十一話 お化け屋敷のハイト(脚本)
〇駅前広場
雷戸 啓「すっかり夏休みになってしまいました」
雷戸 啓「今日は俺と力二、朱人と舞依さんと恵ちゃんで八街で一番大きな遊園地、「八街パーランド」に行く事になりました」
雷戸 啓「ということで現地集合レツゴー!!」
〇遊園地の広場
梅景 朱人「これで五人全員集まったな」
雷戸 啓「最初どこいこうか」
白井 舞衣「わたしお化け屋敷行きたーい!」
梅景 朱人「げ・・・」
雷戸 啓「そうだね、お化け屋敷行くか」
摩小 恵「私お化け屋敷ムリ・・・」
北村 力二「俺も・・・」
雷戸 啓「そうか・・・」
摩小 恵「じゃあ私たちで外で待ってる?」
北村 力二「そうする・・・?せっかくみんなで来たからみんなでまわりたいと思ってたんだけど」
摩小 恵「まあお化け屋敷行ってる間だけでしょ」
摩小 恵「私食べたいものあるから待ってる間そこいこ」
北村 力二「いいね~」
雷戸 啓「じゃあそうするか」
梅景 朱人「え、俺お化け屋敷行くなんて言ってな・・・」
雷戸 啓「行こうぜ」
〇お化け屋敷
梅景 朱人「やっぱ帰らんか・・・」
白井 舞衣「なんでここまで来て帰るのよ」
雷戸 啓「なんか天気悪くなって来ちゃったな・・・」
梅景 朱人「な」
???「ねぇねぇ知ってる?ここ仕掛けのお化けだけじゃなくて本物も出てくるらしいよ・・・」
???「あ、それ聞いた!なんかここで行方不明になる人もいるらしいよ・・・」
???「キャー怖っ」
梅景 朱人「お、おいなんか言ってるぞやばいってやっぱり」
雷戸 啓「大丈夫噂が一人歩きしてるだけだろ」
白井 舞衣「そうよ、男のくせに私よりビビらないでよね」
梅景 朱人「はひ」
〇荒れたホテルの一室
謎の一室に男がふんぞり返り座っている
???「この気配・・・またいい獲物が入ってくるな」
〇廃ビル
雷戸 啓「中は思ったより広いんだな」
梅景 朱人「おい・・・やっぱこぇぇよ」
白井 舞衣「・・・」
梅景 朱人「絶対あの曲がり角からなんか出てくるぜ・・・」
白井 舞衣「ねぇ、この扉って全部ちゃんと開くやつかな?」
雷戸 啓「ただの装飾じゃない?」
舞衣はドアノブに手をのばす
ガチャ
白井 舞衣「あ、開く」
ギィィィィと音をたてながらドアが開いた
梅景 朱人「おい?まさか中入らないよな」
白井 舞衣「ダイジョブダイジョブなんもないって(笑)」
そう言って舞衣は中に入っていった
梅景 朱人「・・・」
二人が廊下から舞衣が部屋を進むのを見ている
ギィィィィ
梅景 朱人「あ」
ドアがゆっくり閉じている、
梅景 朱人「え、大丈夫か」
雷戸 啓「普通に空いたら勝手に閉まるようになってるだけだよ」
雷戸 啓「俺ん家そうだし」
梅景 朱人「そうだよな・・・」
ガチャン
梅景 朱人「・・・」
雷戸 啓「・・・」
梅景 朱人「・・・」
雷戸 啓「・・・」
梅景 朱人「・・・?」
梅景 朱人「ちょっと遅くないか?」
雷戸 啓「たしかし」
朱人が舞衣が入っていったドアを開ける
梅景 朱人「!?」
梅景 朱人「いなくなっているッ!?!?!?!?!?」
雷戸 啓「え」
梅景 朱人「おい、これは『何か』おかしいぞ!!」
ガチャ
〇洋館の一室
梅景 朱人(ドアが勝手に閉まった!?)
梅景 朱人「やっぱり、これは、何かおかしいぞォ!!」
ガチャ
朱人がドアを開けて廊下側に出る
〇怪しい部屋
梅景 朱人「啓、なんだかヤバいことに・・・!!」
梅景 朱人「!?」
梅景 朱人「いない・・・?」
梅景 朱人「俺は確かに今入ってきたドアからここに入ってきたんだぞ」
梅景 朱人「なんだこれは・・・これは・・・このお化け屋敷・・・」
梅景 朱人「人が消えるとか言ってたな・・・」
梅景 朱人「まさか・・・これがその原因か!?」
梅景 朱人「恐らくこれは・・・」
梅景 朱人「悪意を持った攻撃!!このお化け屋敷には俺や啓以外に「ハイト」が潜んでいる!!!!」
〇荒れたホテルの一室
???「まずは分断に成功か・・・」
???「ハイトのパワーをこの私の『オープンヘッドズ』で吸収してやろう」
???「そうすればさらに強力な力を手に入れることができる・・・」