HIMAHAN-Z(ヒマハンズ)

君乃世界

エピソード23(脚本)

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〇訓練場

〇訓練場内
  大勢の候補生たちがプランクをしている。
  候補生たちは我慢できず、次々と体制を崩していく。
チャド「ううう。ダメです。もう限界です」
ギャロップ「気合い入れろチャド! 男だろ」
チャド「そんなこと言いましても、身体がもう・・・」
チャド「ケイトさん、なんでそんな平気そうなんですか?」
ケイト「僕は得意なんだこういうの」
ギャロップ「嘘つけ。そんなほっそい腕のくせに。 お前なんかズルしてるだろ」
ケイト「ふふ。どうかな」
ギャロップ「なっ」
ギャロップ「どう見ても卑怯な手使ってんじゃねーか。 男なら正々堂々と──」
教官「お前たち! 喋ってると不合格にするぞ」
ギャロップ「くっそ。負けてられるか」
チャド「あ、あ、もうだめです」
  その場で崩れるチャド。
教官「512番、不合格!」
ギャロップ「くー、馬鹿野郎が」

〇訓練場内
  ケイトとギャロップはプランクを続けている。
教官「やめ」
ギャロップ「ぐあー」
  その場に崩れるギャロップ。
  ケイトは軽々と立ち上がる。
チャド「2人ともお疲れ様です」
ギャロップ「お疲れ様ですじゃねーよ」
  バシッ
  チャドを殴るギャロップ。
チャド「いた」
ケイト「チャド、落ちちゃったね」
チャド「すみません。こういうの、本当に苦手でして」
チャド「それにしても、クリスさんも人が悪いですよ」
チャド「こんなテストがあるなら先に教えておいてくれればいいのに」
ギャロップ「人のせいにしてんじゃねーよ」
  バシッ
チャド「いた」
ギャロップ「お前はまた一から鍛え直しだ」
チャド「ひー」
教官「合格者は筆記テストに移る。 訓練所の中に入れ!」
チャド「筆記テストですって。 ギャロップさん、大丈夫ですか?」
ギャロップ「大丈夫に決まってんだろ」
  バシッ
チャド「いた」

〇合否発表の掲示板
  張り紙の前には人だかりができている。
ケイト「あ、あった」
チャド「やりましたねケイトさん」
チャド「ギャロップさんは?」
ギャロップ「・・・・・・」
チャド「えっとギャロップさんの番号は510番ですから・・・」
チャド「あれ? ない。おかしいですね」
  バシッ
チャド「いた」
チャド「え、まさか・・・」
ギャロップ「うおー。どうなってんだこの試験は!」
ギャロップ「GHはこの俺様を受け入れないつもりか!」
教官「おい。そこの男。静かにしろ!」
ギャロップ「うるせー。GHなんて糞くらえだ!」
教官「あいつを取り押さえろ」
  ギャロップが教官達に取り押さえられる。
チャド「はあ。どうしたものですかね。 私もギャロップさんも落ちてしまいました」
ケイト「僕一人で平気だよ」
チャド「でも、私達はケイトさんを護衛しなければならないのに」
???「チャド」
チャド「ビ、ビリー・・・さん?」
ビリー「やっぱりそうか。はっは」
ビリー「お前生きてたのか。 って、死なないゲームだもんな。 はっはっは」
チャド「え、ええ。お久しぶりです」
ビリー「いやあ、まさかこんなところで会うとはな。お前は全然変わらないな」
チャド「・・・はい。 ビリーさんは、ずいぶんと・・・」
ビリー「ああ、これか?」
ビリー「大したことねえ。 当たり前のことをしたまでよ」
ビリー「だが、今はハンス総帥の側近だぜ。 このキュービアは俺の管轄だ」
ケイト「えっと」
チャド「ああ、すみません」
チャド「彼はビリーさん。 私が昔、ここに住んでいた時の・・・」
ケイト「?」
ビリー「親友だ」
ビリー「な? チャド」
チャド「え、あ、はい」
ビリー「おう、ビリーだ」
  ケイトに手を差し伸べる。
チャド「彼は友達の」
ケイト「ケイトです」

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