最終話(脚本)
〇荒廃した教会
オープナー 「・・・あれ? どうして・・・止めを刺さないの・・・?」
アン 「何をやっているんですか!? 〈イビル〉を討伐するのが私達の役目でしょう!?」
ケイ「・・・〈イビル〉は倒したよ。 オープナーに付けられた〈イビル〉の証は破壊したからね」
ケイ「でも僕にはオープナーは殺せない。 もう〈イビル〉じゃないから・・・」
オープナー 「貴方・・・本気で言ってるの?」
ケイ「そうだよ。 僕は・・・例え〈イビル〉でも改心出来るなら助けるから」
ケイ「ただこの後どうしたいかは君に任せるよ。 僕達の所に来るなら仲間として受け入れるけどね」
オープナー 「・・・」
オープナー 「・・・私は自分を見つけようと思うわ。 いつまでも居ない人間に執着していても仕方ないしね」
アン「分かりました。 今後こちらに攻撃しないなら我々は貴方を見逃します」
アン「ケイさん、私はマスターにこの事を報告しなければいけないので先に拠点に帰還しますね」
オープナー 「・・・貴方、ケイって名前だったのね。 最後に名前を知れて良かったわ」
オープナー 「別れる前に渡しておきたい物があるの。 これを受け取ってくれるかしら?」
オープナー 「かつての人間が私に遺した物よ。 もう私には必要ないし、遠慮しないで受け取って頂戴」
ケイ「ありがとうオープナー。 大事にするね」
オープナー 「渡す物も渡したし、もう行くわ。 ・・・悪い人間には気を付けてね、ケイ」
ケイ「ホッ、何とか取り返しがつかなくなる前に説得出来て良かったよ」
ケイ「もし少し遅れてたらオープナーを殺すしか無かったから本当に良かった・・・」
ケイ「さて僕もそろそろ拠点に帰ろう。 色々みんなに話さなきゃいけないからね」
〇一人部屋
ケイとブラックの部屋
ブラック「なるほど、そんな事があったんだな」
ブラック「しかし意外だな。 〈イビル〉にも改心出来る奴がいるとは・・・」
ケイ「・・・多分僕がオープナーの過去を知って救いたいと思ったから、結果的に助けられたんだ」
ケイ「もし何も知らなかったら、僕はあのままオープナーを殺してたと思うよ」
ブラック「・・・まぁ、今は勝利を喜ぼう。 異変の解決が平穏に終われたのはこれが初めてだからな」
ケイ「そうだねブラック。 このブローチも貰ったし、せっかくだからゆっくり眺めてみようかな」
ブラック「ふむ、見慣れない宝石だな。 どれどれ・・・」
ブラック「これは・・・異世界の宝石だな。 ドリミアでは見た事の無い成分がある」
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「ユメノゲントウ2」を読む前に前作を履修しようと思い、ようやく読了しました。
アンを操っていた黒幕のオープナーを倒さずに見逃したケイ。優しいですね。
ブラックが遣いを通して剣を託したり、ラストで管理人が連絡したりと謎が多いですね……。
続編も読みます。
完結おめでとうございます! 一気読みさせて頂きました。
ロボットとファンタジーが合わさった独特な世界観に引き込まれました。人間VSロボットでないのも魅力的ですね^^
ブラックや管理人さんの含みのある言葉……次のシリーズ以降でどう明らかになっていくのか楽しみです。
また、私の描いたロボットもラストバトルで使って頂き、感無量です! バトルシーンも迫力がありストーリー以外の部分でも楽しめました^^
完結おめでとうございまーす!
まだまだ仕掛けがありそうで、次も期待しています!