オーラオラクル

黙々倫敦(もくもくろんろん)

十話 先生が来る!(脚本)

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〇荒れた倉庫
雷戸 啓「ぐ・・・」
雷戸 啓(なんだかわからないが舞依さん、すごいパワーであいつをぶっ飛ばしてくれた!!)
雷戸 啓「がっ・・・力二・・・」
  啓は地面を這い、力二のところに近づいた
北村 力二「・・・」
北村 力二「わぁぁぁ!?」
雷戸 啓「!?」
雷戸 啓「力二・・・お前大丈夫か・・・?」
北村 力二「ここは・・・?確か一緒に下校してて・・・」
雷戸 啓「・・・」

〇教室
雷戸 啓「・・・」
  あれ以降、特に力二に変化はなかった
  おそらくなにか超能力を得ることはなかったのだろう
  あそこにいたことをなんとかごまかせたが
  もしかしたら力二が俺たちの力に気づくことも時間の問題なのかもしれない
雷戸 啓(それにあいつが・・・なんで力二を狙ったのかもわかってないしな・・・)

〇教室
  次の日
北村 力二「おい啓、また全校集会遅れて起こられるぞ」
雷戸 啓「あ、うん」

〇体育館の中
雷戸 啓(そういえば今日の全校集会急に決まったけどどうしたんだろう)
厚田 守男「はい、静にー」
厚田 守男「今日は校長先生と教頭先生が不在なので、私が司会努めさせていただきたいと思う」
厚田 守男「皆さんあと一週間で夏休みに入りますが・・・」
厚田 守男「その前に夏休み明けからこの学校で新しく仕事をすることになった先生を紹介したいと思う」
厚田 守男「ではどうぞ」
華月 仁一「どうも、皆さんはじめまして。華月仁一と言います」
華月 仁一「夏休み明けからの勤務の予定でしたが、一足先にこちらの学校に来させていただきました」
華月 仁一「これからよろしくお願いします」
雷戸 啓「ふーん・・・」

〇教室
厚田 守男「はいじゃあ今日はこれで終わりたいと思います」
「起立、気をつけ、礼」
雷戸 啓「さよならー」
  啓は部活がないので帰りの支度をする
  そこに誰かが教室を訪ねてくる
華月 仁一「あ、啓くんっている?」
雷戸 啓「はい。なんですか?」
華月 仁一「ちょっと放課後集まってほしいんだけど」
雷戸 啓「え?はい・・・」

〇教室
「入りまーす」
  ガラガラガラと戸をあけて入る
雷戸 啓「どうしたんですか?」
華月 仁一「単刀直入に聞くぜ」
華月 仁一「お前、「ハイト」だな」
雷戸 啓「はい?」
雷戸 啓「俺の名前は啓です。ハイト?じゃないですよ」
華月 仁一「・・・」
華月 仁一「なるほど、知らないってわけか」
華月 仁一「だったらこうしたほうが早いな」
  ボッ
雷戸 啓「!?」
  仁一が手から炎を出した
雷戸 啓「それは・・・まさか」
華月 仁一「お前もあの金属を取り込んだんだろ! どこで手に入れたかは知らねぇけどな!」
華月 仁一「あれを取り込んで生き残ったものは超能力を得ることになる!そいつをうちでは「ハイト」って呼んでるんだぜ!」
華月 仁一「こいつは俺のハイト、「フルアクセル」」
華月 仁一「能力は腕から下で炎を出せる、それだけだ」
華月 仁一「てめぇも出せ、こんな場所でもてめぇならハイトなのは一発でわかる」
雷戸 啓「俺は・・・」
雷戸 啓「ちょい待ち?」
雷戸 啓「そもそもあんた誰なんだ?」
雷戸 啓「いきなりでビックリしたが俺からしたら素性も知らないやつだよな」
華月 仁一「俺は鷹那須コーポレーションに呼ばれてしぶしぶここにきた、華月仁一だ」
華月 仁一「目的はこの学校への潜入調査、」
雷戸 啓「潜入調査?」
華月 仁一「ああ、この学校・・・というより来てみてわかったがこの街自体がなんやらとてつもない雰囲気を醸し出している」
華月 仁一「そんなかでも特にこの学校はデケェオーラが醸し出されててめぇのような油断してオーラ漏らしてるやつしか探知出来なかった」
華月 仁一「ってとこだ、俺はお前を信用して言ってるぜ」
雷戸 啓「は?信用?」
華月 仁一「てめぇみたいに油断も隙もあるやつが悪巧みするとは考えにくいからな」
華月 仁一「てことだ、さあお前のハイトを教えてもらおうか」
雷戸 啓「油断してるってのはなんかムカつくけど・・・」
雷戸 啓「まあいいか、俺のは手から静電気出す能力だ」
華月 仁一「・・・名前は?」
雷戸 啓「名前?うーん・・・そういや梅景に一回つけてもらったけど・・・なんだっけ?」
華月 仁一「ないなら俺がつけてやろうか?」
華月 仁一「静電気ねぇ・・・」
華月 仁一「「シードル」でいこう」
雷戸 啓「はあ」
雷戸 啓「なんかかわいい名前ですね・・・」
華月 仁一「別にいいだろ」
華月 仁一「それより気になるのは梅景ってやつだ」
華月 仁一「そいつもハイトなのか」
雷戸 啓「そうだよ」
華月 仁一「・・・」
華月 仁一「そいつも呼んできてくれるか?」
雷戸 啓「あ、いいっすよ」

〇教室
  という流れで、たまたま学校休んでた恵以外の俺と朱人が名前をつけられることになった
華月 仁一「・・・」
華月 仁一「なんだその中二病みたいな名前は」
梅景 朱人「はぁ!?」
雷戸 啓(言っちゃった・・・)
華月 仁一「サーフウィップでいいか?」
梅景 朱人「お、なかなか良い名前じゃん」
雷戸 啓(納得した!?)
華月 仁一「よし、お前も信用するぜ、バカっぽいからな」
梅景 朱人「はぁ!?」
梅景 朱人「誰がバカだto!」
華月 仁一「まあ、落ち着きな」
華月 仁一「まあ、お前たちに何かしてもらうってことはほとんどないだろうが・・・」
華月 仁一「この学校で他にハイトを見つけたりおかしなやつを見つけたら教えてくれ」
華月 仁一「とりあえず他言無用だ」
雷戸 啓「おっけーす」
梅景 朱人「うん」

次のエピソード:十一話 お化け屋敷のハイト

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