〇殺風景な部屋
プレイヤーキャラクター「俺はこんなとこで負けてなんかいられない！帰る場所があるからなぁ!!」
駆り立てる恐怖「グォォォォォ!!!!」
　　［パンチ（80）+マーシャル（58）
　　　成功（64）+成功（21）
　　ダメージ２d３+１d４→７
　　　駆り立てる恐怖　HP７→０］
駆り立てる恐怖「グギャァァァ!!!!」
プレイヤーキャラクター「よっしゃー！ちょうど７点入った！」
「「化け物はその場に倒れ込み、その後ぴくりとも動かなくなりました」
「駆り立てる恐怖撃破成功、シナリオクリアです！おめでとうございます！」」
プレイヤーキャラクター「ありがとうございました、くっそ楽しかったです！またクトゥルフやりましょうね！」
「そうですね、また機会があればシナリオ回しますよ」
プレイヤーキャラクター「おいらはもう眠いんで落ちますね、明日は大学があるので」
「okです、お疲れ様でしたおやすみー」
プレイヤーキャラクター「うぃーす。おやすみー」

〇男の子の一人部屋
　　Discordの通話を終了し、俺はベッドに寝っ転がった。
？？？「今日は久しぶりにクトゥルフtrpgをやってシナリオもクリアして結構いい感じで終われたしよかったー」
？？？「明日も大学の講義中に探索者考えるか・・・ 自分をモデルにするなんか良いよな？」
？？？「前シナリオ回した時にバタートースさんが自分をモデルにしたキャラ持ってきてたよな、俺も今から作るか？」
？？？「いや、やめとこう明日は１限あるしもう寝よ」

〇渋谷駅前
　　翌日。
　　講義が終わり、大学で考えたキャラをキャラシメーカーにぶち込まんと俺は意気揚々とキャンパスを飛び出して帰路に着く。
「そこの君ー、少しお時間いいですか？」
　　道路側で声をかけられ、俺は振り向いてそちらの方へと進むと１人の女性がこちらに手を振っている。
　　その容姿はクトゥルフアニメで出てきそうなニャルにそっくりだった。
？？？「なんです、街頭インタビューですか？」
？？？「まあ、そんな感じです。ところで君、クトゥルフtrpgは好きかい？」
？？？「一応、少しばかり齧っているぐらいですけど」
？？？「なるほど・・・・・・」
？？？「なるほど、では、好きな神格は？」
？？？「ニャルラトホテプ・・・かな？ あの狂人っていうんですかね？そういった雰囲気的なものが好きで」
？？？「なるほどなるほど、ご協力ありがとうございます」
？？？「では本題に移るとしますか」
？？？「クトゥルフtrpgの世界に入って自分も探索者として冒険してみたいですか？」
？？？「まあ、できればやってみたいとは思ってますかね」
？？？「わっかりましたー！」
　　そう言って女性は指を鳴らすと、辺り一面の空間が揺らぎ、元に戻る。
　　辺りを見渡すと人や自動車はぴたりと静止している。
　　そして女性の方へと目を向き直すと女性の体はミルミルとその姿を変えてゆく、黒い体へと。
　　クトゥルフ神話において旧支配者の一柱にして、外なる神に使役されるメッセンジャー。
　　ニャルラトホテプそのものに。
？？？「あ・・・あの・・・もしかして・・・」」
ニャルラトホテプ「そう、あのニャルラトホテプだよ」
ニャルラトホテプ「君、探索者になりたいって言ってたよね。 僕の気まぐれで君の願いを叶えてあげようかなと」
？？？「あの、姿をニャル子に戻してください リアルSAN値削られそうなので」
ニャルラトホテプ「ああ、良いよ。でもあの格好僕は好みじゃないから」
　　そう言って、黒を基調とした美青年へとニャルラトホテプの体が変化してゆく。
ニャル子「これで良いかい？」
？？？「ええ、バッチリ」
ニャル子「君リアルにPOW高い人だね 普通の人が見たら発狂もんなのによく冷静でいられるよね」
？？？「いや、憧れというか大好きな神格が目の前にいてちょっと興奮してるだけです」