朝起きたら2人に分身していた話

わっぺん君

読切(脚本)

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〇女の子の一人部屋

〇女の子の一人部屋
ゆな「ふぁ〜。眠くなってきたな〜」
ゆな「明日はこうすけ君とお祭りか〜。楽しみだな〜」
ゆな(もしかしたらあんなことやこんなことまで.....)
ゆな「よし、明日に備えて今日はもう寝よう!」

〇女の子の一人部屋
  翌朝──

〇女の子の一人部屋
ゆな「「「ふぁ〜よく寝た。約束は12時からだし、そろそろ起きるかぁ」」」

〇女の子の一人部屋
ゆな「「「.....って、え?」」」

〇女の子の一人部屋

〇女の子の一人部屋
ゆな「・・・」
ゆな「・・・」
「「「えええええええええええ!! 」」」

〇女の子の一人部屋
ゆな「な、なにこれ!?あなたは誰!?」
ゆな「わ、私はゆな!あなたは!?」
ゆな「わ、私もゆなだよ!」
ゆな「いや、ゆなは私だよ!」
ゆな「ち、違うよ!私だよ!」
ゆな「・・・」
ゆな「・・・」
ゆな「と、とりあえず落ち着こっか...」
ゆな「そ、そうだね...」
ゆな「私たち、寝てる間に2人に分身しちゃったみたいだね...」
ゆな「どうやらそうみたいだね....」
ゆな「どうしよう...」
ゆな「分からない....」
ゆな「....」
ゆな「とりあえず、歯磨こっか」
ゆな「うん....」
  ──
ゆな「で、これからどうする?とりあえず朝ごはんは2人分作って食べればいっか」
ゆな「そうだね。学校のこととか他のことはまた考えよう」
ゆな(とりあえず今はこうすけ君とのお祭りに行こう)
ゆな(お祭り楽しみだな〜)
ゆな(あれ....ちょっと待って...?)
ゆな(そういえばこれって....)
(1人しかお祭りに行けない...!?)
ゆな「あ、あのさ....」
ゆな「な、なに....?」
ゆな「今日のお祭りだけどさ...」
ゆな「う、うん...」
ゆな「2人でいくとまずいからさ。私が行こうと思うんだけど、いいかな?」
ゆな「い、いやいいよ〜。今日暑いしさ!私が行くよ〜」
ゆな「・・・」
ゆな「・・・」
ゆな「で、でもこうすけ君は私と行きたいんじゃないかな〜」
ゆな「そ、そんなことないと思うよ〜。私と行きたいと思うよ〜」
ゆな「・・・」
ゆな「・・・」
ゆな「ちょ、ちょっとあんた本当に行くつもり...?」
ゆな「あ、あんたこそやめてよ...。私が行くんだから...!」
ゆな「今日お祭りに行くのは私!」
ゆな「私だよ!」
ゆな「だいたいなんなのよあんた!私と同じ顔して!気持ちわるい!」
ゆな「あ、あなたこそ!私の真似しないでよ!この偽物!」
ゆな「偽物はそっちでしょ!それに朝も思ったけど、あんた口の匂いひどいよ!そんなんじゃこうすけ君に会わせられないよ!」
ゆな「そ、そんなの寝起きだったんだから仕方ないじゃん!あんただって人のこと言えないからね!もう一回歯磨きしてきたら!?」
ゆな「な、なにおう〜」
ゆな「ぐぬぬ....」
ゆな「ぐぬぬ....」
ゆな「な、なんかこれ不毛な争いだね...」
ゆな「そうだね...。自分同士で争うのはやめようか...」
ゆな「でも、どうしよう...お祭り」
ゆな「うーん、途中で交代するとか?」
ゆな「でも、花火のときとかこうすけ君と一緒にいたいよね...」
ゆな「うん...そうだね...」
ゆな「こうなったらこうすけ君に事情を話して2人で行く?」
ゆな「たしかに...。もうそのほうがいいのかもしれない。驚かれるだろうけど」
(大丈夫だろうか)

〇神社の出店
  結果──

〇神社の出店
ゆな「ちょ、ちょっとあんた!こうすけ君にくっ付きすぎじゃない?」
ゆな「あ、あんたこそくっ付きすぎ!もっと離れてよ!」
ゆな「こうすけ君!私と一緒に射的しに行こ〜」
ゆな「だめだよ!こうすけ君は私と型抜きするんだよ!」
ゆな「ーーーー!」
ゆな「ーーー!」
こうすけ「か、勘弁してくれ──!」

コメント

  • 分身と一緒にお祭りに行った事で、こうすけ君大困惑。
    まさに虻蜂取らずですね。

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