3つの試練(脚本)
〇女の子の一人部屋
ルヴィア「暖かい...懐かしい気がする...」
エミシェル「ごきげんよう」
ルヴィア「あなたは...?」
エミシェル「ミエシェル...光を司る女神ですわ。ルヴァン、会えて嬉しいですわ」
ルヴィア「あなたは一体...」
エミシェル「聖域には試練を与える者がいますの。私はその一人光の女神で、あなたには希望を与えますわ」
ルヴィア「希望...?」
エミシェル「ええ...此処にいればずっと幸せに暮らせますの。何も辛い事なんてありませんわ...」
エミシェル「わたくしの可愛いお人形さんとしてわたくしがずっと愛してあげますの」
ルヴィア「どういうこと?」
エミシェル「可愛いわたくしには可愛いもの、綺麗なものが似合うでしょう。醜いものは要りませんわ」
エミシェル「わたくしの可愛いお人形さんを見せてあげますわ」
ルヴィア「っ...人...?」
エミシェル「ええ...生きてるみたいでしょう。わたくしが美しく着飾ってあげたの」
エミシェル「動いたり喋ったら可愛くないから...体が腐らないようにしてわたくしの家に置いてますわ」
エミシェル「ルヴァン...あなたも可愛い...美しいからわたくしのお人形さんにしてあげますわ」
ルヴィア「っ...いやっ...来ないで!」
エミシェル「大丈夫ですわ、少しチクッとするだけ...」
ルヴィア「っ...怖いっ...!」
ユンゲル「ミシェル様、イタズラはよくありませんよ」
エミシェル「ユンゲル...ルヴァンは可愛いからお人形さんにしてあげようと思っただけですわ」
エミシェル「わたくしの邪魔しますの?」
ユンゲル「今は試練を与えるのみです。殺すなと言われているでしょう」
エミシェル「むー、わたくしのものじゃないなら要らないわ」
ユンゲル「後で代わりのものを連れてきましょう」
エミシェル「白髪の銀の瞳の美少女がいいわ」
ユンゲル「や...あの方はやめた方が...」
エミシェル「つまらないですわね。ルヴァン...この先に行っていいですわ」
ルヴィア「え?」
エミシェル「わたくしはあなたと契約できませんの。この先はわたくしのように優しい方はいませんので、気を付けてくださいまし」
ルヴィア「うん...行ってくるね」
〇荒地
ルヴィア「一体どうなってるの...?今度は荒地に...」
バーザル「誰ガ来タカト思エバ雑魚ソウナ小娘カ」
ルヴィア「っ...貴方は...?」
バーザル「我ガ名ハバーザル。砂ノ魔神..オ前ノ力確カメサセテモラウ」
ルヴィア「え...きゃ!?」
ルヴィア「うっ...痛いっ...」
バーザル「雑魚...反撃シナイナラバ殺ス」
ルヴィア「いやっ...怖い...!助けて...」
バーザル「フハハハハ!怖ガレ!恐怖シ死ヌガヨイ! 潰シテヤルワ!!」
ルヴィア「うっ...痛い...っ」
バーザル「岩デ体ガ潰サレテ痛イ?苦シイ?特別二楽二シテヤロウ!」
バーザル「ドコカラ切リ落トソウカナ〜」
ルヴィア「父様...助け...」
バーザル「グワァアア!?」
ラザリナ「躾がなってないわね...その子は私が殺すから殺しちゃダメよ」
バーザル「ハ?ドウヤッテ侵入シタ!?」
ラザリナ「あら、私も血を司る悪魔として試練を与えに来たのよ」
バーザル「悪魔如キガ魔神デアル我二適ウワケアルマイ!」
ラザリナ「私神キラーなの。邪魔な女を殺す為に神殺しの技を身に付けたわ」
バーザル「ブハハハハ!我ハ殺セテモアノオ方ハ無理ダ!次元ガ違ウデアロウ!!」
ラザリナ「嘘に決まってるじゃない。さて、ルヴァンちゃんはどっちに殺されたい?」
ラザリナ「気色悪い魔神と美しきヴァンパイア...どちらがいいかしら?」
ルヴィア「死にたくない...っ...」
ラザリナ「じゃあ、どうするのかしら?その剣でも使う?」
ルヴィア「っ...戦うのは怖い...私には...」
ラザリナ「魔神も悪魔も助けなんかしないわ。人の苦しむ顔、絶望が大好きなの」
ラザリナ「でも...回復はしてあげる。元気な方が殺しがいがあるわ」
バーザル「勝手ナ事ヲ!」
ラザリナ「あら、悲鳴聴きながら殺す方が良くない?絶望した顔が見たいの」
ラザリナ「さて、そろそろおしまいね。可哀想ね、誰も助けに来ないのに」
ルヴィア「もう...ダメ...」
剣をとり立ちなさい。
水龍神の娘なら戦い、試練を乗り越えなさい
ルヴィア(誰...戦えない...)
弱音を吐かないで!
自分と向き合いなさい、あなたが死ねば悲しむ人がいるの!父様に会いたいなら立ち上がりなさい!
少しだけ力を貸してあげる...大丈夫よ、あなたはひとりじゃない...私がいるわ
ルヴィア「私...戦うわ!」
バーザル「ナ、ナンダ!凄イ魔力ヲ感ジル!?」
ラザリナ「殺意を感じるわね」
ルヴィア「フフフ・・・キャッハハハ!アナタ達は簡単に壊れないよね?私を楽しませてよ!」
ラザリナ「あら・・・力を解放して我がを失ってるわねぇ・・・ 後は任せたわ」
バーザル「オイ!マァイイ、殺スマデ!」
バーザル「喰ラエ!砂漠(バーザル)」
バーザル「グッ!何ダコノ力!?」
ルヴィア「同じ攻撃ばかりつまらな〜い。 もっと遊んでよぉ〜」
バーザル「クソッコウナレバ切リ落トス!」
ルヴィア「はぁ・・・つまらないな・・・もういいわ」
ルヴィア「バイバイ、つまらない魔神さん」
バーザル「ウワァアア!?」
ルヴィア「どうしよう・・・また私じゃ無くなった・・・このままじゃ私・・・」
ルヴィア「もっと殺したくて仕方ない!次はなんだろう、もっと私を楽しませてくれるかなぁ」
〇華やかな裏庭
ルヴィア「みーつけた♪次はあなたが遊んでくれるのぉ〜?」
ルシェナ「鴉みたいな羽・・・紅茶が不味くなるから何処か行ってくれないかしら」
ルヴィア「遊んでよぉ・・・あなたすごーく強いでしょう?簡単に壊れないでしょう」
ルヴィア「私を楽しませて死んでよぉ」
ルシェナ「やっぱり力が使えこなせないのね・・・折角解放してあげたのに、残念だわ」
ルヴィア「ルシェナさん・・・助けて・・・私・・・っ」
ルシェナ「あなたを助けて何の得があるの? 私は・・・あなたにいなくなってほしい・・・姿を見せないでほしい」
ルヴィア「どうして・・・私何かした・・・?」
ルシェナ「あなたの親は私から愛しい人を奪ったのよ」
ルシェナ「私が愛したあの人はあなたの母親の契約龍で・・・あなたの父親を封じる為に行ってしまったの」
ルヴィア「え・・・私の父様は父様だけ・・・」
ルシェナ「何も知らないのね・・・」
ルシェナ「ルヴィアン・・・終わりにしましょう。 今辛いのよね・・・私が終わらせてあげる」
ルヴィア「ルシェナさん!私まだ死にたくない・・・!」
ルシェナ「・・・さようなら、ルヴィアン」
ルシェナ「ルヴァン・・・どうか無事で・・・早く私を殺しに来て」
ルシェナはルヴィアンに与えた試練とは?
嘘に埋もれた真実が徐々に暴かれるのか。 ルヴィアンは無事に試練を乗り越えるのか・・・?