エピソード7 project “codeS”(脚本)
〇諜報機関
M.A.M.O.機関・第3資料室
ヒルトー「君だったか・・・手短にお願いしたい。今手と頭を8:2の割合で忙しいんだ」
シルクレット「・・・・・・少し時間が空いたので」
しかめっ面で答える彼女にふんと鼻を鳴らす。
ヒルトー「作戦まであと86時間もあるね」
ヒルトー「用件は、聞くだけだが」
シルクレット「オプションの追加を──」
ヒルトー「”却下”、その提案にはこう返させてもらおうかな」
シルクレット「どうして!?」
シルクレット「私が未完成だからですか!?不安要素が起こるから!?」
ヒルトー「・・・・・・」
ヒルトー「君は我々(M.A.M.O.機関)の”得”になる事だけに忠実にしていれば良い。余計な事はするな、話は以上だ。出てってくれ」
シルクレット「・・・・・・っ!!」
ヒルトー「そんなに慕いがたくないのか?我々のバックアップがなければ生きていけない君が?」
シルクレット「・・・・・・失礼しました」
ヒルトー「・・・・・・また”調整”か」
ヒルトー「・・・・・・私だ、・・・・・・うん。うん・・・」
ヒルトー「それは────本当なのかい!?”アレ”の残骸、確保に成功!?」
ヒルトー「うん、うん・・・・・・わかった。丁重に扱ってくれ」
〇武器庫
武器保管庫に常設されたワークベンチが置かれいる。
グリーンの作業シートがテーブル一面に敷かれ、工具が収納されたぼろぼろの木棚。手元を照らすための間接照明。
今現在、インパルスがそれを使用中であった。
インパルス「・・・・・・」
インパルス「・・・・・・っうし」
「失礼します」
ブレノア「待って、待って下さい!!」
インパルス「誰だ?徐属は?」
ブレノア「情報管理部所属、F型バイオノイドのブレノアです!!だから撃たないで下さい!!」
インパルス「・・・悪い。昔頭をぶん殴られた事が有ったからまたかと」
インパルス「んで、情報管理部が何の用だ?」
ブレノア「作戦オペレーターを任されました」
インパルス「なるほど・・・・・・13時間過ぎた辺りで対面してもいいと思うが?」
ブレノア「その時間には諸事情が挟まっておりまして」
ブレノア「ですが”御二方”の後方で支援を任されましたので」
インパルス「・・・・・・」
インパルス「お前は、作戦中どう支援するんだ?ドローンか?」
ブレノア「スキャニング機能を搭載したドローンの情報を伝達、作戦の進行を円滑かつスムーズに進めるよう尽力します」
インパルス(以前はわらわらと出てきて、その後狙撃を食らったからな・・・・・・)
インパルス(オペレーター・・・いるかいないか答えるなら欲しいが)
インパルス「わかった。作戦中はドローンで空中からスキャンしてルートを割り出してくれるなら歓迎だ」
ブレノア「ありがとうございます」
インパルス「それと、作戦中まれに通信暗号を変えて繋ぐ。同じ暗号だと正体不明な敵(UNKNOWN)に探知されてスナイプされるからな」
ブレノア「わかりました」
ブレノア「では、今から暗号コード作りましょうか?」
インパルス「いや早えよ」
〇荒廃した街
作戦実行まであと5分
インパルス「送迎ご苦労だ」
ロッソ「良いって、良いって」
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