秋の家族旅行(その2)(脚本)
〇旅館の和室
家族旅行2日目。
「おはよう」
「おはよう」
江川勝「そろそろ朝ごはんが来るよ」
江川和樹「もう着替え終わったし、ちゃんと食べないとね」
江川和美「そうね」
女将「お待たせしました。朝食でございます」
「ありがとうございます」
女将「ごゆっくりどうぞ」
朝食を堪能する面々。
〇旅館の受付
朝食後、準備を済ませた面々は、牧場に出かけることにした。
江川勝「じゃあ部屋のカギをお願いします」
旅館のスタッフ「わかりました。お戻りはいつ頃でしょうか?」
江川勝「17時半ごろを予定してます」
〇温泉旅館
江川勝「牧場は、ここから10分先にある所にあるバス停から出てるバスで15分だ」
江川るり子「ちょっと歩くけど、今はちょうどいい気候でよかったわ」
江川和樹「バスの時間も調べてあるから大丈夫だね」
江川和美「そうね」
〇田舎のバス停
やがて面々はバス停に到着した。
江川勝「そろそろバスが来るぞ」
江川るり子「降りるバス停もちゃんと確認しないとね」
江川和美「そうね。帰りのバスの時間も調べておくのも忘れないようにしないとね」
江川和樹「17時半には旅館に戻ると受付の人には伝えてあるから、16時半ごろ牧場を出れば間に合うね」
やがて、面々はバスに乗り込んだ。
〇田舎駅の駐車場
やがてバスは、牧場の前に到着した。そしてここは入場門の前。
江川勝「ここで入場券を買っておこう」
江川るり子「大人4枚ね」
江川和美「最初は牧場体験に行きたいわ」
江川和樹「地図を見ていく場所を決めようよ」
入場券を買った一行は、受付でパンフレットをもらい、出発した。
〇牧場
「ようこそ。こちらの牧場では、乳しぼりや乗馬体験もできますよ」
江川勝「わかりました」
江川るり子「乗馬体験はどこでできますか?」
飼育係「あちらになります」
江川るり子「最初は乳しぼりを体験しましょう」
江川和樹「馬車にも乗れるらしいよ」
江川和美「そうらしいわね」
〇飼育場
一行はさっそく乳しぼりをすることに。
「では今から見本をお見せします」
飼育係は、手順を丁寧に説明した。
飼育員「ではさっそく実践してみましょう」
江川和美「わかりました」
江川和樹「やってみます」
江川るり子「二人ともやるじゃない!」
江川勝「後で搾りたての牛乳とか味わえるそうだよ」
江川和樹「きっとおいしいだろうなぁ」
〇おしゃれなレストラン
昼食の時間になった。一行は、搾りたての牛乳やソフトクリーム、クリームシチューを満喫した。
カフェのスタッフ「ごゆっくりどうぞ」
江川和美「チーズやヨーグルトもおいしいわ」
江川和樹「ソフトクリームもおいしいや」
江川るり子「午後は乗馬体験よ」
江川勝「乗馬なんて幼稚園以来になるね」
江川和樹「そうだね」
〇厩舎
乳しぼりを体験した面々は、さっそく厩舎に向かう。
厩舎のスタッフ「ここでは、様々な馬が暮らしているんですよ」
江川和樹「幼稚園時代、牧場でお仕事体験したの覚えてる?」
江川和美「覚えてるわ。兄さんが牛さんになめられてたのよね」
江川和樹「和美も馬糞踏んで泣いてたじゃないか」
江川和美「もう十分よ・・・」
厩舎のスタッフ「それではさっそく乗馬体験を始めましょう」
「わかりました」
〇原っぱ
江川和美「乗馬なんて幼稚園以来だわ」
江川和樹「僕もだよ」
江川るり子「子供の時、競馬場でキャラクターショーとか楽しんだの、覚えてる?」
江川勝「乗馬体験や馬車も乗ったしね」
江川和樹「覚えてるよ」
江川和美「ミニSLも楽しかったわ」
〇牧場
乗馬体験を楽しんだ一行は、ニワトリを見たりして楽しむことにした。
江川和樹「幼稚園や小学校の時、ウサギや鶏と友達になったのはいい思い出だよ」
江川和美「一緒に飼育係やったのよね」
江川勝「幼稚園の時も動物と遊んでたんだよね?」
江川るり子「今でも覚えてるわ」
江川和美「小学生になってからも、時々夏祭りで顔を出してたわ」
江川和樹「ハガキが来てたからね」
〇田舎駅の駐車場
夕方になった。
江川勝「いい一日になったね」
江川るり子「そうね。明日は美術館探訪よ」
江川和美「そうね」
江川和樹「早く旅館に戻ろうよ」
一行は旅館に向かうことに。
〇旅館の和室
旅館に戻った面々。
江川るり子「そろそろ夜ご飯ね」
江川勝「そうだね」
やがて夕食が運ばれた。
旅館のスタッフ「ごゆっくりどうぞ」
「ありがとうございます」
面々は夕食を味わった。
〇温泉旅館の卓球場
夕食後、二人は入浴を済ませ、卓球場で遊ぶことにした。
江川和樹「一瞬のスキを突いたぞ」
江川和美「ちょっと遅かったみたいね・・・」
構成員「久しぶりだね」
「あなたはこの前の!」
構成員「そうだ。我らは非番で泊まりに来ていた」
構成員「君たちは旅行かい?」
江川和美「両親と来ました」
構成員「我々は先日麻薬組織を壊滅し、ダークカンパニーと抗争をしてきた」
江川和美「ダークカンパニーを裏切って壊滅させるというわけですか?」
構成員「ああ。本性が明らかになり離反するきっかけになったんだ」
構成員「遠くないうちにまた君たちにも協力してもらうかもしれない」
「わかりました」
〇旅館の和室
江川るり子「もう寝た方がいいわね」
江川勝「そうだね」
江川和美「もう寝るわ」
江川和樹「おやすみなさい」
翌朝。
「おはよう」
江川和樹「おはよう。もう着替え終わったよ」
江川和美「私も準備できてるわ」
やがて朝食が運ばれたので、面々は朝食を味わった。
〇温泉旅館
江川勝「それじゃあ出発だ」
江川るり子「はぐれないでね」
江川和樹「ちゃんと離れないようにするよ」
江川和美「今日私たちが行く美術館ってバスとケーブルカーで行くんでしょ?」
江川勝「そうだよ。しかも美術館の近くには古いゲームセンターもあるらしい。昔のエレメカもいっぱいあるそうだ」
江川るり子「だから「遠くからマニアが集まる秘境の店」という異名があるの」
江川和美「楽しみね」
〇田舎駅の改札
一行はバスで駅に向かい、ケーブルカーで美術館に向かう。
江川勝「このケーブルカーの終点の駅近くに美術館がある。ちょっと歩くとゲームセンターだ」
江川るり子「ケーブルカー、そろそろ出発じゃない?」
江川勝「そうだね」
江川和美「早くいきましょう」
江川和樹「そうだね」
やがて、ケーブルカーは終着駅に着いた。
〇山奥の研究所
江川和樹「ここがその美術館だね」
江川和美「シックな美術館ね」
江川るり子「シックで素敵でしょ?昔ココでデートしたのよ」
江川勝「懐かしいなぁ」
一行は芸術鑑賞を楽しんだ。
〇おしゃれなレストラン
ここは美術館のレストラン。
江川勝「ランチセット、おいしいな」
江川るり子「デートの時の定番だったわね」
江川和美「すっごくおいしいわ」
江川和樹「この後はゲームセンターとか行くんでしょ?」
江川勝「そうだよ」
江川るり子「そこのゲームセンターには、あったかい食べ物を売る自販機もあるの」
江川和樹「珍しいね。僕らの街ではレアだけどね」
江川和美「ああいうタイプの自販機、いっぱいあるといいのにね」
江川るり子「そうよね。ああいう自販機はいっぱいあってもいいくらいよ」
昼食を味わう面々。
〇ゲームセンター
彼らが訪れたゲームセンターは、昔ながらのテーブルゲームやエレメカ、最新のゲームと様々なゲームがそろっていた。
江川和美「古くて新しいゲームもあるわね」
江川和樹「あ!この登山ゲーム覚えてる!」
さっそくトライする和樹。
江川和樹「どうにかうまくいったよ」
江川和美「この坊主捲りも覚えてるわ!」
江川和樹「小学校の時、一緒にやったの覚えてる!」
〇教室
小学校時代。
江川和樹(幼少期)「坊主だったよ・・・」
江川和美(幼少期)「次は私ね」
江川和美(幼少期)「わーい!姫だ!私のものになったわ!」
クラスメイト「次は僕だ。殿だ。普通に僕のだね」
クラスメイト「次は私!」
クラスメイト「坊主だったわ・・・」
〇ゲームセンター
江川和樹「今となっては懐かしいね」
江川和美「古文の授業でも百人一首やってるけど、漫画でわかるやつもあって助かるわ」
江川和樹「それならわかりやすくて覚えられるね」
〇ゲームセンター
そのころ。
江川勝「スペースインベーダーも懐かしいなぁ」
江川るり子「そういえばテレビでも、ゲームセンターに夢中になる高齢者もいるって言ってたわ」
江川勝「いつの時代もゲームセンターは憩いの場だ」
江川るり子「麻雀のゲーム、よく遊んでたわ」
〇ゲームセンター
江川和樹「それにしてもさっきのあのゾンビゲームの二人プレイ、すごかったよね」
江川和美「しかもノーコンティニューでクリアよ!」
ゲームセンターは、見ても遊んでも楽しい場所なのだ。
〇田舎駅の改札
江川勝「懐かしかったな」
江川るり子「スマートゲームも楽しかったわ」
江川和樹「メダルゲームも楽しかったよ!」
江川和美「自販機の温かい肉まん、おいしかったわ!」
江川和樹「焼きおにぎりもおいしかったな」
江川るり子「この後は旅館で夕食よ」
〇旅館の和室
その夜。
江川勝「結構うまいね」
江川るり子「すき焼きなんて久しぶりね」
江川和樹「しめは雑炊にもできるしね」
江川和美「明日の農園巡りも楽しみだわ!」
江川勝「いちご狩りとかもできるそうだよ」
江川るり子「そのためにも、早く寝ましょう」
秋の家族旅行も折り返し地点。気を引き締めていってほしい。次回へ続く!