7話 助ける方法(脚本)
〇殺人現場
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「遠火・・・!」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「あいつらが呼び出した場所にお前がいるってことは・・・もう知られちまったみたいだな」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「遠火、本当にお前が父さんに薬を渡してたのか・・・!」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「・・・そうだ」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「そんな・・・ど、どうしてお前が・・・!」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「お前の店の裏でギラを使ってた時、親父さんに見られてな。止められて抵抗して・・・ギラを注射器でうったんだ」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「な、なんでそんなこと・・・」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「必死だったんだよ! まさかお前の親父に見られるとは・・・!」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「それでも・・・どうして父さんにギラを渡し続けたんだ・・・!」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「・・・・・・お前に知られたくなかったからだ!」
遠喜 王 エンキ オウ「ギラで甲斐の父親を操っていたと言うことか?」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「・・・・・・!」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「その声、まさか王か?」
遠喜 王 エンキ オウ「ぼくが誰かなんてどうでもいい。質問に答えろ」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「・・・・・・殺すつもりはなかったんだ。でも・・・ギラを使用できない時の苦しみは知ってる」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「苦しんでる親父さんを見ると・・・つい渡してしまって・・・」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「ついって・・・! 父さんはそれで死んだんだぞ・・・!」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「悪かった・・・後悔してるよ」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「・・・・・・っ、そんなの、許せるわけ・・・!」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「・・・でもお前もわかるだろ? ギラを使用してると、なにもかもが喜びに代わって、ゾクゾクするんだ」
遠喜 王 エンキ オウ「正気じゃない。すでに人格崩壊を起こしているな」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「遠火・・・」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「憐れんだ目で俺を見るんじゃねえよ!! お前だってギラを使ってるだろうが!!」
遠喜 王 エンキ オウ「・・・!? そうなのか!?」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「でも抵抗できた・・・!」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「ほら、前欲しがってだだろ、やるよ」
遠火は俺の目の前に錠剤を突き出してくる。
その甘い匂いで脳が反応するように、その錠剤から目が離せなくなった。
俺はそれをはたき落とした
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「ハッ! お前がそっちに行くってんなら止めねえよ。その代わり俺には今後一切関わるな!」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「遠火、お前だって勝てるはずだ!」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「うるせえ! お前に何が分かる!」
遠喜 王 エンキ オウ「甲斐、ギラは依存性の高い薬だ。この男はもう自分ではどうにもできない」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「なら無理やりにでも止めてやる・・・!」
遠喜 王 エンキ オウ「落ち着け、冷静になれ」
王が真剣な顔で告げる。俺はその優しい声で落ち着きを取り戻した。
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「ありがとな、王・・・」
遠喜 王 エンキ オウ「安心しろ。きみのことはぼくが守る」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「・・・! お前なんかが甲斐を守れるわけねえだろ!!」
俺と王が話していると、遠火が怒りだし、俺に向かって拳を振り上げる。
遠喜 王 エンキ オウ「・・・!」
王が反応し、遠火の拳を受け止める。
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「チッ・・・俺のところに来い、甲斐!」
遠喜 王 エンキ オウ「行くな、甲斐」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「お前と一緒に行く。だから王には手を出すな」
遠喜 王 エンキ オウ「甲斐・・・!」
〇ビルの裏通り
俺は遠火に連れられて、別の路地裏へ移動してきた。
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「遠火、お前を助けたいんだ、俺はどうしたらいい!」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「・・・! 黙ってろ!」
遠火の腕が迫って、思わず目をぎゅっと瞑る。
しかし痛みが与えられることはなかった。
俺は遠火に抱きしめられていた。遠火のぬくもりと、香水の匂いに包み込まれる。
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「もう俺には関わるな」
その声は枯れているように思えた。
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「そんなことできない」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「・・・!」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「・・・・・・」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「・・・・・・」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「遠火、関わってほしくないならどうして離してくれないんだ」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「・・・・・・!」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「父さんのことやギラのことを黙ってたのだって、罪の意識があったからだろ?」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「関わるななんて言わないでくれ。俺が助けてやる。絶対に、だから・・・」
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「ごめんな甲斐・・・」
お腹に痛みが走り、遠火に殴られたのだと気が付いた。
〇ビルの裏通り
痛みに悶え、地面に膝をつく。
弥里屋 遠火 ヤリヤ トオカ「俺には関わるな。それがお前のためなんだ」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「待て・・・遠火!」
遠火の背中が遠のいていく。
〇黒
徐々に意識が薄れ、俺は地面に倒れた。
〇ビルの裏通り
目が覚めると、遠火の姿はなく、もうすっかり夜になっていた。
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ「・・・・・・遠火」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ(遠火を助けたい。どうすれば・・・)
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ(そうだ、あの神父。ギラで実験していたり、ギラの作り方に関係があったり・・・ギラと何か関係がありそうだった)
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ(もしもギラに詳しいのなら、遠火を助ける方法を知っているかもしれない)
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ(DOAの主催者が早朝の公園に行けば何か情報が得られるかもしれないと言っていた)
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ(明日の早朝、公園に行ってみよう)
〇黒
次の日
〇養護施設の庭
早朝の公園
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ (静かだな・・・ 本当に情報が得られるのか?)
ベンチにいた鳩の群れが飛び立って、その中から突然男が姿を現した。
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ 「うわああああああ!」
朴 蘭龍 バク ランリュウ「んんんん・・・しまった 二度寝しちまってた・・・ん?」
目をこすりながら、男が見上げてくる。
その顔は・・・
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ 「あの時の神父・・・!」
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ (情報と言うより、本人そのものなんだけど・・・)
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ (この男にはあの胡散臭い建物に行けば会える。早起きして損した・・・)
錦織 甲斐 ニシキオリ カイ 「どうしてお前がここにいるんだ?」
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