家族の猫

もち雪

『夜、誰かの声に応えたら』の後編です。(脚本)

家族の猫

もち雪

今すぐ読む

家族の猫
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇古いアパートの一室
  次の週の水曜日の夜
山﨑 真人(まさと)「ミケ・・・・・・」
  ミケは、今日の朝から落ち着きがなかったが──
  夜になってからもう、家具の奥から出て来なくなってしまった・・・・・・
山﨑 真人(まさと)「今日は、俺も早めに寝よう」

〇古いアパートの一室
???「──ならぬ」
  ガチャっと扉の勢いよく閉まる音がした
  俺は、その音に驚き飛び起きた!
???「ほうどうじいいんかすみいんへ、いかねばならぬ」
「だが、一人ではいけぬ。おまえとともにいかねばならぬ」
  二人の声がはっきりと聞こえたその時──
ミケ「ミャーャーオー!!」
  いつのまにか隣に居た、ミケの怒声があたりに響きわたった
  微かな足音とともに、辺りは静まりかえる──
  いや、誰かこちらへ向かって来る足音がする
  俺は、恐る恐るカーテンの隙間から外を覗くく

〇通学路
  202号室の男が、こちらに歩いて来るのが見えた・・・

〇古いアパートの一室
ミケ「ミャーャーオーン」
  ミケが足音に反応して怒声をあげる。
  すると、次の瞬間──
  うちの扉を蹴る音が響き
池野「うるせぇー!!」
  俺は扉を蹴られた事に腹が立ったが、それより何かわからない事に関わりたくかった。
山﨑 真人(まさと)「ミケ、なんかごめんな」
  ミク、俺の事を見た
ミケ「ミャー」
  と、鳴くと今日はそのまま俺の横で寝てくれた。
山﨑 真人(まさと)(こんな事言うのは、おかしいかもしれないけど──)
山﨑 真人(まさと)(ミャーって鳴いたその時──)
山﨑 真人(まさと)(ミケは『貴方は私が守るから大丈夫よ』って言った気がしたんだよね・・・・・・)
山﨑 真人(まさと)「やっぱー気のせいかな・・・・・・」

〇通学路
  そして次の週の水曜日の昨日──
  ミケはペットホテルに預けて、俺は友達の家で泊まった。
山﨑 真人(まさと)(昨日は何も無かったのだろうか・・・・・・)
二階堂「あら、山﨑くんじゃない お母さんお元気?」
山﨑 真人(まさと)「あっ二階堂さんこんにちは!」
山﨑 真人(まさと)「母は、実家で羽を伸ばしを伸ばしているらしいですよ」
二階堂「静子さんは、それ位がらいいのよ」
二階堂「いつもは、仕事に町内会に頑張り過ぎよ」
山﨑 真人(まさと)「ははは、そうですね」
二階堂「ところで、202号室の池野さん知ってる?」
山﨑 真人(まさと)「202の人、どうかしたんですか?」
二階堂「そうなのよ」
二階堂「早朝、新聞配達の人が来たら、玄関が開いてて誰も居なくなってたんですって──」
二階堂「うちのアパートで、ちょっと困るわ」
二階堂「まぁ・・・・・・水曜日だろうから、その内帰ってくるだろうけど──」
二階堂「困ったわ」
山﨑 真人(まさと)「水曜日ってやっぱり何かあるんですか?」
二階堂「真人くんは、いい子だし、猫ちゃんと住んでるから大丈夫よ」
山﨑 真人(まさと)「はぁ・・・・・・」
二階堂「真人くん、女の秘密とオカルトは知らない方がいい事もあるのよ」
  そう言って二階堂さんは去ってしまった。
  次の水曜日が来る前に、僕は家へと帰る
  俺は水曜日の謎についていつか知る事になるのだろうか?

〇神社の本殿
  法道寺院『霞院』
霞(かすみ)「猫達や」
「ミャー」
霞(かすみ)「この霞院に、駄目な大人を連れて来るのはしばらく駄目ですよ」
「ニャー」
霞(かすみ)「彼らを正しく導くのにも人でが足りませんし、本当に本当に駄目ですからね」
「ニャー」
霞(かすみ)「本当にわかっているんですかねー まったく」
  『夜、誰かの声に応えたら』
  
  
             終わり

次のエピソード:『瓢箪から彼女の未来』1〜3話の謎を回収しょうとしたら、ホラー要素が行方不明です

成分キーワード

ページTOPへ