〇開けた交差点
「おーい！」
先輩「おぉ！れん！ どうした？ こんな所で」
れん「ちょっと買い物しに来てたんだ」
先輩「そうか。 買い物には便利だよな、ここは」
れん「そうだよね。 私の街よりこっちのが良いよ」
れん「ところで・・・・・・例の後輩ちゃんとは最近どうなの？」
先輩「どうって？」
れん「どこか一緒に出掛けたとか・・・・・・」
先輩「えーっと、どうだろ・・・・・・。 出掛けたとかじゃないけど、この前はお昼一緒に食べたな」
れん「一緒にお昼!?」
先輩「う、うん。 まぁ、学食だけどな」
れん「あぁ、学食ね。 でも、一緒にお昼かぁ・・・・・・ やりやがるな、後輩」
先輩「やりやがる??」
れん「いやいやいや!! 後輩女子とお昼なんてやるなーと思って！」
先輩「想像してる様な良いもんじゃないよ！」
れん「どうでも良いんだよ！そんな事!! 一緒にお昼食ってんじゃねーか!!!」
先輩「えっ!?!?!?」
れん「・・・・・・って言う意見もあるかもしれないしね♪」
先輩「お、おぅ。 そうだな」
れん「ちなみにお昼一緒しただけ？ 他に何かあるとか？」
先輩「う～ん・・・・・・。 あ、その後輩の妹と一緒に帰ったりしたかなぁ」
れん「妹!? 妹って言ったか!? 妹がいるなんて聞いてないぞ!!」
先輩「えっ??? ・・・・・・ごめん、言ってなかったね」
れん「そっか、後輩ちゃんには妹がいるのか」
先輩「そうなんだよ。 そういえば、妹の方とも買い物に行った事があるかな」
れん「なんだと!? 妹もか!? 姉妹そろってやってくれるな！」
先輩「ど、どうした？」
れん「うん？ 何が？」
先輩「何がって、さっきからちょくちょくキャラが崩壊してるけど」
れん「気のせいだよ」
先輩「でも・・・・・・」
れん「気のせいだよ」
先輩「そうだな！ 気のせいだった!!」
れん「ところで、この前会った時に今度どこか遊びに行こうって言ってたの覚えてる？」
先輩「覚えてるよ」
れん「じゃあ、来週どこか行かない？」
先輩「来週？ 良いよ」
れん「本当!? 良かった！」
れん「じゃあ、どこ行くかだね。 旅行は親にダメって言われたんだよね・・・・・・」
先輩「旅行って・・・・・・あれ本気だったんだ」
れん「旅行がダメなら、家にお泊まりはギリ大丈夫か・・・・・・」
先輩「お泊まり!?」
れん「いや、家にお泊まりと見せ掛けて旅行もありか・・・・・・」
先輩「なし！なし!!」
れん「あっ！ ごめん。考えないといけない事が出来たから、また連絡するね！」
先輩「・・・・・・うん」
「じゃあねー」
先輩「・・・・・・今日の事は忘れよう」