相合傘に託した俺の気持ち

ルーデンス

第二話 俺様ミカエルとサキュバスな魔女(脚本)

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〇小劇場の舞台
  舞台稽古を見てくれとの若葉の要請で渋々おれは舞台稽古に立ち会う事となった
薗田幸太郎(トホホ・・・若葉のお陰で日和に告れなかった)
若葉「ようやく来たわね」
薗田幸太郎「和服かよ・・・サキュパスな魔女って西洋物だろうが」
若葉「それもそうね・・・脱ぐわ和服」
  その言葉が消えないうちに若葉が和服を脱ぎ始めた
薗田幸太郎「チョット待て、俺の目の前で着替えるな」
若葉「幼馴染で昔から見てるじゃん、お互いの裸」
薗田幸太郎(俺がHな目で見てるなんて絶対バレたくないし)
薗田幸太郎「成長してんだろお互い・・・それに幼馴染だってガード緩すぎ」
  和服を脱ぐとジャージ姿の若菜が現れた
若葉「残念でした」
薗田幸太郎(チェッ、中にジャージを着てたのか期待してたのに)
薗田幸太郎「ウルサイ、若菜の裸なんて俺は興味ねぇぞ」
若葉「へぇ、じゃぁここは?」
  若菜はそう言うなり俺の下半身を指さしてニヤリと笑った
薗田幸太郎「こ、これはだなぁ」
若葉「まぁ、幸太郎も大人になったと言う事で」
若葉「あっ、そうだまだ役者がこないから相手役になってね幸太郎」
薗田幸太郎「おれはセリフなんて知らないぞ」
若葉「大丈夫、サキュバスの私に犯される役だから」
薗田幸太郎(て、ことは、俺は裸になって若菜が俺に跨って・・・い、いかん、いかん何妄想してんだ俺は)
薗田幸太郎「チョット待て、日和が来るから日和にやらせよう」
若葉「何ビビってんのよ。ただ私が喋ってるだけで何もしないでいいのよ」
薗田幸太郎(そうなのか、何か期待してしまって損したような)
薗田幸太郎「わ、わかった。立っているだけだな」
若葉「これ、幸太郎の小道具だから」
薗田幸太郎「手錠をどうするんだ」
  若菜は手錠を幸太郎にかけた
若葉「いいわ、様になってる」
薗田幸太郎「今度は何だ」
若葉「見ての通りチェーンソー」
  そう言うと若菜はチェーンソー片手に手錠を嵌めた幸太郎に近づいてきた
薗田幸太郎(SMの話とは聞いてないぞ)
薗田幸太郎「あ、危ないだろ」
若葉(ウフフ、日和の胸より私の方が)
薗田幸太郎(あれ何だこの柔らかい感触は?・・・若葉って巨乳?)
薗田幸太郎(まさか若菜の奴、俺を興奮させてチェーンソーで俺の・・・を切り取るつもりじゃぁ)
若葉(何で平然としてるのよ! 私の胸当たってるでしょうが)
若葉(まったく、この私がここまでしてやってるのに何の反応も示さないなんて、許せないわ)
  若菜はチェーンソーを置き、幸太郎の首に手を廻した
薗田幸太郎「な、何するんだよー近けぇ」
若葉「ハグはHではない挨拶よ」
  若菜の甘い香りが幸太郎の鼻腔をくすぐった
若葉「大きくなったでしょ」
薗田幸太郎「そんなハグで俺様は大きくなりっこないぜ」
若葉「私の身長のことなんだけどな」
薗田幸太郎「ウォー、そ、そうだな」
若葉「胸もね・・・あの頃より大きくなったでしょ私の胸」
薗田幸太郎(イカン、また下半身が・・・日和の事を考えて鎮めよう)
薗田幸太郎「そ、そうだな大人に成長した。良かったなお互い交際する相手が出来て」
若葉「誰の事を考えてるの?」
薗田幸太郎「誰だっていいだろ芝居だから」
若葉「ダメ、その女より私の事を考えて芝居でも」
薗田幸太郎「だったら、離れろよ。非常識だぞその近さ」
若葉「だって、芝居だもの」
若葉「幸太郎は私より日和が好きなの?」
薗田幸太郎「どうして、若菜に教えなきゃいけねぇんだ」
若葉「まぁいいわ。それより幸太郎もいっちょ前に髪に整髪料をつけるになったのね」
薗田幸太郎「悪いかよ」
若葉「ウウン、見違えちゃった。いい匂い、柑橘系。昔はぼさぼさだったのに」
薗田幸太郎「うるせぇ!からかってんのか?」
若葉「悪くないわ柑橘系。柑橘系だと「思い人」も振り向いてくれるわよ」
薗田幸太郎「そ、そっかなぁ」
若葉(何照れてんのよ幸太郎)
若葉「それで幸太郎のの思い人って、どんな女性?」
薗田幸太郎「可愛くて、優しくいつまでもお喋りして飽きない・・・」
若葉「そう、それじゃぁその人だと思ってね私の事」
  突然、若菜は幸太郎に覆いかぶさりキスしてきた
薗田幸太郎「ウグッ・・・や、やめろ」
佐藤日和「遅くなりまして、委員長」
佐藤日和「えっ、幸太郎」
薗田幸太郎「違うんだ、芝居なんだ」
佐藤日和「幸太郎のバカ、知らない」
薗田幸太郎「日和、待ってくれ・・・」
若葉「ほっときなさいよ、それより私と付き合う未来を考えて」
薗田幸太郎「それは100%ない」
若葉「100%振り向かせてやる。絶対」

次のエピソード:第三話 告って貰うって大変

コメント

  • やはりラブコメは三角関係に限りますね!!
    こじれるほど面白い、期待が高まりますね😄

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