龍馬とお龍と時々キツネ🦊

わからん

読んでおくれやす〜(脚本)

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〇橋の上
  子供の頃──
  いつも
  熱を出す度に決まって同じ夢を見ていた──
  両親が警察に連行され孤児になった私が
  大きな橋の上で1人シクシク泣いてる夢だ
  だが今思うとこの夢は──

〇温泉街
  あの女(ひと)の人生そのものじゃないだろうか
  1865年京、伏見寺田屋──
坂本龍馬「あゝまた1人捕まった・・・」
お龍「・・・」
お龍「今日は多いですね」
お龍(まあ、私は貴方さえ無事なら良いんですが)
お龍「〰️ところでこの割烹着は色気が無いですね」
お龍「せっかく目の前に貴方がいるのに💧」
お龍「いややわー」
坂本龍馬「お龍」
坂本龍馬「おまんはモテすぎるき、そんくらい地味な格好でええ」
坂本龍馬「それに今のご時世目立っちゃいかん」
「居たぞーッ」
「坂本龍馬!!️」
坂本龍馬「ぎょ、新撰組!️」
坂本龍馬「くれぐれも悪い男に引っかかりなやー」
坂本龍馬「ほいたら!️」
「待てーッ」
お龍「消えた・・・」
お龍「安政5年(1858年)安政の大獄で父が投獄 された私は龍馬さんの口利きで伏見寺田屋の養女兼女中として働いていました」
お龍「裕福な医師だった家は没落してしまい妹が人攫いに売り飛ばされたり家財道具を親戚に売られたりと私達一家は大変な目に会いました」
お龍「そこを助けてくれたのが龍馬さんでした」
お龍「とにかく彼は忙しい人で」
お龍「国家の為に日々尽力する一方」
お龍「お尋ね者として反幕府勢力として狩られる側でもありました」
お龍(逃げ足は速かったw)

〇温泉街

〇宿泊旅館
  そして
  昼は寝てる事が多く、
  夜になるとどこかに消えて行く人でした──
お龍(どこかの西の砂漠にいる伝説の生き物みたい)
お龍(じゃなくて)
お龍(千里行って千里戻る)
お龍(汗血馬)
  この頃まだハムスター発見されてませんw

〇古いアパートの居間
  でも仕事が暇な時は2人で遊んだりしました
お龍「四条の水炊き屋「鳥彌三」(高いw)に行ったり」
お龍「夜は私が月琴を弾いたり──」
お龍「〜🎶」
お龍「〜🎶」

〇日本家屋の階段
  〜🎶

〇畳敷きの大広間
  ガラッ
お登勢「御用改めであるゾ」
  あ、女将💦
お登勢「・・・」
お登勢「ウチも混ぜてー❣️」
お登勢「伏見の酒持って来たわー」

〇畳敷きの大広間
お龍「アハハハ・・・」
お登勢「ソレソレ」

〇温泉街
お登勢「龍ちゃん・・・」
お龍「はい・・・」
お登勢「駆け落ちでもしますか・・・」
お龍「・・・」
お龍「そのセリフ!️龍馬さんから聞きたかったな!️」
お龍「私そんな趣味無いし──」
お登勢「アホな事言わないの」
お登勢「坂本さんの話や」
お登勢「あの人このまま京に居たのでは ホンマに殺されてしまうで」
お登勢「ウチには見えたんや・・・」
お登勢「あの人が血の海に横たわる姿を──」
お龍「・・・」
お龍「それは最初から分かっていました・・・」

〇草原
  自己保身などで生きる人では決して無い──
  けれど今更それを言って何になるのでしょう
お龍「この世界から貴方1人を切りぬいてどこかに違う場所に持って行けたら──」
「──出来ますよ?」
お龍「え、誰!?️」
伏見の狐「わたしです」
伏見の狐「伏見稲荷の狐です」
伏見の狐(別ver.)「ちな、こういう姿にもなれますよ」
伏見の狐「ちな、仏教で言う天部」
伏見の狐「私とて神の端くれ この日本をアヘン塗れになった清国のように欧米列強の手にみすみす落とすわけには──」
お龍「通報──」
伏見の狐「オイ(19世紀w)」
お龍「きゃーHENTAI❣️」
お龍「信じないわよ」
伏見の狐「意固地やね」
伏見の狐「この最高位の狐が助けるゆーてんのに聞けやコラ💢」
「おーいお龍」
坂本龍馬「今誰と喋ってたんだ?」
お龍「それがね、聞いてよ」
お龍「頭にこーんな狐耳付けた変な子・・・」
「居ない!️!️」
坂本龍馬「可哀想なおりょう、俺が忙し過ぎて 構ってやれなかったから、寂し過ぎて ついに気が狂ったがか・・・」
坂本龍馬「俺も男だ!️」
伏見の狐「今だ!️」
  おこんこんフラッシュ

〇草原
お龍「え、あの・・・」
坂本龍馬「俺と一緒になっておーせ」
お龍「(気が狂っとる↑)」
  残り寿命のあまり無い人でした──
  でも
お龍「はい・・・」
  これで良かったのかも知れない──
伏見の狐「なっ❣️」
  この日8月1日、周囲の皆の見守る中
  龍馬とお龍は仮祝言をあげた──

〇宇宙空間
  翌1866年、1月23日深夜3時──
  幕府方の捕り手総勢30人以上が寺田屋を取り囲んだ
  お龍、1階の風呂で異変を察知、
  そのまま階段を駆け上がり、2階にいた龍馬に危険を知らせる
お龍「ハアっ」
お龍「龍馬逃げて」
坂本龍馬「何」
お龍「幕府の捕り手が」
お龍「きゃ」
  ここからがまた凄かった
坂本龍馬「うっ・・・」
  まだ明けきらぬ夜道を友藩の薩摩藩邸までおよそ4キロ激走して龍馬さんのピンチを知らせ
お龍「安心して下さい、着てますよ」
お龍(昔は浴衣も下着扱いだったから///)
お龍「ちな、龍馬さんの逃走通路確保の為に私が持ち上げた石臼や桶か何やかやを、次の日動かそうとしたらビクともしませんでした!️」
(フ、フ、フ・・・)
伏見の狐(見たか・・・)
お龍「不思議やわ・・・」

〇屋敷の門
  ともあれ両手親指に深手を負いながらも
  間一髪助かった龍馬さんは西郷さんと共に危険な京を離れ薩摩で傷を癒す事になりました
伏見の狐「ここん!️」
伏見の狐「ほっほっほー、どうじゃえなー、」
伏見の狐「わらわの実力は──」
伏見の狐「愛しの彼を安全な場所に連れ出す事が出来たじゃろー」
伏見の狐「我々人外の者とて国難の時には人間に力を貸すのじゃよ──」
伏見の狐「うほん!️」
お龍「偶然よ!️あなたの力じゃないわ!️龍馬さんが助かったのは薩摩藩のおかげだし・・・」
「ふふんっいつまでそうやって強がっていられるかな?」
「ぽん!️」
お龍(‥ぽん?)
お龍(それタヌキ・・・)

〇山並み
  霧島山頂
お龍「着いた❣️」
  出たなー!️特級呪物!!️
坂本龍馬「ヒィヒィ、やっと着いたぜよ」
お龍「見て見てここんとこ変な顔付いてるー」
坂本龍馬「まっこと、おかしな天狗ぜよ」
お龍「と、言うわけで、龍馬さん、ここで恒例の・・・」
  やめれ
坂本龍馬「え、何!?️」
お龍「天の逆鉾、引っこ抜く!️」
  変な慣例作らないように!️
坂本龍馬「ぎゃああ、おま、嘘やろやめとーせ」
  ‥と、最初は彼も断ったのですが!️
坂本龍馬「俺も男だ!️」
  段々ノリノリに💧
  ちな、当時の逆鉾には今ある上部の3本の突起が無かったそうです!️
「せーのっ」
  あーあ、やっちまったよ
  それにしてもこの方々知らなかったのだろうか、天の逆鉾を引っこ抜いた者には凄まじい呪いや祟りがあると言う事を──💧
  続くか!?️
  −完−

コメント

  • 月琴演奏が素敵でした!!
    龍馬とお龍さんの新婚旅行はいいですね!
    薩摩藩邸まで4kmも走るのはすごいと思います。
    あの2人に狐が味方していたとは…
    やはり歴史を変える人は、不思議な力が働いていたのかなと思いました🥲

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