第14話 男のプライド(脚本)
〇ボクシングジムのリング
緋奈子「どうしたの?」
緋奈子「ボコボコにするんじゃなかったっけ?」
くっくそぉぉぉ
男の俺が、女に
負けるだとぉ!
そんなの許せん!
緋奈子「あれあれ?」
緋奈子「焦ってるねぇ!」
緋奈子「もしかして、女には負けないとでも思った?」
DV野郎「くっ!」
緋奈子「言っておくけど!」
緋奈子「女は弱くないからね!」
緋奈子「女子舐めんなよ!」
DV野郎「くぅぅ!」
朱莉「よく言った!緋奈子さん!」
朱莉「相手の指はボロボロだよ!」
朱莉「一気に決めちゃえ!」
緋奈子「朱莉さん!」
緋奈子「見ていてください!」
朱莉「楽しみが始まりそうだな」
ちっちきしょぉぉぉ!
DV野郎「こうなったら!」
DV野郎「奥の手だ!」
緋奈子「えっ?まさか?」
DV野郎「逃げてやる!!」
緋奈子「ちょっと!それって反則よ!」
リングから飛び降りて
ドアの先まで
全力で
全力で
逃げ切ってやる
DV野郎「くっくっそぉぉぉ!」
DV野郎「扉が開かねぇぇ!!」
朱莉「逃げられないように小細工したんだ!」
朱莉「それとお客さま」
朱莉「決闘中ですよ?」
朱莉「ルールはどちらかが倒れるまででしたよね」
朱莉「そんなに負けるのが怖いですか?」
DV野郎「んなこと!」
くそぉ!
くそぉ!
女にだけは
アイツだけには
朱莉「はっきり言うね!」
朱莉「男のくせに女々しいことしてんじゃねぇ!」
DV野郎「くそぉぉぉ!!」
絶対に逃さないから!
リングに上がりなさい!
ぐぉぉぉぉ
このままだと
女に
負けるぅぅ
緋奈子「早く上がりなさい!」
DV野郎「ちっ!!」
朱莉「1つ言い忘れたけど!」
朱莉「決闘の内容はしっかり録画しているから!」
朱莉「緋奈子さんの勇姿を伝えるためにね!」
なっなんだと、、、
それだけは
それだけは
辞めてくれぇぇ
朱莉「どうしたの暗い顔して?」
緋奈子「逃げようとしたところも映りましたよ!」
DV野郎「たったのむ」
DV野郎「それだけは勘弁してくれぇぇ!」
やだ笑
絶対にあんただけは許さないから!
くそぉぉぉ
緋奈子「試合に勝てばいいじゃん!」
緋奈子「男の本気見せてよね!」
うがぁぁぁぁぁぁぁ
DV野郎「こうなったら死に物狂いで潰してやる」
DV野郎「俺の本気はまだまだだからな!!」
緋奈子「そうこなくっちゃ!」
ちきしょう!
指が指が
痛てぇぇぇ
相手もかなり消耗しているはず
最後はカッコよくやっつけよう!
緋奈子「よぉぉぉし!」
次回いよいよ緋奈子の鉄槌が下される!
最新話まで一気読みしました。
逃げる事も許されず満身創痍なDV男。ざまぁ。
決着の時を楽しみにしてます。