「女の子の気持ちも考えないで!」
魔王四天王サイトー「いつまで経っても 私のことを『お前』とか『おい』としか 呼ばないし!」
月「女の子に『お前』呼びなんて!」
えるる「パワハラっち!」
魔王四天王サイトー「ですよねー」
魔王四天王サイトー「ふううぅ」
魔王四天王サイトー「でも、いろいろ吐いたら スッキリしました」
魔王四天王サイトー「ありがとうございます」
魔王四天王サイトー「これで、また明日から頑張れそうです」
月「魔王さんとの関係が発展するように 祈ってますね」
魔王四天王サイトー「ありがとうございます」
魔王四天王サイトー「そのときは報告に来ますね」
「またのお越しをお待ちしています」
月「魔王さん界隈まで大変なんですね」
えるる「意外と苦労してるんだね」
〇闇の要塞
魔王四天王サイトー「でも、良かったぁ」
魔王四天王サイトー「悩みいっぱい聞いてもらって スッキリしたよ」
魔王四天王サイトー「・・・・・・でも」
魔王四天王サイトー「私、ここに何しに来たんだっけ?」
〇魔界
魔王「・・・・・・」
魔王「部下にはもっと優しくせんとな」
〇メイド喫茶
次回予告
持ち前の明るさで
魔王の手下を追い返した月たち
しかし、さらなる面倒な出来事が
彼女に襲いかかる
次回『対決! 石井対イシー!』
月「そういえば、何で異世界なのに 言葉が通じるんだろう?」
月「次回も、もえもえてん!」
魔王様とその組織のポンコツ具合が…ꉂ🤣
フレンさんの心配をよそに、酔っ払って延々とガールズトークを続けるサイトーさんが可愛すぎますね🥰 恋心と愚痴をさんざん聞かされた魔王様、サイトーさんと次にどんな顔して会うのでしょうかね…🤔
魔王様すっごい紳士😆😆😆
でも普段はパワハラ気質なところがあってはダメですね☺️
威厳はなくなりますが……
しかし魔王軍の戦力は大丈夫なのかな😰😰😰
かなりガタガタそうだけど(。ŏ﹏ŏ)