コンカフェ嬢の流儀1.5〜異世界から、もえもえてん〜

ぽんたろう

第5話『対決! 石井対イシー!』(脚本)

コンカフェ嬢の流儀1.5〜異世界から、もえもえてん〜

ぽんたろう

今すぐ読む

コンカフェ嬢の流儀1.5〜異世界から、もえもえてん〜
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇メイド喫茶
月「今日もたくさんご主人様が 来てくれたら嬉しいなぁ」
マイマイ「そうだね」
モンスター石井「やあ、久しぶり」
月「おかえりなさいませ 石井さん」
マイマイ「おかえりなさいませ」
モンスター石井「最近、お店が大変らしいね」
月「そうなんですよ」
モンスター石井「困ったことがあったら何でも言ってね」
モンスター石井「相談に乗るからさ」
月「ありがとうございます」
マイマイ(下心が少し見え隠れしてるよ)
モンスター石井「今日もみんなにキャスドリ入れちゃおうかな」
月「やったあああ」
マイマイ「ありがとうございます」

〇闇の要塞
成金貴族イシー「今日は特に何もないが ふれてんに来てしまった」
成金貴族イシー「まあ、金ならあるしな」

〇メイド喫茶
モンスター石井「最近、どこのコンカフェもダメだね」
モンスター石井「節操というものがない 服の露出ばかり目立って実に品がないよ」
月「どこのお店も大変ですからね」
成金貴族イシー「やあ、今日もやってきたよ」
成金貴族イシー「1番高いお酒を頼む」
月「イシーさん おかえりなさいませ」
モンスター石井「何言ってるんですか イシーじゃなくて僕は石井ですよ」
成金貴族イシー「私の名前に似た偽者か?」
「ん!?」
モンスター石井「なんだ、このいけすかない顔のやつは」
成金貴族イシー「見ているだけで嫌悪感を抱く顔は何だ!」
月「・・・・・・」
月「お二人ともそっくりですよ」
「そんなわけない」
月「ほら、息もぴったり」
モンスター石井「なんだ、あんたは 僕の方がふれてん歴長いぞ」
成金貴族イシー「愚かな! 使った金額こそ正義」
モンスター石井「月さん、どちらの客の方が偉いと思う?」
モンスター石井「もちろん、常連だよね?」
成金貴族イシー「いや、太客と決まっているよね?」
月「どちらも大事なご主人様です」
月「新規さんだろうと 常連さんだろうと 太客さんだろうと」
月「関係ありません」
モンスター石井「月さんならそう答えるに決まっていた 愚問だった」
成金貴族イシー「100点満点の答えだ」
  ※変な質問をして
  キャストを困らせるのはやめましょう
モンスター石井「今のは月さんに、してやられたが あんたとの勝負は終わってない」
成金貴族イシー「こちらのセリフだ」
月「ありゃあ・・・・・・」
月「2人とも喧嘩はやめてください」
モンスター石井「月さんはそこで見守っといてほしい」
成金貴族イシー「こいつとは勝負をつけないといけない」
モンスター石井「いいだろう」
成金貴族イシー「負けた方が今後ふれてんの出入りを 禁止するということでどうだ?」
モンスター石井「受けてたとう」
月「あわわわわ」
成金貴族イシー「では、決闘だ」
モンスター石井「いいだろう」
月「2人とも喧嘩はやめてください」
モンスター石井「僕のいとこの友達がプロボクサーだ」
成金貴族イシー「ほほう プロボクサーというのは知らんが 私の知人の親友が騎士をやっている」
ルティエル「ここで殴り合いをなさった場合 即刻2人とも永久出禁とさせていただきます」
「・・・・・・」
モンスター石井「暴力はいけないな」
成金貴族イシー「確かに。暴力は平和的ではないな」
ルティエル「よろしい」
モンスター石井「では、平和的に話し合いで決着をつけよう」
成金貴族イシー「討論というやつか、実に紳士的ではないか」
月「なら、安心ですね」
成金貴族イシー「この店にあるだけのボトルを キャストにあげてくれ!」
月「あれれーー?」
モンスター石井「ずるいぞ! 貴様! さっき、関係ないと言われたはずだ!」
成金貴族イシー「何を言っている これは好きでやっているだけだ」
マイマイ「多分収入マウント取りたいだけだ」
モンスター石井「ならば、こっちはチェキだ! フィルム全部!」
成金貴族イシー「チェキとは何だ!?」
モンスター石井「あんたのような異世界人には分かるまい コンカフェの文化だ」
成金貴族イシー「こいつぅぅぅ」
マイマイ「多分知識マウント取りたいだけだ」
ルティエル「ご主人様方 他のご主人様方の迷惑になりますので 無闇なご注文はおやめください」
「はい」
ルティエル「よろしい」
モンスター石井「しかし、どう決着つければいいんだ」
月「そんな喧嘩や決闘みたいな怖いことより もっと楽しい話しましょ」
モンスター石井「例えば?」
月「恋バナとかどうです?」
「・・・・・・」
月「ん? あれ?」
マイマイ「あー、やっちゃったぁ」
マイマイ「このタイプの人たちには タブーな話なんだよね」

〇教室の教壇
成金貴族イシー「ここは何だ?」
成金貴族イシー「あれは、石井ではないか」
成金貴族イシー「これは石井の記憶?」
女子生徒「石井くん、急に呼び出してごめんね」
モンスター石井「いえ、気にせずに 一体何の用でしょうか」
成金貴族イシー(これは、まさか告白というやつか?)
女子生徒「私ね、石井くんのことが好きなの」
モンスター石井「ええっ!?」
成金貴族イシー「石井のやつ、あんな顔してモテたのか」
女子生徒「私と付き合ってください」
モンスター石井「あ、えっと、、、」
女子生徒「ダメかな?」
モンスター石井「あ、いえ!」
モンスター石井「僕で良ければ、よろしくお願いします」
成金貴族イシー「悔しくなんかないぞ」
女子生徒「嬉しい」
モンスター石井「僕もです」
女子生徒「・・・・・・」
モンスター石井「どうしました?」
女子生徒「なーんてね!」
女子生徒「本当に『好き』って言うと思った?」
女子生徒「ざーんねんでした!」
女子生徒「罰ゲームでーす」
モンスター石井「えっ、そんな、、、」
女子生徒「ハハハハハハ ウけるぅぅ」
女子生徒「じゃあね」
女子生徒「マジめっちゃキモ」
モンスター石井「くそ!」
モンスター石井「ちくしょーーーー」
成金貴族イシー「石井よ・・・・・・」

〇桜の見える丘
モンスター石井「ここは、なんだ?」
成金貴族イシー「どうだい、綺麗だろ?」
平民の娘「本当ね」
モンスター石井「これは、イシーの記憶?」
成金貴族イシー「この景色を君に見せたかったんだ」
平民の娘「本当? 嬉しい!」
平民の娘「で、そのいつものアレは?」
成金貴族イシー「いつもの?」
平民の娘「プのつくもの」
成金貴族イシー「あー、プレゼントか」
成金貴族イシー「僕としたことが失礼したよ」
成金貴族イシー「馬車から取ってくる」
平民の娘「ちっ、シケてやがる」
平民の娘「ったくよ、おめえの魅力は金しかねえだろ」
ゲスイやつ「ハニー」
平民の娘「あんた、隠れてなさいよ」
ゲスイやつ「仕方ないだろ ハニーのことが心配だったんだからさ」
モンスター石井「こいつらぁぁ」
平民の娘「大丈夫よ、私はあなたのものよ ダーリン」
成金貴族イシー「これは何だい? この男は!?」
ゲスイやつ「やっべ! 逃げろ!」
平民の娘「私の旦那よ 文句あんの?」
成金貴族イシー「君、独身だって言ってたじゃないか」
平民の娘「ばーか 騙されてるんじゃないわよ」
平民の娘「あんたの金が目当てよ」
平民の娘「じゃないと、あんたみたいな イマイチな男と付き合うわけないじゃない」
平民の娘「あーあ、計画狂っちゃった」
平民の娘「ばーか」
成金貴族イシー「なんでなんだよ!」
成金貴族イシー「俺が何したって言うんだよ」
モンスター石井「イシー、、、あんたも僕と同じ」

〇メイド喫茶
月「何で、2人とも泣いているんですか!?」
モンスター石井「イシーさん」
成金貴族イシー「石井くん」
モンスター石井「僕はあなたを誤解していた」
成金貴族イシー「私もだ、今日の非礼を詫びさせてくれ」
モンスター石井「こちらこそ」
月「この間に何があったの?」
モンスター石井「僕たちは仲間だったんですね」
成金貴族イシー「そうだ」
モンスター石井「今日のことは水に流しましょう」
成金貴族イシー「ああ」
モンスター石井「2人で仲良く、ふれてんを盛り上げましょう」
成金貴族イシー「ああ! それは素晴らしいな!」
月「ん? ん? ん?」
「ハハハハ」
月「まあ、いいか」
月「みんな、仲良しが1番です」
月「でも、2人は何を見たんだろ?」

〇広い厨房
  一方、その頃、キッチンでは・・・・・・
ルティエル「妖精さんの本名は何て言うの?」
妖精さん(本物)「『妖精』です」
ルティエル「えっ?」
フレン「妖精族なのに、親が適当すぎて 『妖精』って名前になったんです」
ルティエル「えええ!?」
  どうでもいい妖精の新事実に
  ルティエルさんは驚愕し
  石井たちのことは、どうでも良くなっていた

〇メイド喫茶
  次回予告
  よく分からない内に
  迷惑客2人が和解し、困惑する月
  まあ、結果オーライだから良しとして
  また変な客が来店する!
  次回『臆病勇者来店!』
月「今回は何もしていませんが 終わりよければ全て良しです」
月「次回も、もえもえてん!」
月「恋バナはしばらく禁止にします」

次のエピソード:第6話『臆病勇者来店』

コメント

  • 「石井対イシー」って、この展開、最高すぎますꉂ🤣
    “同族嫌悪” から “同病相憐む“ へと至る迷惑な2人、心の痛みを共有することで和解するステキ展開のはずですが、ふと「これって迷惑客の厄介さが2倍、いや2乗では🤔」と思ってしまったのは内緒です✨

ページTOPへ