失われた日常(脚本)
〇先住民の村
ロミア「ルヴィアン・・・起きて」
ルヴィア「ん・・・あれ、私・・・」
ロミア「ビックリした・・・食べてる時にいきなり寝ちゃうから・・・」
ルヴィア「え、私は・・・」
ルヴィア「っ!?」
ルヴィア(痛い・・・心臓が握りつぶされそう・・・苦しい・・・っ)
ロミア「ルヴィアン!しっかりして!!」
ルヴィア「た、大丈夫・・・少し胸が痛かった・・・」
ロミア「無理しないで・・・ロミアに出来ることは言って」
ルヴィア「ロミアちゃん・・・」
ミルア「ルヴィアン、もうすぐお母さんが迎えに来るわ」
ルヴィア「え、母様・・・?父様は・・・?」
ミルア「何言ってるのよ、お父さんは昔からいなかったでしょう。お母さんといつも一緒じゃない」
ルヴィア「え・・・昨日は・・・」
ミルア「忘れっぽいのね。そろそろヴァルアも来るわね」
ヴェルア「ミルア、ロミア・・・ルヴァンもいたのだな」
ミルア「昨日泊まってたのよ・・・あら、ルシェナもいたのね」
ルヴィア「ルシェナさんっ・・・」
ルシェナ「あなたは・・・?」
ルヴィア「ルシェナさんならわかるでしょう。私・・・」
ヴェルア「やめないか。困惑してるであろう・・・ルシェナ、ルヴァンを知ってるか?」
ルシェナ「存じ上げませんわ。初対面で・・・どのなたかと勘違いしてるじゃないかしら?」
ルヴィア「そんな・・・だって・・・私は・・・っ」
ルシェナ「落ち着いて・・・記憶が混乱してるのよ・・・」
ルヴィア「だって・・・おかしい・・・」
ルシェナ「ルヴァンちゃん・・・」
ルシェナ「あなたが知ってる世界ではない・・・けど、あなたが望んだ世界よ。真実を見つけなさい」
ルヴィア「ルシェナさん・・・父様達は・・・?」
ヴェルア「ルヴァン!いくらお前でも可愛い妹を困らせるなら・・・」
ルシェナ「お兄様・・・怒らないで。ルヴァンちゃんも何か不安なんだと思うわ」
ヴェルア「ルシェナは優しいな・・・ルヴァンはいくら混乱してると言え気を付けてくれ」
ミルア「ヴァルアたらルシェナの事になるとダメね・・・」
ヴェルア「ミルアも特別だが...妹はまた別だ」
ミルア「もー妬いちゃうわよ」
ヴォルズ「お前達相変わらず騒がしいな」
ルヴィア「お父様...」
ヴォルズ「君は確かルヴァンだったか...?」
ルヴィア「え、父様、私を忘れたの?」
ヴォルズ「何を言ってる、私は君の父親ではない」
ルヴィア「嘘...嘘よ、私は...!」
ルシェナ「ヴォルズ様、彼女は混乱してるようですわ。落ち着くまで...傍にいてあげましょう」
ヴォルズ「ルシェナ、お前は優しすぎる...お前が言うなら傍にいよう。私はルシェナの傍にいてルシェナを守ろう」
ルシェナ「ヴォルズ様、ありがとうございます。貴方に守れて私は安心して過ごせますわ」
ルヴィア(どうなってるの?私は一体...どうしてルシェナさんと父様が...?一体何が起きたの...?)
ルシェナ「ルヴァンちゃん、不安だと思うけど記憶が戻るまで一緒に頑張りましょう。私も傍にいるわ」
ルヴィア「ありがとう...すごーく安心するの」
ヴェルア「ルシェナはお人好しだ・・・心配になる」
ミルア「ルヴァンは知らない人じゃないだから大丈夫よ。人に寄り添ってあげるなんてルシェナは優しいわ」
ロミア「ロミアもついてる・・・ルヴァンは心配しなくて大丈夫」
ルヴィア「ありがとう...ロミアちゃん...」
ロミア「後で話そう。今は休んだ方がいい」
ルヴィア「そうね...」
ロミア「ロミアはずっとルヴァンの親友...だから、安心して」
ルヴィア「うん、ありがとう...」
これからルヴァンは不安を抱えながら過ごし事になり、忘れされたルヴァン...
みんなはルヴァンを思い出すのだろうか?